小さな飾りに願いを込めた「信仰の傘福」と「宝づくしの傘福」の競演!──「湊町 酒田の傘福」@山王くらぶ(春先の日本海北上の旅 vol.7)
2023年 03月 29日
「さかた海鮮市場」で新鮮獲れたて海鮮丼をいただき、
パワーをチャージした後は8分ほど歩いて「山王くらぶ」へ。。。
明治時代に料亭として建てられた風情ある「山王くらぶ」。
此方では「湊町酒田の傘福」の企画展が開催中だ(11月5日まで)。
「日本三大つるし飾り」というと、「雛のつるし飾り」(伊豆・稲取)
「さげもん」(福岡・柳川地方)、そして山形・酒田地方の「傘福」のこと。
ぐるりと幕をめぐらせた傘の下に縁起物の人形を吊り下げることから
「傘福」と呼ばれるそうだが、これには二つの意味があるという。
一つは、女性達が我が子の成長や家族の健康を願い、一針一針心を込めて作り上げた
「信仰の傘福」、もう一つは「宝づくしの傘福」と呼ばれ、
宝袋、鍵、小槌、軍配、隠れ蓑などの細工物が吊されている。
これは、北前船の往来が盛んだった江戸時代、例の豪商、本間家の三代目当主が
京都の人形師に作らせた「亀傘鉾」がベースで、酒田だけの特長だという。
●エントランス。
中でも直径180センチの野点傘に999個の細工物が連なる傘福6基は見応え十分!
●信仰の傘福(180cm)
●野点 999の椿(180cm)
●紅花染の傘福(150cm)
●始まりの傘福【緑】(180cm)
●さかたの雛遊び(辻村寿三郎 作)
よく考えて作られていて、いずれも可愛い!
1895年建築の酒田を代表する規模と格式を備えた料亭だけあって、造作も立派!
料亭としての当時の雰囲気を再現した部屋。
さて、時間もそろそろ差し迫ってたので次の目的地へ急ごう!!
江戸時代創業の老舗料亭の面影を残す「相馬楼」だ。。。
続く。。。
by forestkoro1015
| 2023-03-29 17:03
| 山形関連
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