あと2週間弱の営業とは残念すぎっ！！──「狸穴」@立川

「立川グリーンスプリングス」の「スカイデッキ」で美しい夕陽を拝んだ後は

雑踏を抜けて立川南口にある今宵のお店へ。。。

以前から一度伺ってみたいと思っていた「狸穴」（まみあな）さんだ。

その日本酒の品揃え（いわゆる有名処の酒蔵のネームバリューに頼らない潔さ）と

それぞれのお酒に合わせた酒肴のお料理、そしてそんなにお高くないお値段で

多摩エリアの酒好きたちのハートを掴んでいるお店でもあるらしい。

このようなお店には珍しく「お一人さまおことわり」というのもユニーク！！

が、流れてきたSNSで「閉店」（！）という告知を見つけてしまった（驚×∞）。

しかも今月の25日が最終日だという（悲×∞）。

モタモタしているとクローズしてしまう。。。

という訳で、先週、ついにデビューしてきた。

ドアを開けるとカウンター席で、その壁の向こうに3つほどのテーブル席。

なかなかユニークなレイアウトのお店だ。

そして噂のお酒の品揃えが此方。

何十種類もの地酒を取り揃えている訳ではないが、全国から選りすぐりのこだわりのお酒を

揃えていることは一目瞭然。大体、何十種類も揃えているお店に限って「今日は終わっています！」

というところも少なくない。

合わせる酒肴系のお料理は此方。

飲みながら食べるというよりは、お酒を美味しく「嗜む」ためのお料理がラインナップしている。

黒板にも本日のオススメが！

片口と猪口。猪口は好みのお品を選ばせてくれる。

謙虚な私はかわいらしく小さめで（笑）。

とりビー（赤星）で乾杯後の最初は「基峰鶴　純米　夏酒」（佐賀・基山商店）から。

フルーティーで芳醇な、それでいて力強いお酒だ。

○お通しは鮭とお野菜のマリネ。

○本日のお刺身三点盛り

シマアジ（三重）は雪塩で、真鯛（三重）は酒盗で、同じくヒラメはとろろ昆布でいただく。

酒盗はどこかで食べたことがあるが、とろろ昆布とヒラメとの組み合わせは斬新かも。

いや、昆布締めにするときに使うこともあるけれど。。。

続いては「琥泉　純米吟醸　夏の原酒」（兵庫・泉酒造）。

此方も夏酒だけあってジューシーで清涼感のある涼やかな味わい。。。

○豆アジの唐揚げ

ちっちゃくてかわいいサイズの豆アジはおつまみにピッタリ！

○新じゃがとアスパラ　スパイス炒め

ベーコンの塩気がアクセントでシャキッとした仕上がり。

続いてのお酒は「篠峯　純米吟醸　夏色」（奈良・千代酒造）。

フルーティーな酸味が特徴の口当たり。

○海老真丈の春巻き

熱々の春巻きにレモンを絞ってかぶりつく時の幸せ感といったら！！

春巻きに合わせて「たかちよ 純米大吟醸 サマーブルー」（新潟・高千代酒造）を所望。

その名の通り、トロピカルな甘みが特徴の夏らしい爽やかなお酒だ。

パイナップルのようなマンゴーのような、それでいて清冽な味わいがある。

デザートっぽい感じ（笑）。。。

そんなにたくさんいただいた訳ではないけれど、ジックリと腰を据えて飲むには

落ち着ける雰囲気のお店だ（テーブル席は3時間までという括りがあるよう）。

渋いジャズが流れる店内テーブルにはイタリア製の「ディナーベル」がおかれていた。

変な卓上ベルやブザーよりもこだわりがあってステキだ。

我が家のディナーベルも夜だけでなく、朝に、昼にと活躍している（笑）。

店内ディスプレイ。

ここまで育ててきた大切なお店をクローズするのはきっと断腸の思いだろう。

固定客もついていると思う反面、かなりリーズナブルな飲み放題コースなどもあったようで

それなりに苦労されてきたのかもしれない。

酒好きのための隠れ家的なお店がクローズされてしまうのは悲しい。

が、店主の方には今までおつかれさまでした！！とねぎらいの言葉を進呈すると共に

新しい旅立ちを心から応援したい。一度しか訪問していないのだけれど（滝汗）。

おつかれさまでした☆

●酒肴旬漁　狸穴

東京都立川市錦町1-2-8 クリーンビル 1F

042-512-8970

立川駅南口より　徒歩3分

月・火・水・木・金・土・祝日

17:00 - 03:00

日曜休

日月連休の場合は日曜日17:00～翌3:00（L.O.2:00）翌月曜休み。

20席（カウンター8席、テーブル12席（4人×3卓））