天草キリシタンのひたむきな信仰心に触れる!──「天草ロザリオ館」から「阿蘇くまもと空港」へ(初夏の天草紀行 vol.11)
2023年 07月 17日
天草・本渡で絶品の「レモン塩ラーメン」をいただくと、「天草の旅」も終盤戦だ。。。
18時30分までに空港へ戻るためには、16時前には天草を出ないと間に合わない計算になる。
しかも天草下島にいるので、天草上島を抜け、三角・宇城市を経て
九州縦貫自動車道を走らなければならない。結構、距離はある(汗)。
温泉好きとしては天草で立ち寄り湯もしたいし(呆)。
どこに行こうか、散々、悩んだ末に、前日、休館日だった「天草ロザリオ館」を
訪れてみることにした。
丘の教会=「大江教会」のすぐ近くなので、道はわかるが、いかんせん、天草下島の
西の端の方に位置している。
が、前日訪れた「崎津資料館 みなと屋」の方の話によると、この「ロザリオ館」には
潜伏キリシタンの歴史や文化に関する貴重な資料が数多く展示されているそうで
天草を訪れたなら是非見学しておかないと後悔することになりそうな場所
でもあるらしい。
という訳で、雨の中、「天草ロザリオ館」に到着した時はすでに13時半をまわっていた。
(館内は撮影禁止!)
ここ天草市天草町大江は、かつて崎津や今富などと共に、島原・天草一揆で全滅したと
思われていたキリシタンが160年余りの時を経て多数発見された潜伏キリシタンの里だ。
1614年にキリシタン禁制が発令されて以来、明治時代に禁制が解かれるまでの
およそ300年間、信者たちは密かに信仰を守り続けてきた。
「天草ロザリオ館」は、キリシタンの里・大江に伝わる信仰と弾圧を詳しく紹介している他、
「マリア観音像」や「経消しの壺」などの重要な遺物をはじめ、禁教の時代に
信者たちが人目を避けて密かに祈りを捧げていた「隠れ部屋」の実物大のジオラマなど
信者の人々の熱い信仰心を今に伝え続けているのが、大きな特徴だろう。
日本の神仏を自分たちの仮の神として信仰したり、葬儀の時に仏僧の読経に合わせて
ひっそりとオラショ(祈り)を唱えながら、お経を壺の中に封じ込めて
死者を送るなど、普通では考えられないような苦労や様々なアイデアを凝らして
自分たちの信仰を守り通したというのだから、壮絶すぎる話だ。
「天草キリシタン館」も面白かったけれど、実際の遺物が資料として見られるという
部分では、此方の方が見応えがあったように思う。
はるばると出かけてみてよかった。。。
もう一つ、「ロザリオ館」に行く途中に南蛮文化の資料が見られる「天草コレジヨ館」が
あるのだけれど、残念ながらこの日は休館日。
この建物がある場所は、1591年から1597年まで宣教師を育成する
大神学校(コレジヨ)があった場所で、
「グーテンベルグ印刷機」(複製)や西洋古楽器(複製)など、
16世紀以降に伝えられた南蛮文化の資料を見ることができる。
すでに時間は15時30分。
天草松島あたりの温泉宿で「あわよくば立ち寄り湯」の夢は泡と消えた(笑)。
それでも立ち寄り湯目当てで某ホテルの前まで行ってみた(→あきらめが悪い・笑)。
少し早いのだけれど、この後は「阿蘇くまもと空港」(の近くにあるレンタカー屋)をめざす。
予定通り、ガソリンを満タンにして18時前にはレンタカーを返却。
今回のクルマはデミオ改め、MAZDA 2。
加速は良かったが、燃費は今いち。天草のガソリン(レギュラー)は171円@Lと
ハイオクレベルのお値段だった。島だから仕方ないのだけれど。。。
それでも二日間で420キロとよく走った方かもしれない。
レンタカー屋さんは帰りは空港まで送ってくれた。
5分もかからないで到着するのだけど、やはり楽だ。
阿蘇くまもと空港は今年3月23日にリニューアルオープンしたばかりの
ピカピカの新しい空港だ。
熊本地震からの「創造的復興のシンボル」として新たに開業した新旅客ターミナルビルは
国内線と国際線を一体化して広さは今までの1.4倍!!
大地震にも耐えられる構造を備えてあらゆるライフラインを強化。
災害時でもすべての利用者が安全かつ安心して滞在できる機能を備えているそう。。。
散策が楽しすぎて(正確にはビールを飲み過ぎて(汗))、見学するのを忘れてしまった。。。
素人でも夕陽をバックに飛び立つ飛行機の撮影が可能らしい。。。
ご興味がおありの方は是非!!
次回は25店舗のおみせがラインナップし、ビールも無料で楽しめるというラウンジなどを
ご紹介しよう。。。
by forestkoro1015
| 2023-07-17 19:01
| 熊本関連
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