「日本最長の宿場町」は冬眠中！！──「奈良井宿」（早春の松本&長野紀行 vol.1）

昨年、「妻籠宿」と「馬籠宿」は制覇したので、今回は松本へ入る前に

「奈良井宿」へ出かけてみようということになった。

中山道の宿場町として栄えた「木曽十一宿」の中で最も賑わったと言われる

「奈良井宿」は「奈良井千軒」とも呼ばれ、奈良井川に沿っておよそ1キロの街並みが続く

日本最長の宿場町として知られている。

現在も出梁造、千本格子など、江戸時代の雰囲気を残す建物がほぼ完全な状態で残されている

場所だ（国の伝統的建造物群保存地区）。

バスが停車したのは、「道の駅　奈良井木曽の大橋」だった。

「奈良井宿」は奈良井川を渡った向こう側に位置している。

が、橋は冬季通行止め（凍結するため）で護岸工事中だった。

この「奈良井 木曽の大橋」は総檜造りの太鼓橋で、長さ33m、幅6.5m。橋桁を用いない木造橋としての幅の広さは日本一なのだそうだ。

奈良井川にはいくつも橋がかかっているので問題はない。

生憎のお天気のせいであまり人は多くない。もしかして宿場町自体が冬眠中なのではないだろうか。。。歩きはじめたら、チラチラと雪が降ってきた。外気温は2度（！）だそう。。。



街道に沿って上町、仲町、下町に分かれ、昔は町の中心部の仲町に本陣、脇本陣が置かれたそうだ。また、神社や寺院が少なくない。そしてあちこちに水汲み場が置かれているのも特徴だろう。

たしかにとても立派で大きな建物が多い。

ここにも高札場が！

　高札場前から街道を振り返ってみる。

上町と仲町の境にある「鍵の手」（クランク状の道路）。

敵の侵入を防ぐための宿場町の施設の一つ。

このお宅のように間口はあまり広くなくても、奥行きがある「うなぎの寝床」のような建物が多い。

この界隈は檜の産出が盛んだったことから、木曽漆器のお店が多い。

この時期はあまり観光客が訪れないらしく、クローズしている資料館が少なくない。

1602年から問屋兼庄屋だったという「上問屋資料館」はお休み。

その隣にある100余年の歴史を誇る「笹屋酒店」で「木曽路」「中乗さん」「七笑」「かけはし」の

木曽の地酒4銘柄をカップ酒も含めて購入（呆）。

杉玉が下がっているので「酒蔵」かと思ったら、宿泊施設やレストラン、酒蔵などの６業態が入居する

小規模複合施設なのだそうだ。

お洒落だけれど、宿泊代も決してお安くはないよう。

そんなに広い宿場町ではないし、この季節、お休みは多いし、何よりもあまりの寒さに閉口。

とっとと松本をめざすことにして「奈良井駅」へ向かう。

待合室は割と広いが、Suicaは使えないので松本までの切符を購入。

ちなみにコインロッカーはなかったが、荷物預かりはある。

ホームはこんな感じ。

時刻表。

特急は通過する駅だ。

ホームのサイン。

列車が入線！

あっぷ。

ドアは一番前しか開かない。

アジア系の観光客たちがドアが開かないので列車内で大騒ぎしていた。。

無事の乗車を祝して地酒で乾杯（呆）。

ここ贄川も中山道の宿場町の一つだ。

塩尻駅で特急の通過待ち。

松本までは奈良井から45分ぐらいだ。

まだ飲む（呆）。

好みでいえば、此方の方が好きかも。素朴ながらもしっかりとした辛口系。

冷え切った身体もすっかり温まったのだった（笑）。

そして45分後、列車は松本駅に無事に到着した。

やはり寒いが、奈良井宿よりはマシかも。

なかなか趣きのある宿場町だったが、冬の時期の訪問はあまりオススメしない。

でも空いている分、じっくり回れるかも。。。

さて松本で何か食べよう！！

続く。。。