銀座百点。


「銀座百点」という小冊子をご存じだろうか。
此方は1955年、100軒の専門店、“銀座百店会”によって創刊された
古き良き時代の銀座の懐かしい風景や街角、思い出などを紹介する
読み物としてもかなりグレードの高い銀座のPR誌でもある。


有料の定期購読もあるようだが、100軒の専門店の店頭で無料配布されていて
たまに銀座を訪れて見かけると頂戴してきて親子で熟読するのが楽しみな
小冊子の一つでもあった(最近はご無沙汰だけれど)。。。


先日、従姉妹からメールが来て、ミラノに暮らす叔母(母の末妹)の投稿記事が
紹介されていると、記事のコピーが添付されてきた。



昔の銀座を懐かしむ内容で、なかなかの名文の仕上がり(しかも写真入りだし)。
早速、母に見せてミラノの叔母に感想を送った。


と、早速の返信があり、なんと!!投稿記事ではなく、依頼原稿
(編集の方が50年以上もミラノに暮らす叔母の存在を知って「銀座の思い出」に
関するエッセイを依頼してきたそう)だったとのこと。。。
しかもその謝礼は1,000円(!)だったそう。。。



依頼原稿が1,000円というのは、広報誌や会報誌などの企画制作に携わることもある
自分にとってはありえないお値段だが、あの有名なブランド誌の「銀座百点」でも
このようなお値段というのはちょっと驚いてしまった。
まぁ、月刊誌だし仕方ないことなのかもしれないけれど。。。


叔母にしてみれば時間をかけてそれなりに頭を捻って絞り出した
文章だったらしい。


ちなみに俳句が趣味だった祖母の俳句も何十年も前にこの冊子で紹介されたことが
あるのだそうだ。「親子で掲載されるのも何かの縁」という感じで書かれていたが
祖母の俳句の件は全く知らなかったのでちょっとビックリした。
母に言わせると「全然たいしたことない!」とのこと(笑)。



昔から大事に思ってきたPR誌の価値がちょっと下がってしまったような気がして
少しだけ残念に思ってしまう出来事だった。。。



記事とは関係ないけれどご近所の梅の木。
銀座百点。_d0352022_20233258.jpeg
あの日から14年。。。
14年前のあの日もこの梅の木は震災のことは何も知らずにこのように咲いていた。


幸いにも個人的には誰を失った訳でもないけれど、石卷に暮らす親友のお母さんは胸まで水に浸かり、
避難所に避難されたそう。
自宅は門の石垣が崩れたぐらいで済んだそうだが、石卷市内は大規模な被害を被ったエリアと
それほどでもないエリアに二分され、結構なしがらみが生じたらしい。。。

しかも歯科医の弟くんはご遺体の身元確認にかり出され、毎日、大変な思いを
したのだそうだ。


あのようなツラい思いはもう誰にも遭ってほしくない。
決して忘れてはいけないのだけれど、これからは皆が少しでも平和で穏やかに暮らせますように。。。





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by forestkoro1015 | 2025-03-11 20:59 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


by forestkoro1015