ミステリー感覚満載の極上エンターテインメント作品。──「木挽町のあだ討ち」
2026年 03月 07日
およそ3ヶ月ぶりの映画鑑賞は先週公開になったばかりの「木挽町のあだ討ち」。
直木賞・山本周五郎賞をW受賞し、数々のミステリー賞に輝いた永井沙耶子氏の小説の映画化
ということで気になっていた作品でもある。
文化七年(1810)一月十六日、雪の降りしきる江戸・木挽町。
歌舞伎の芝居小屋「森田座」では『仮名手本忠臣蔵』が大入満員で千穐楽を迎えていた。
その舞台がはねた直後、森田座のすぐそばで、ある仇討ちが起きる。
200人もの芝居の客たちが立会人と化し見守るなか、美濃遠山藩士・伊納菊之助(長尾謙杜)が、
父・清左衛門(山口馬木也)を殺害し逃亡していた男、作兵衛(北村一輝)の首を見事、
討ちとったのである。
雪が舞う夜、若き美男子が成し遂げたこの事件は「木挽町の仇討ち」として江戸の語り草となった。
それから一年半後、同じ遠山藩で、菊之助の縁者を名乗る加瀬総一郎(柄本佑)が
「仇討ちの顛末を知りたい」と森田座を訪れる。
総一郎にとってこの仇討ちは、腑に落ちぬ点がいくつもあり、それを解明したいのだという。
菊之助に関わった「森田座」の⼈々から事件の経緯を聞く中で徐々に明らかになっていく驚くべき事実。。。
果たして仇討ちの裏に隠されたその「秘密」とは・・・。
そこには、想像を超える展開が待ち受けていたーー。

オープニングから仇討ちシーンに至る前半部分はロングショットがいささか多いような感じで
画面も暗く、せっかくの映像が小さく見えてしまって個人的にはなんだかなーという印象。。。
それが、遠山藩の加瀬総一郎(柄本佑)が森田座を訪れるあたりから、俄然、引き込まれる展開に。
歌舞伎の芝居小屋には色々な装置や大道具、小道具、衣裳、美術、照明、さらにそれらを取り巻く
人々が様々に揃っていて面白い。
客の呼び込みをする木戸芸者の一八(瀬戸康史)、立師の相良与三郎(滝籐賢一)、元女形の
衣裳方、芳澤ほたる(高橋和也)、小道具方の久蔵(正名僕蔵)、さらに森田座をとりまとめる
重鎮、戯作者の篠田金治(渡辺謙)など、いずれもクセのありそうな個性的な輩が揃っている。
菊之助の乱心した父、伊能清左衛門(山口馬木也)がどうしても「侍タイムスリーパ」の
高坂新左衛門に見えてしまうのはご愛敬(同じ人だし・笑)。
ネタバレになってしまうので多くを語ることはできないが、時代劇を観て爽やかな感動に
包まれたのはすごく久しぶりのような気がする。。。
ところどころに江戸の美味しいものが次々と紹介されるのも見応えがあった。
後半の↑5人による怒濤のチームプレーもまた素晴らしい。ハラハラ&ドキドキのシーンも
あったが、ユーモアやペーソスも交えて見事に描き切っている。
構成の巧さもあるのだろうけれど。単なる仇討ちに終わらない人間の尊厳みたいな
ものも感じ取ることができた。
原作は未読なのだけれど、これは是非、読んでみなければならない。
いささか必殺シリーズのような雰囲気もなきにしもあらずだけれど、
↑の5人による続き物を期待してしまう(笑)。シリーズ化されると良いなぁ。。。
面白かったので限りなく☆5に近い☆4.5を進呈!!
オススメ!!私が鑑賞した某映画館は平日なのに満席だった。。。
おつかれさまでした☆
出演者たちがなかなか芸達者なメンバーですね。
一押しとあらば観に行かなくちゃです!!
一押しとあらば観に行かなくちゃです!!
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by forestkoro1015
| 2026-03-07 18:03
| 映画作品・TV作品
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