焼酎から覚えた「百年の孤独」。
2024年 07月 01日
昨日、あの本が我が家にもやってきた。
そう、文庫化が長い間待たれていた、巷で話題の「百年の孤独」だ。
ノーベル文学賞受賞作家、ガルシア・マルケスの代表作であるこの作品は
1967年に刊行され、あっという間に世界的ベストセラーとなって
46言語に翻訳され、日本では72年に初訳本が出て、名だたる作家たちが
影響を受けた20世紀文学の金字塔とも言われている。
恥ずかしながら、私がこの本の存在を知ったのは学生時代のこと。
それも「百年の孤独」という宮崎・黒木本店の麦焼酎が発端だった(恥)。
製造本数も少なく、今ではプレミア価格がつくほどの人気ぶりを誇っている
この焼酎も当時はそれほどではなく、どこか地方のお店で
父へのお土産に定価(!)で購入してきた。
「名前が渋いよね!上品な味で美味しいし!」という私に
「あの、ガルシア・マルケスの作品と何か関係があるのかい?」と父は尋ねた。
「なにそれ?」と無知丸出しで問い返す私に、父は半ば呆れながらも
「面白くて深い作品だから、機会があったら一度読んでみた方が良いよ!」とアドバイスをくれた。
そしていつのまにか焼酎の方はプレミアがついて値段も爆上がりし
一時期は同じ黒木本店の米焼酎「野うさぎの走り」と2本セットで1.1万〜1.4万
などという高額プライスでヤフオクなどでは取引されるようになっていた。
毎年6月は父の誕生日と父の日がセットで訪れるので、孝行娘は何度かプレゼントとして
落札していたが、父の好みは「野うさぎ」の方だった(笑)。
プレミア価格になった理由の一つとして、今の天皇がこの麦焼酎を普段から好み、
引き出物の一つとして使用したためという噂も当時はあったようだがどうなのだろう。。。
まだ読んでいないので、小説の「百年の孤独」のタイトルに込められた真意はわからないが、
焼酎の「百年の孤独」に関しては、どこかで読んだ記憶があるが、
焼酎が誕生したのが蔵の創業100年目ということもあって
文学青年だった「黒木本店」の当主がこのガルシア・マルケスの著作を読んで
深い感銘を受け、ガルシア・マルケス本人に電話で直談判して
見事に使用許可を得たのだそうだ。
コロンビア人の彼をどうやって説得したのだろう。。。すごい話だ。
ちなみに「百年の孤独」も「野うさぎの走り」もボトルの形がユニークで楽しい。
我が家では梅酒用として活躍している。。。
それにしても文庫なのに分厚い本だ。難解そうだし、読み終えるまでにちと時間がかかりそう。。。
頑張って読み通すにしてもハードルは高そうだ(笑)。
by forestkoro1015
| 2024-07-01 16:37
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