この日は飯能方面にお出かけ(お仕事)。
飯能なら秩父も近いだろうということで、少し早めに出てめざしたのが、
上長瀞駅のほど近くにある「阿佐美冷蔵 金崎本店」さんだ。
1890年(明治23年)に天然氷の製氷業者として創業された此方は1992年にかき氷店をオープン。
以来、数多くのメディアで取り上げられ、あまりアクセスが良くない場所にありながらも
その「天然氷のかき氷」を求めて、行列が絶えないお店の一つでもある。
かねてより「一度訪れてみたい!」と思っていたので、ついにチャンス到来!!
長瀞はもっと近いように思っていたが、これが結構、遠かった(滝汗)。。。
朝10時のオープンに合わせてだいぶ早く家を出たのに、10時3分に到着した時には
すでに外のお席だった。
驚いたのはすでに食べ終えて戻ってくる方々がいたこと。。。
夏場は早くオープンするのだろうか。
ご近所にたくさんあるパーキングはすべて500円の共通料金。
人の流れに従って歩いて行くと受付がある。

まだそんなに混んでいなかったが、ここで人数を告げてオーダーを決めるシステムらしい。
割と広い此方はウェイティングスペースも兼ねているらしい。

メニュー。
和三盆を用いたという「秘伝みつ」がとても美味しいという話を聞いていたので、
注文は「秘伝みつ付 あずき 黒みつ付き」(1,200円)。
スタッフの方に案内されてオープンテラス席へ。。。

周辺のお席では皆、それぞれに美味しそうなかき氷と対峙している。
やがて「秘伝みつ付き あずき 黒みつ付き」の天然氷のかき氷が運ばれてきた。

20センチ以上は高さがありそうなフワフワの天然氷が山のようにそびえている(驚)。
右手前が「秘伝みつ」、右奥が「黒みつ」、左奥が「あずき」、そして左手前が
「口直しの梅干し」とのこと。。。
「山のようにそびえる天然氷」にしばし感動していると、「お代よろしいでしょうか?」と
スタッフの方。そう、此方ではすべて「前金制」なのだそうだ。
先の駐車場代500円と合わせて、〆て1,700円(!)のかき氷だ。
心して味わう(笑)。

さて、山のようにそびえる「天然氷」はどこをどう食べてもフンワリとした優しい食感。
雪崩を起こすこともなく「凜」としたままの高さを保っている。
これが「天然氷」のマジックなのだろうか。。。
まずは噂の「蔵元秘伝みつ」を味わってみよう。

和三盆を煮詰めて作ったという「秘伝みつ」はどこまでも上品で繊細な甘さ。。。
ジックリ味わうとたしかに「和三盆」テイストを感じられる奥ゆかしい味わい。。。
此方の天然氷と合わさると「ほほうっ!!」という感じの美味しさで思わず笑顔に。。。
量的にはもう少したっぷりしていると嬉しいかなぁ。。。
そして「黒みつ」にチャレンジ。。。

「秘伝みつ」に比べてかなり濃厚なイメージ。。。黒糖の甘みが前面に出てくるような。。。
これはこれで美味しいのだけれど、先ほどまでの「繊細さ」が一気に吹き飛んでいって
しまった(汗)。。。
さらに「あずき」を投入。

これまた濃厚で力強い甘さがあるあずきだ。「黒みつ」と合わせていただくよりも
「秘伝みつ」と合わせていただいた方が、「あずき」の旨みがダイレクトに伝わるような。。。
登場した時には「食べきれるかな?」と心配したかき氷だったが、「秘伝みつ」「黒みつ」
「あずき」と色々な食べ方の組み合わせを楽しみながら、最後まで美味しくいただくことが
できた。どうせだったら、あと300円プラスして「白あん」と「抹茶あん」が楽しめる
「極みスペシャル」(1,500円)をいただいてみても良かったかも(笑)。
せっかくはるばると秩父の長瀞まで訪れた訳だし。。。
フワフワの「天然氷」も「秘伝みつ」も「あずき」もそれぞれに美味しかったし、
「さすがに天然氷は違う!」と感動もしたけれど、全体的なサーヴィスは今いち。。。
山の中のかき氷店としては、システマティックすぎるというか、
一人ひとりの客に対するあたたかみを感じることができなかった。
一人ひとりのスタッフの対応は悪くないのだけれど、例えば店内ではセルフサービス
らしいお茶やお冷やの案内が、テラス席の客にはない。
わからないので、「お水ぐらい飲みたいよなー!」と思いながら座っていたけれど、
せめて貼り紙をするとかの対応はできると思う。また外にあるお手洗いがとても・・(以下略)。
10時過ぎのお手洗いがあれではちょっと・・・(滝汗)。
また駐車場に関する商魂も逞しい(此方のお店は直接関係ないのかもしれないけれど)。
混んでいる時は仕方ないだろうが、そんなに混んでいない時も一律500円というのはちょっと。。。
まぁ、路駐する車を考えてのことだろうが。。。
一方、お土産コーナーの充実ぶりは大変に素晴らしかった(笑)。
フワフワの「天然氷のかき氷」を注文して食べ終えるまで約35分。。。
15分で200円(!)という山の中の有料パーキングを後に、「なんだかなー!」と
思いながら仕事先へと向かったのだった。
という訳で、此方に伺う場合はできれば「シーズンオフ」の時期がオススメ。
かき氷はたしかに美味しいけれど、待ち時間やシステムを予め予習した上で訪問される
とよろしいだろう。
ごちそうさまでした★
●阿左美冷蔵 金崎本店 (あさみれいぞう)
埼玉県秩父郡皆野町金崎27-1
0494-62-1119
10:00~17:00
※混雑時等は15:00頃オーダーストップ
※今年から年中営業)
駐車場有
http://asamireizou.blog.jp/

阿左美冷蔵 金崎本店 (かき氷 / 上長瀞駅、親鼻駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5