悪夢のはじまり。マカオから出られない（滝汗×∞）！── 「港珠澳大橋澳門口岸」（灼熱の澳門（マカオ）紀行 vol.12）

マカオステイ最終日（3日目）。

この日は世界で2番目に長い「港珠澳大橋」を渡り、香港から14：35発の

ANA便で帰国するだけだ。

まだ見てみたい場所（ホテル近くにある「マカオグランプリ博物館」とか）は

あったが、10時過ぎにはホテルをチェックアウトして、マカオから香港までの

高速バスが出る「港珠澳大橋澳門口岸」（マカオ人工島口岸）へ向かう。

タクシーからの車窓風景を眺めながら、マカオにわかれを告げる。

「港珠澳大橋澳門口岸」（マカオ人工島口岸）到着。

マカオ東側にある人工島の此方は、南側は澳門口岸、北側は中国珠海口岸と別ものとなるそうで

中を通過するにはイミグレーションを通る必要がある。

間違えて（迷って・汗）、中国側に入ってしまったが、シンプルすぎるマカオ側とは違って

中国・珠海側はとても賑やかでスタバやコンビニ、レストランなどが並んでいた。

※写真は借り物です。

ここから「マカオ香港空港直通」バスに乗車し、香港国際空港の海天中継ビルへ向かうには、

セキュリティチェックを通過後、イミグレーション手前にある「航空会社のチェックインカウンター」で、

チェックイン手続きを行い、搭乗券と手荷物タグ、高速バスチケット、香港出国税返還証明書を

受け取る必要がある。

（※この赤字部分は帰国してから調べた出国方法の手順。代理店の案内にはこんなに細かく

書かれていなかった。）

チケット類を受け取った後、マカオのイミグレーションを通過し、直通バスの待合室で乗車を待つ・・・

という、極めてシンプルな出国方法だったはずなのだけれど。。。

「航空会社のチェックインカウンター」は70メートルほど先にあった。

が、代理店からのマカオ出国に関する案内表記はとてもわかりにくく、

「航空会社のチェックインカウンター」という表記のすぐ下に太文字とアンダーライン入りで

すごく目立つように

「キャセイパシフィック航空、香港エクスプレス、香港航空、グレーターベイ航空を

ご利用のお客様は↑写真画像のカウンターで帰国便チェックインが可能です・・・」

と書かれていた。

「全日空」（「日本航空」も)の表記がなかったのが「運のつき」(ノД`)）。。。

「ここじゃないよね！」ということで、そのままイミグレーションを通過し、

北側にある「中国珠海口岸」へ出てみるが、バスチケットカウンターも

航空会社のチェックインカウンターも見当たらない（当たり前！）。

しかもマカオでなくて中国サイドに入国したことになるので、wifiもつながらず、

翻訳サイトにもつながらない（ますます汗）。

マカオの通貨「マカオ・パカタ」も使えないし、まさにお手上げ状態！！

周辺にいる人達に「チェックインカウンターはどこか？」「バスチケットはどこで買えるか？」

と聞いてみるが、全くわからない。

そりゃそうだろう。マカオ側ではなく、中国サイドなのだから。。。

散々、下調べして出かけたはずだったが、帰りに関しては下調べが不十分だったかも。

後になって考えると、「全日空便」ではあるけれど、最初に見つけた「チェックインカウンター」に

とりあえずいってみれば良かった。。。

実際、このチェックインカウンターの前は5往復（！）ぐらいしていたのに。。。

しかも、イミグレーションを通過した先にあるはずの「空港バス待合室」も見つからなかった。いや、あったのかもしれないのだけれど、気づかなかった。せめて見つけていれば、バスチケットの入手方法（バウチャーは持っていた）もわかったはずなのに。。。まぁ、それだけ焦りまくっていたのだろう。時間だけは刻々と過ぎていく。。。

最後に近くにいたポリスに聞いてみることにした。

すると「Not Here！　Take a Taxi！」というではないか。。。

おかしいなーと思いつつ、そのまま外に出てタクシーへ。

運が悪いことに外は中国サイドで、カードはもちろん、通貨も「中国元」しか使えないのだ。

そしてまた長い橋を渡って連れて行かれたのは、「広州白雲国際空港」だった（滝汗×∞）。

「ここじゃないよー！！私たちが行きたいのは『香港国際空港』だよー！！」と

叫んでももう遅い。

こんなところで空港巡りをするとは

想像もしていなかった。。。

この空港でも右往左往していたら、日本語が話せる親切な中国人のおじさんが登場した。

名古屋で2年間暮らし、独学で日本語を学んでいる・・・ということで

「香港国際空港に行きたい！！」と伝えると、「まかせとけっ！」と胸を張った。

どうやら空港送迎の乗り合いタクシーのドライバーさんだったらしい。

神にもすがる思いでおじさんにすべてを託した。

14：35の飛行機であることを告げると、

「ギリギリではあるけれどたぶん間に合うね！」と太鼓判を押してくれた。

これで日本になんとか帰ることができる。。。

はずだったのに。。。。

悪夢はまだまだ始まりに過ぎなかった。。。

続く。。。