岩をくりぬいた崖に建つ寺院。──「岩室観音堂」@吉見町


東松山まで所用で出かけたついでに足を伸ばしてみたのが、
吉見町にある「岩室観音堂」だ。


「吉見百穴」の駐車場に車を駐めて歩いていくと、「こんなところに!」というような
山の岩の間に挟まるように観音堂は建っていた。
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此方の「岩室観音」は810〜824年頃に建立されたと言われている。
弘法大師空海が、岩をくりぬいて36.4センチの観音像を彫刻して岩窟に納め、
名称を岩室山と号したのがはじまりとされている。
現在のお堂は江戸時代の寛文年間(1661~1673年)に再建されたもので
京都清水寺の観音堂と同じ系統の「懸造り」と呼ばれる江戸時代では珍しい建築様式だそう。
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この岩室観音は「比企西国三十三所観音札所」の第三番にあたり、
四国にある弘法大師ゆかりの霊地、八十八ヶ所の寺々の本尊を模した仏像
(石仏)が祀られている。


左手の洞窟には1番〜51番、
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右手の洞窟には52〜88番。

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ここで88体の仏像を参拝すれば四国八十八ヶ所のご遍路と同じ功徳があると言われていたそう。。。


昔の人たちの信仰の厚さが垣間見える有難い場所だ。。。
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2階(?)へ上がる階段はかなり急でこわい。。。
岩をくりぬいた崖に建つ寺院。──「岩室観音堂」@吉見町_d0352022_18060484.jpeg

岩をくり抜いた中にある左側の洞窟。

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右側の洞窟も岩をくり抜いた中にある。

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トンネルになっていて向こうから光が入る。
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トンネル奥からの眺め。
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2階に上がってみる。此方が本堂。
戦国末期、秀吉軍によって建物は焼失したそうだが、奇跡的にご本尊だけは岩窟内で無事だったそう。。。
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本堂からの眺め。
岩をくりぬいた崖に建つ寺院。──「岩室観音堂」@吉見町_d0352022_18063619.jpeg
シンプルながらも手の込んだ造り。
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裏手には「胎内くぐり」ができるハート型の祠が!!
(写真は借り物です。)


「安産祈願」が元々のご利益だそうだけれど、胎内をくぐり抜けて(胎内に一度戻ってまた出る)
新たに生まれ変わるという考え方もあるのだとか。。。

岩をくりぬいた崖に建つ寺院。──「岩室観音堂」@吉見町_d0352022_18064460.jpg
左側に鎖がついていて、そこをつたってくぐり抜けるようだが、かなり急でこわい。。。
ヒールでは難しいし、妊婦さんにはあまりお勧めしたくないかな。


♥️型をしていることから、最近は縁結びとしてのご利益で訪れる人も少なくないそう。。。



すんごく暑い平日に訪れたので、誰もいなくてとても不気味だった(笑)。
お堂の中は涼しい(洞窟だし)のだけれど。。。




感動の度合いで言うと、千葉・長南町にある「笠森観音」の方が
インパクトは大きいかなぁ。。。
巨岩の上に聳え建つ観音堂は床高約20m
階級75段(かなり急でこわい!)を上らないと到達できない。


その建築様式は日本唯一の「四方懸造(しほうかけづくり)」として
国指定重要文化財となっている。



この後はもちろん「日本のカッパドキア」として有名な「吉見百穴」へ。。。




※千葉県長南町の「笠森観音」の紹介記事




●岩室観音堂
埼玉県比企郡吉見町北吉見309
東武東上線「東松山駅」下車 川越観光バス「鴻巣駅北口」行
「百穴入口」下車 徒歩5分
東武東上線「東松山駅」から車で約10分




Commented by slow33jp at 2022-07-30 19:24
ここは面白いですよね。
2回目です。
東松山からバスで行ったんです。
吉見百穴もやはり一番初めに行った時が
感動が大きかったような(笑)
Commented by forestkoro1015 at 2022-07-30 21:51
カフカフカさま

コメント有難うございます。
うーん、もう少し感動を期待してしまったアタシです(笑)。
吉見百穴の方が、カッパドキアと似たところもあって
面白かったかな。
まぁ、お寺とは本来、地味なものですものね。
吉見百穴はお土産屋さんのご主人がガイドしてくれて
とても興味深かったです!!
落石で立ち入り禁止になってしまったのは残念ですが!!
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by forestkoro1015 | 2022-07-30 19:03 | 埼玉関連 | Trackback | Comments(2)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


by forestkoro1015