【閉店】美味しい武蔵野うどん・カレーバージョン!──「麺工房かたくり」@道の駅 おがわまち
2022年 12月 09日
江戸時代から武蔵野台地で食べられてきた農家の家庭料理のひとつに
「武蔵野うどん」がある。
元々は、東京の多摩地域から埼玉西部が発祥の郷土料理で、
非常にコシの強い「手打ちうどん」のこと。
この武蔵野台地は関東ローム層に覆われ、浸水量が降雨量を上回るため、
水田を使用する米より良質な小麦の生産が盛んであったことから、
うどんなどの小麦が多く食べられようになり、特にうどんはハレの日の行事食で
江戸時代には各家庭でうどんを打つ習慣があったという。
その名残もあるのだろう。多摩エリアには「武蔵野うどん」のお店が少なくない。
「嵐山渓谷」で今年最後の紅葉ハイキングを楽しんだ後は、某温泉施設をめざして
走っていたのだけれど、途中で「道の駅 おがわまち」を発見!!
ちょっと立ち寄ってみることに。。。
先ほどの「嵐山農産物直売所」ほどではないが、此方も地元の野菜をはじめとした
名産品があれこれと並んでいる。
その奥にあるのが「麺工房かたくり」さんだ。
「麺工房」とあるので「ラーメン店」かと思ったら、手打ちそばと手打ちうどんのお店らしい。
「新蕎麦はじめました!」の文字に惹かれてそのまま入店。
打ち立ての新蕎麦を食べる気満々だったのだけれど、「季節限定!」という
「鍋焼きうどん」と「カレーうどん」の誘惑には勝てなかった(笑)。
小川町で「手打ちうどん」といえば、ほぼほぼ「武蔵野うどん」で間違いないだろう。
地元産の小麦を100%使用し、店内で手打するのだそうだ。
という訳で今シーズンお初の「カレーうどん」(850円)をいただくことにした。
券売機で番号付きのチケットを買い、お店のお母さんに注文を伝えると、番号で呼ばれる。
お水やお茶はセルフ。お手拭きはない。
店内はかなり広く、ゆったりした造り。
メニューを眺めながら熱いお茶をすすっていると番号がコールされた。
お席まで運ぶのもセルフ。
洋服にカレーがはねないように、ハンカチなどで完全防備する。
巷のカレーうどん屋さんのようなエプロンなどもない。
トロトロのカレーの中にうどんが見え隠れする美味しそうなカレーうどんだ。
お肉やお野菜などもたっぷり入っている。
お出汁もやや濃い目ながらもやや辛めのカレーとよく合う。
肝心のうどんはイメージしていた武蔵野うどんよりも柔らかくて食べやすい印象。
カレーがよく絡んでとても美味しい。
もともと武蔵野うどんは醤油味の温かい肉汁に冷たいうどんをつけていただくパターンが多いのだけれど、
カレーうどん(温かいうどん)ならではの柔らかさなのだろうか。。。
※以前、所沢にある某有名店で「本格的な武蔵野うどん」を食した時の紹介記事は
また、麺が割と太めで茶色味を帯びているのが、武蔵野うどんの特徴でもあるのだけれど、
此方のうどんはそんなに太くない。また、うどん自体の色に関しては、カレーの中で泳いでいるので
よくわからなかった(笑)。
が、うどん自体の甘味というか風味の良さは自家製粉ならではのもの。
そしてうどんもカレーもたっぷりしているのが嬉しい。
この後、某温泉に浸かって、関越道で帰ってきたのだけれど、帰宅後もあまりお腹は空かなかった。
さすがに小麦の威力=「武蔵野うどん」だけのことはある(笑)。
こんなに美味しいカレーうどんならまた食べに出かけてもよいかな。。。
武蔵野うどんに抱いていた今までの概念が少し変わった(笑)。
ごちそうさまでした☆
●麺工房かたくり
埼玉県比企郡小川町大字小川1220 埼玉伝統工芸会館敷地内
0493-72-1220
小川町駅から1,933m
11:00~16:00(14:00からは喫茶のみ)
月曜休 祝日の場合は翌日 年末年始
90席
(テーブル6席x8卓、小上がり4席x5卓+6席x2卓、カウンター10席)
http://saitamacraft.com/katakur.html
2008年4月オープン
by forestkoro1015
| 2022-12-09 18:55
| 埼玉関連
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