さくらからすみれへ。華麗なる転身!!──「TOKYOタクシー」
2025年 11月 23日
「TOKYOタクシー」鑑賞。
亡き母が大好きだった名匠・山田洋次氏の91作目となる監督作品は
2022年に公開された「PARISタクシー」のリメイク版だ。
タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は、八十五歳の高野すみれ
(倍賞千恵子)を東京の柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで
送り届けることとなった。 すみれは浩二に、いくつか寄り道を依頼する。
やがて浩二に次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語りはじめる。
偶然出会った二人の心が、二人の人生が思いも掛けない方向に
大きく動いていく―― 。

「倍賞千恵子さんのための作品」と山田監督がいう通り、寅さんの妹として
髪をひっつめ、サンダルをつっかけてジーパン姿で自転車を漕いでいたさくらさんから、
華麗な転身を遂げたすみれさんのステキなマダム姿にうっとり。
キレイに結った銀髪ヘア、メガネ、コート、ネイル、バッグなど、
すべてに余裕を感じさせるステキな装いだ。。。
その一方で昭和、平成、令和と激動の時代を生き抜いてきた彼女には
壮絶すぎる悲惨な過去があった。
若い時代のすみれを演じる蒼井優のものすごい演技にも圧倒された。
が、しかし、肝心のドライバーが木村拓哉というのはどうなのだろう。。。
「武士の一分」で木村の存在が忘れられなかった山田監督自ら手紙を
書いてオファーしたそうだが、彼がどうしても格好よすぎて
タクシードライバーに見えない(汗)。
クリアする条件が色々あって大変な個人タクシーだとしても、独特のやさぐれ感というか、
家賃や私立の音大付属に進みたいという娘の入学金に苦労している一般人に見えない。
髪型も決まってるし、スマホも「某PRO」だしw
すみれがクルマを降りるときに優しく手を添えたり、他のシーンでも
どこからどこまでもが格好よすぎて「こんなドライバーさんいないしっ!」と
思わず突っ込んでしまった(笑)。
個人的にはもう少し控えめキャラの静かな雰囲気の役者さんの方が良かったような。。。
個人的には最近イチオシの「毎熊くん」とか(若すぎるけど・汗)
が、いつもの木村節は極力抑えたようで(大笑)、受け身役に徹していたところ
は褒めてあげよう(ウエカラメセンデシツレイ!)。
人生の終盤に差し掛かってくると、人は懐かしい場所や思い出の地を
もう一度巡ってみたいと思うようだ。
母もそうだった。自分が生まれた札幌、初めて住んだ荒川・尾久、
成城のアパート、学生時代に通った高田馬場などなど、ずいぶんと
付き合わされた。懐かしい東京の街中を浩二と巡るすみれの姿に
母の面影がほんの少し重なった。一体どのような気持ちで眺めていたのだろう。。。
原作の「PARISタクシー」は見逃していたのだけれど、現在は
Amazonプライムで観られるようだ。
早速、視聴。ほぼ原作に近いカタチでリメイクされているようだ。
が、余計な話を盛り込んでいない分、PARISの方がシンプルでスーーっと
観ることができるかもしれない。PARISを旅行しているような気分にもなれるし。
そしてPARISのエンディングの素晴らしさに舌を巻いた。
未見の方は是非!!両者を比較して鑑賞するのも面白いと思う。
☆3.5を進呈。
若作りした役所 広司さんなら良かったかも・・
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by forestkoro1015
| 2025-11-23 17:17
| 映画作品・TV作品
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