「落下の解剖学」@アップリンク吉祥寺
2024年 03月 28日
「カンヌ国際映画祭」で「パルムドール」(最高賞)を獲得し、
先日の「アカデミー賞」でも「脚本賞」(他にも5部門ノミネート)をとり、
「ゴールデングローブ賞」でも「脚本賞」と「非英語作品賞」を受賞した
「落下の解剖学」を観にいってきた。
人里離れた雪の中の山荘で男が転落死する。
第一発見者は目に障害を持つ彼の11歳の一人息子。。。
この山荘に暮らすのは彼と妻と息子、そして息子の愛犬のスヌープだけ。
これは事故か、自殺か、殺人か。。。。
妻の旧い友人の弁護士も加わり、息子が視力を失った経緯や
息子も知らなかった家族たちの知られざる素顔のベールが一枚一枚、
薄皮を剥がすようにあきらかになっていく。
どこかの映画評で見かけたが、登場人物たちの内面は
たしかに「解剖」されているように感じた。
いささか後出しジャンケン風味のエピソードもなきにしもあらずだが
「解剖」するためには必要なプロセスだったのだろう。
ミステリー劇というよりはどちらかというと法廷ものに近いかな。
息詰まるような激しい罵り合いのシーンや現場検証のシーンがつづく中で
唯一の拠り所となるのが、澄んだキレイな瞳をした息子ダニエル、
そしてスヌープを演じたボーダーコリーのメッシ君の名演技。
彼はカンヌ国際映画祭で「パルム・ドッグ賞」を受賞したそう。。。
あまり細かく書いてしまうとネタバレになってしまうので書けないし(汗)。
にしても弁護士のヴァンサン役のスワン・アルロー、渋くてかっこよかったな(笑)。
☆3.5・・・数々の賞を受賞したり、ノミネートもされている話題作だけれど
個人的にを後出しジャンケン的ストーリーは好きじゃないので。。。
by forestkoro1015
| 2024-03-28 18:35
| 映画作品・TV作品
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