「大河への道」@TOHOシネマズ府中
2022年 05月 29日
久しぶりの映画鑑賞は「大河への道」。
どうしても観たくて封切り日の朝一に映画館に出かけてしまった(笑)。
千葉県香取市役所の総務課主任、池本(中井貴一)は市の観光振興策の一つとして
郷土の偉人「伊能忠敬」を主役に据えた大河ドラマの企画を提案する。
県知事の後押しもあり、部下(松山ケンイチ)とともに、
県知事が推薦するベテラン脚本家(橋爪功)を訪ねてシナリオを依頼する。。。
が、伊能忠敬は江戸時代に17年かけて地球1周分を歩いて測量を行い、
精緻な日本地図「大日本沿海興地(よち)全図」を作成した人物として知られるが、
実は地図が完成する3年前に亡くなっていたことを知り、途方に暮れる。
一方の江戸時代、幕府の天文方や測量をつかさどる役人の高橋景保(中井の二役)は
「忠敬の死は上役達に伏せ、忠敬の悲観だった地図づくりを続けさせてくれ!」と
忠敬の弟子たちに懇願されて困っていた。
そんな偽装に手を貸したら景保の切腹どころか、弟子達の命も保障できない。
一体、自分はどうすれば良いのか。。。
原作は立川志の輔の人気新作落語。
地図完成前に亡くなっていた伊能忠敬の死を伏せて、何とか地図を完成させようと奮闘する
景保、そして伊能組の弟子たちの演技が熱い。
皆で力を合わせて足で歩いて測り、筆を使って半紙に落とし込み、それらをつなぎ合わせて
少しずつ地図を完成させていくプロセスには、時に笑いがあり、涙もあり、感動もある。
現代と江戸時代、それぞれが二役を演じるのは宮藤官九郎のドラマなどで
よく用いられる手法だが、
200年前のあの時代に「地球の本当の大きさを知りたい」と自らの目的に向かって
突き進んだ伊能の地図作りへの熱い想いが伝わる。
特にエンディングは圧巻!!
タイトルに込められた想いも最後にようやくつながった(笑)。
久しぶりに千葉・佐原にある「伊能忠敬記念館」を訪れてみたくなった。
歴史好きの方には特にオススメ。☆☆☆☆4つを進呈。
【ご参考】
※以前、千葉・佐原を訪れた時の紹介記事は
※その前に訪れた時の紹介記事は
by forestkoro1015
| 2022-05-29 18:24
| 映画作品・TV作品
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