カネの匂いがするお寺(笑)。──「宝徳寺」(桐生ぐるっと一周!ニワカ乗り鉄&紅葉狩りの旅 その9)
2023年 12月 03日
桐生の旅、2日目。
この日は今回の旅のメイン、「宝徳寺」へ。。。
漆黒の漆塗りの床に逆さに浮かぶ「床紅葉」で一躍有名となった
桐生にあるお寺だ。
それまで名前も聞いたことがなかったが、
京都まで行かなくても関東で「床紅葉」を観ることができる!!
少し前のテレビ番組「今年の紅葉狩り特集」で紹介されていたこともあって
その美しさに惹かれるままに出かけてみることにした。
クルマなら東京から日帰り可能だが、電車の場合はとかくアクセスが悪い。
桐生や相老からタクるという方法もあるが、片道およそ3,000円強。
市内循環バスは一日数本程度しかない(汗)。
まぁ、クルマで出かけても駐車場は満杯(平日でも)で、遠くにある駐車場に駐めて
シャトルバスでピストン輸送という具合。
バスから見えた遠い駐車場も長蛇の列だった(汗)。
どうにかこうにかお寺に辿り着くと、今度は参拝チケットを買うための行列。
一人1,200円は通常期の倍のお値段とのこと。
ライトアップもあるが、一度出されて再びの入場となる。
それほど広くない境内はどこまでも人、人、人。。。
紅葉はたしかにキレイだが、屋台っぽい店が出ている上に、
和傘のオブジェがディスプレイされていて、なんだかなーという雰囲気。
とりあえず前に進んで「漆黒の床に逆さに浮かぶ『床紅葉』」をめざす。
靴を脱いで、並んで、少しずつ進んで「床紅葉」のある本堂へ。。。
入って正面。広い漆黒の床は漆塗り。そこに外の紅葉が映り込んで「床紅葉」の完成
となる。たしかに美しい。。。
「寝ころんで撮影しないで下さい!」「撮影したら速やかに後ろの人に場所を譲って下さい!」
「黒い漆塗りの床は触らないで下さい!」「フラッシュは焚かないで下さい!」などなど、
拡声器で連呼するお寺の方の声がうるさすぎて、
せっかくの美しい床紅葉なのに「侘び」も「寂び」」もない(汗)。
ここはバーゲン会場かっ(呆)。。。
それでも根性で撮影してきたけれど、「なんだかなー!」という気持ちの方が強く
そしてくたびれた。。。
お庭の枯山水。
外に出て境内の紅葉ロードをそぞろ歩く。。。
紅葉の中にまた和傘のオブジェが。。。
たしかに「映える」とは思うけれど、なんで和傘なのか意味がわからないし。
また、ところどころに色々な表情をしたかわいいお地蔵さんがいる。
「かわいい〜!」と言いながら撮影している人多数。。。
女子受け狙いか。。。
御朱印とお守り・お土産などを扱う社務所も建て替えたばかりらしくてピカピカに新しい(笑)。
此方もワヤワヤに混み合っていた。御朱印は1,000円〜。
この時期は書置き対応のみとのことだが、大混雑していた。
これだけ参拝客が訪れて社務所や本堂は新しくてピカピカなのに、
お手洗いは工場現場にあるような仮設の建物だった。。。
自分も含めてメディアの宣伝に踊らされてしまったクチだが、作り物のように人工的なお庭と
大騒ぎの床紅葉、そして大混雑の参拝客には風情も何もあったものではない。
これだったら新幹線で京都の紅葉を見に行った方が良かったような。。。
もちろん京都も混んでいるだろうけれど、それぞれのお庭に長い歴史があり、
日本古来の伝統に培われた「侘び・寂び」を感じることができるはずだ。
まぁ、この時期はお寺にとってもかきいれ時なのだろう。
ライトアップと合わせて一日に1,000人が訪れると換算しても120万円!!
そこかしこに営利目的の「カネの匂い」を感じてしまったのは私たちだけではないだろう。
お寺も生き残りをかけて色々と俗っぽいアイデアを練り、先行投資する時代なのかもしれない。
おつかれさまでした★
by forestkoro1015
| 2023-12-03 11:46
| 群馬関連
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