近代モダニズム建築文化を愛でる。──「旧赤星鉄馬邸」@武蔵野市


少し前に知り合いのブロガーさんが紹介されていた「旧赤星鉄馬邸」
武蔵野市の成蹊大学近くにある此方の建物が、期間限定で一般公開されるという
情報をキャッチ。早速、出かけてきた次第。。。



時々、前の道は通るのだけれど、「何かの施設?」と思っていた白い建物が
実業家・赤星鉄馬の旧邸宅であることを知ったのは、↑のブロガーさんの紹介記事だった。



大正・昭和期に活躍した実業家・赤星鉄馬は、日本初の学術財団「啓明会」を立ち上げ、
幅広い分野の先駆者たちの支援をしたことで知られる。
1923年の関東大震災で麻布・鳥居坂にあった邸が半壊し、吉祥寺に転居してきた。
その設計を手がけたのが、日本モダニズム建築の先駆者、アントニン・レーモンド
1934年(昭和9年)に鉄筋コンクリート(RC)構造の曲線を採りいれた
モダニズム建築の邸宅が完成した。



チェコ共和国出身のレーモンドは、1919年(大正8年)、帝国ホテル建設のため、
近代建築の3代巨匠の一人、フランク・ロイド・ライトの助手として来日。
自然と風土に溶け込む実用的で美しい建築デザインを得意とし、
85歳になるまでの約44年間、日本の近代モダニズム建築に多大な影響を与え続けたという。


曲線美を活かしたエントランス
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玄関ドアにはガラスドアも設置。玄関全体が採光を採りいれた明るい空間に。。。
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玄関を入るとすぐに小さな中庭が!
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その向かい側は広い居間と食堂。その広さは36畳!!
庭に面した南側は一面すべてが窓になっていて日当たり抜群!
作り付けの家具はアメリカから取り寄せた赤セコイア(木材)を用いて
レーモンドの妻で家具デザイナーのノエミ・レーモンドがデザインしたもの。
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藤棚から藤の実がぶら下がる緑豊かな環境。。。
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日本間を挟んでその隣は「夫人室」
円弧を描いて開く引き出しや着物を収納するタンスなどもノエミ・レーモンドが
感性を活かして鉄馬の妻のためにデザインしたもの。
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窓も広く、緑豊かな庭を見渡すことができる。
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1階の一番奥の方には「蔵」が。
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此方は後に増築された礼拝堂
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階段をのぼって2階へ。。。

鉄馬の書斎
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飾り棚の奥に設えられた明かり取りの丸窓は、玄関の庇と同じデザイン
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小さな丸窓が規則正しく並ぶ斬新なデザインは、レーモンド建築の特徴の一つだそう。


書斎の隣にある和室の戸棚の下にも引き出しが!
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和室の内窓は磨り硝子。
この模様の硝子は我が家とお揃い(こんなに大きくないけれど)!
何かの時に割れたら、「もう手に入らない!」と四面ある硝子の一つだけ
別の模様になってしまった(汗)。
褒められたのは硝子よりも周りの木枠の細工。
「これができる人はもういないんですよー!」とその硝子やさんは絶賛していた。。。
(どんだけ古い家なのだろう・笑)。
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玄関ホールに続く「らせん階段」
Rを描いた壁に設置された細長い採光窓もデザイン性に優れている。
この階段スペースは外側から見た建物の曲線部にあたり、レーモンド建築の特徴の一つでもある。
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リビングに戻ってきて、そこから靴を履いてお庭へ。。。
公園のように緑豊かで広いお庭だ。
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お庭から建物を眺めたところ。
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お庭の木々の紅葉も見事だった。。。
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横の道路から眺めたところ。。。広すぎて一部しか見えない(笑)。
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建物概要。
敷地面積は4,463.09平方メートル(!)もあるそう。。。
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現在は年に数回のみの一般公開だが、武蔵野市としては今後の活用方法について検討中とのことらしい。
お金がある自治体は予算もつきそうで誠にうらやましい限りだ。



元々、建築物好きなので、なかなか楽しい建物探訪だった。



おつかれさまでした!!




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by forestkoro1015 | 2023-11-21 18:03 | グルメ・都下・中央線沿線 | Trackback | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


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