「5人目の男」のせいで飛行機に乗り遅れる（滝汗×∞）！！── 「国境を越えて香港へ」（灼熱の澳門（マカオ）紀行 vol.13）

香港国際空港の近隣にあるいくつかの中国の空港からは、香港国際空港までの

「相乗りリムジンタクシー」が出ている。

このクルマは黒塗りのBenz Vクラスだったが、ドライバーを除くと6名乗りで、

定員になると出発する。

金額は二人で360元（二人で約7,500円）。

高速バスに乗れていれば旅行代金に含まれていたのに。。。

知らない空港で彷徨っていた私たちを助けてくれた日本語が話せる親切な中国人のおじさん

（このリムジンのドライバーの一人だったらしい）が声をかけてくれて

5人目が乗車したところでリムジンは出発した。

フライトまでは2時間弱ある。「これで帰れる！」と

先ほどまでの大騒ぎは解決したと思っていた。

窓の外には世界で2番目に長い「港珠澳大橋」の雄大な景色が広がっている。

「港珠澳大橋」の香港サイドに入ると、リムジンはクルマ専用の中国出境窓口

（イミグレーション）に横付けされた。

乗車予定だった「マカオ香港空港直行」バスは、香港国際空港の制限区域内にある

海天碼頭の海天中継ビルまで直行できるのだけど、タクシーの場合は

乗客全員のパスポートを提示し、出入国のチェックを受ける必要がある。

私たちの赤いパスポート、紺色のパスポート、グリーンのパスポートが積み重ねられて

職員の手に渡り、クルマを降りる必要はなかったけれど、一人ずつ、変な光線を顔に照射されて

パスポートと照合（たぶん）。

と、最後に乗車した5人目のところで「異常が検知」されたらしい。

怪しい男はその場に置き去りにすれば良いのに、リムジンはそのままイミグレーション奥にある

建物へ男を運び、そいつは建物の中に消えた。。。

1分でも早くクルマを出せば良いのに、ドライバーは親切にもヤツを待つつもりらしい（汗）。

15分、20分と時間は刻々と過ぎていく（汗）。

と、後ろに座っていたかっこいい中国人のお兄さんが「何時の飛行機だ？」と英語で聞いてきた。

そしてオーバーアクションで「彼らが乗り遅れるぞ、早くだせっ！！」と

中国語でまくし立ててくれた。

ドライバーはヤツを置き去りにしたままノロノロと発車したが、すでに14時を過ぎている。

香港啓徳空港だったら何度か訪れているので大体わかるが、新しい香港国際空港からの出発は

初めて。そして「とてつもなく広い」ということまでは知らなかった（汗）。

しかもANAのゲートは44番（！）

わかりにくい下の図のY字部分のさらに先の右側。

セキュリティーチェックを通過して全力で走ったが、とても簡単に辿り着ける距離ではない。

ゲートとゲートの間がとても広くてゆったりしているのだ。。。

走って走って44番ゲートに汗だくで到着した時には、すでにゲートはクローズ。。。

ANAの現地スタッフが気の毒そうにたたずんでいた。

飛行機はまだその場に駐まっていたのに、乗ることはできなかった。。。

国内線はたしか15分前だったと記憶しているが、国際線も同様なのだろうか。。。

まぁ、国際線でギリギリに到着した自分たちが悪いのだけれど。。。

ギリギリで思い出したが、やはりソウルからのANA便でギリギリ最終に飛び乗ったことがある。

空港スタッフはとても親切で、しかもビジネスに無料アップグレードしてくれた。。。

ソウルと香港、同じANAなのにこんなにも違うとはっ！！

※ソウルで無料アップグレードしてもらった時の紹介記事は

それよりも一番悪いのはリムジンタクシーに乗り込んできた怪しい5番目の男だ。

ヤツの存在はまったく想定外のアクシデントだった。

ヤツがタクシーに乗車していなかったら、いや、怪しい犯罪者（？）でなかったら

何とか間に合ったはずなのに。。。

もっと言えば、高速バスに無事に乗れていれば何の問題もなかったはずなのに

すべての悪夢はあの「チェックインカウンターの場所を間違えた」時からはじまっている。

さらに運がわるいことに、自己都合で乗り遅れたり、旅行会社で予約したチケットは

基本的に振り替えができない。

しかもANAは香港に1日1往復しか飛んでいない。

ANAの係員に羽田到着便を調べてもらったところ、17時だかに出るキャセイが片道10万ちょい、

20時にでる香港エクスプレスが片道2.45万。

人生初のLCCに乗ってみるのも悪くないかと思ったが、とんでもないフライトに

なってしまった。。。

さて、現在は14時半過ぎ。。。20時前まで何をして過ごそう?

誰かあの5人目の怪しい男に「呪いの天罰」を！！

大変におつかれさまでした☆

続く。。。