「死刑に至る病」@シアタス調布


阿部サダヲ主演の「死刑に至る病」を観に行ってきた。
興行収入がもうすぐ10億円突破なのだそうだ。。。
すごい話だ。。。


「死刑に至る病」@シアタス調布_d0352022_14455532.jpg


穏やかで明るい性格で、誰からも好かれる街のパン職人が、
実は行方不明になっている24人の少年少女殺害の容疑で逮捕され、
うち9件の殺人で立件・起訴された、史上最悪&極悪非道の連続殺人犯だった。。。


ある日、大学生・雅也(岡田健史)のもとに一通の手紙が届く。
それは世間を震撼させた↑の殺人鬼・榛村大和(阿部サダヲ)からのものだった。
「8つの事件は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい。」


中学生の頃から、塾に行く前に榛村が営むベーカリーに通い、
子どもなりに榛村に信頼を寄せていた雅也は弁護士のサポートを得て独自の調査をはじめる。
しかし、調べるほどに、雅也の想像を越えた残酷な事件の真相が次々と浮かび上がっていく。。。



予告編やポスターの「阿部サダヲ」の底なし沼のような「目」が気になっていて
ようやく観にいってきたのだけれど、サイコ・サスペンスを越えているというか
構成や見せ方が不気味すぎてチョー怖かった(汗)。


頭が良すぎる切れ者の殺人者というと、「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の
レクター博士が思い出されるのだけれど、正直、あれよりも怖い。
面白かったけど、後味的にはちょっと・・・。と言いつつ、ずっと後を引く感じのある
怖さだ。何よりも、阿部サダヲのサイコパスっぷりが迫真すぎてヤバい。。。


自らの周りにいる若い人たちをターゲットとして定め、偶然を装って近づいて
信頼関係を深めていき、最後には残忍な方法で嬲り殺す。。。
彼の怖いところは、ターゲットを洗脳し、抑圧し、手のひらの上で弄び、
相手を自分の思うままに操るところにある。
怖いのは、本人がそれを拘置所の中から手紙というツールを使って行い
(雅也の場合は面会という手法だが)、将棋のコマを動かすような
ゲーム感覚で彼らの行動を離れたところから傍観していることだ。


自分の意のままに他人を操る。
そんな人が近くにいたら恐ろしすぎる。。。


原作本は未読なのだけれど、読んでみたくなった。。。


が、いつだったか伊豆の温泉宿で貴志祐介の「黒い家」を読んで
怖すぎて寝られなくなったことがある(笑)。
映画を観ているからそんなことはないと思うけど、怖そうな本であることはたしかだ。



怖すぎる内容と阿部サダヲの怪演ぶりに敬意を表して☆4を進呈。





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by forestkoro1015 | 2022-06-23 16:18 | 映画作品・TV作品 | Trackback | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


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