湊町・酒田の雅びを今に伝える舞娘茶屋。──「相馬楼」(春先の日本海北上の旅 vol.8)
2023年 03月 31日
「酒田・雛めぐりの旅」もいよいよ終盤に近づいてきた。
「山王くらぶ」で「酒田・傘福」をたっぷりと鑑賞した後は、
「相馬楼」さんへ。。。
中山晋平などの著名人が集う社交の場として栄えたという。
現在も残る木造の母屋は、1894年の大火で焼失した直後に、残った土蔵を取り囲むように
建てられたもので、1996年、国の登録文化財建造物に指定された。
2000年にはさらに修復して手を加え、「相馬楼」として生まれ変わった。
「もしかして入口を間違えた?」と焦ってしまった(笑)。
なんでも舞娘さん方の演舞や「舞娘御膳」などのお昼を楽しむこともできるらしい(事前予約制)。
可愛い舞娘さんから館内マップを渡され、番号順に「迷わないように」見学してください!とのこと。
中庭があったり、坪庭があったり、大広間があったり、茶室や蔵座敷があったりと
たしかに迷路のような建物だ。
○表2階大広間
椿のふすま絵が印象的な大広間では、かつて商人たちが宮廷晩餐会を模して宴会を催したという。
紅花染で彩られた畳が敷き詰められたこの部屋では酒田舞娘の踊りを眺めながら
食事が楽しめる。
○雛の蔵
左は「次郎左衛門雛」。少し丸みを帯びた表情。
右側は「享保雛」。いささか面長な表情が特徴的。
○客間
最後は酒田に何度も訪れたという竹久夢二の美人画をはじめ、美人写真など、夢二の魅力を
一堂に集めた「竹久夢二美術館」を鑑賞(撮影禁止)。
あまり好きではないが、独特の作風は観る者を魅了せざるにはおかない。
さらにその奥の蔵画廊(撮影禁止)には、横山大観や円山應挙、
富岡鉄斎の掛け軸や陶磁器などのお宝が!!
「酒田 雛めぐり」のラストを飾るにふさわしい立派なお雛様に出会えたばかりでなく、
目の保養もできてなかなか楽しい時間を過ごすことができた。。。
建物内はヒンヤリとして寒かったけれど(笑)。
さて、そろそろ引き上げて秋田へ移動する時間が近づいてきた。
山居倉庫で出会ったボランティアガイドのおじさんは、酒田の街が一望できる
「日和山公園」を勧めてくれたのだけれど、もう一軒、絶対に訪れようと心に決めていた
課題の場所があった。。。
さて、どこだろう(笑)。。。
続く。。。。
なお、「旧鐙屋」という江戸時代から栄えた酒田を代表する廻船問屋も市内にはあるのだけれど
生憎、改修中とのことで、今回は訪問できなかった。。。
by forestkoro1015
| 2023-03-31 17:00
| 山形関連
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