仏教・神道・キリスト教が共存した小さな漁村集落。──「崎津集落」をそぞろ歩く。(初夏の天草紀行 vol.6)


世界文化遺産「崎津集落」の後編。
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前編で紹介した「崎津教会」の向かい側にあるのが、「崎津資料館 みなと屋」
(入場料100円)。


1936年に建てられた旅館「みなと屋」を改装して2016年8月にオープンした
崎津の歴史を伝える2階建ての資料館だ。

※写真は借り物です。
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昭和初期の崎津は、海産物や隣町の木材や木炭などの交易によって栄え、
街中には旅館や木賃宿が建ち並び、昼間から三味線付の宴会が開かれるなど、
かなり繁栄していたそうだ。
資料館1階には当時の様子を偲ばせるジオラマが置かれ、当時の面影を感じることができる。


一方、2階にある展示室は、「隠れキリシタンの里」というテーマで、
メダイ(メダル)、アワビ(模様がキリストを抱いたマリア様に見えないこともない)や
古銭などの信心具、それらを隠した柱、
羽を持つ石造物「ウマンテラさま」、上部に神道のしめ縄、下部に
隠れキリシタンの飾りをつけた正月飾りなど、
布教から潜伏時代の信心具が色々と展示されていて興味深い。
撮影は禁止!



「みなと屋」を出て、観光案内所の向かい側にある「崎津諏訪神社」へ。。。
土産店や飲食店が並んでいるが、やはり海沿いの街だからだろう。
「干物店」が多いようだ。


上を見上げるとマリア像(?)のような像が見える。
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ハルプ神父のお墓だったよう。。。
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その横に「崎津諏訪神社」の鳥居と階段がある。
神社自体は1647年の創建とされる。


禁教時代、潜伏キリシタンはこの神社の氏子となり、参拝の際には密かにオラショ(お祈り)を
唱えるなど、密かな信仰を守るために、重要な役割を果たしてきた場所だそうだ。
1805年に起きた「天草崩れ」では、崎津の全住民の72%が潜伏キリシタンだったそう
それぞれに十字架やメダイ、仏像などを所持していたため、
それらの信心具を差し出すように指定された場所でもあった。


が、当時、「絵踏」をしていたことなどを理由に「心得違い」と認定され、
重罪にはならなかったという。


本来なら参詣したいところだったけれど、本殿まではかなりの階段が続く(汗)。
AMに天草松島ハイキングにチャレンジしていなかったら「楽勝!」だったが、
すでに足は悲鳴をあげていた(筋肉痛)ので遙拝で済ますことにした。
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お社はこのような感じらしい。
(※写真は借り物です)
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上から見るとこのような感じらしい。
写真の行列が続いている道の先に「崎津教会」と「みなと屋」などがある。


ちなみにこの「崎津諏訪神社」も世界遺産エリアに含まれるのだそうだ。
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さらに、このようなサイン(看板)を見つけてしまった(汗)。

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「505段」の階段を登り切った先には、眼下に美しい天草西海岸の絶景が広がる
素晴らしい景色が楽しめる「チャペルの鐘展望公園」(標高93メートル)があるという。
東シナ海や羊角湾も一望できるらしい。

※写真は借り物です。
仏教・神道・キリスト教が共存した小さな漁村集落。──「崎津集落」をそぞろ歩く。(初夏の天草紀行 vol.6)_d0352022_17594798.jpg
505段はもうとても無理なのであきらめることに(笑)。



さて世界遺産「崎津集落」も堪能したので(少しカットしたが・笑)、
〆としてクライマックスの「海上マリア像」を探しにいく。。。
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海に向かって立つ、岬から船を見守るマリア像だそうだ(1974年竣工)。
航海安全や大漁祈願を込めて、海の上から手を合わせる漁師も多いという。


Google先生の指示でクルマを走らせる訳だが、これが全然、どこにもない(汗)。
「目的地に到着しました!」という場所が下記の写真。。。


「うそこくでねーっ!!」と毒づきながら周辺を探しまわる(笑)。


もしかしてこの岬の裏側???
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発見っ!!
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が、ちょっと電信柱だかアンテナ(?)が邪魔。

さらに走って激写(小さいけれど)。
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うーん、もうちょっと美しく撮りたい。。。


さらに崎津集落の方に戻ると、このような撮影スポットが設けられていた。
地味すぎてわからなかったし、Google先生は教えてくれなかったし(汗)。
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サンセットスポットとしても人気の此方は、マリア像の向こう側に夕陽が沈む光景が
「天草夕陽八景」のひとつとして知られているそうだ。

↑のサインにはご丁寧に夏至や冬至、春分や秋分の日の日没の時間と大体の沈む場所が
記されている。
ちなみに6月の夏至の頃の日没は19:30。

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この写真を撮影した時間が17:30頃なので、あと2時間近く待たなければならないことになる。
これから本渡にあるホテルまで帰らなければならないし、国道ではあるけれど
帰りは結構な山道だ。


という訳で、この日はあきらめて帰ったのだけれど、翌日、ロザリオ館で
ラッキーなことに「マリア像と夕陽」の美しいポストカードに遭遇した。

仏教・神道・キリスト教が共存した小さな漁村集落。──「崎津集落」をそぞろ歩く。(初夏の天草紀行 vol.6)_d0352022_16502719.jpg
この美しい天草の夕陽の前に、もう言葉はいらない。。。




さてさて本渡のホテルに帰ろう。。。





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by forestkoro1015 | 2023-07-10 14:37 | 熊本関連 | Trackback | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


by forestkoro1015