「ドライブ・マイ・カー」@kino cinéma立川髙島屋S.C.館


昨年8月の公開以来、気にはなっていたのだけれど、村上春樹原作ということで
観ることを少し躊躇していた作品(笑)。


来月、DVDとブルーレイが発売されるらしい(TSUTAYAで先行レンタルあり)ので
それまで待とうかとも思ったのだけれど、カンヌ国際映画祭で日本映画初となる「脚本賞」をはじめ
4冠を獲得したということで、是非、映画館のスクリーンで観てみたいと思って出かけてきた次第。。。

「ドライブ・マイ・カー」@kino cinéma立川髙島屋S.C.館_d0352022_18232081.jpeg

※以下ネタバレありなのでご注意ください!!


とにかく長い(179分)作品ということで気合いを入れて臨んだが、観終わってみればそれほど長さは
感じなかった。
が、プロローグ(タイトルイン)までの描写がいささか冗長というか、春樹ワールド全開(!)。。。


愛する妻の喪失から2年後、広島で開催される映画祭のシーンから、
ストーリーはこの作品のもう一つの主役、赤いサーブと共に走りはじる。
このサーブの運転を任される映画祭の専属ドライバーとの出会いと交流。。。
なにげない二人の会話が氷を溶かすように、主人公である舞台演出家の心を開き
妻への本当の想いに気づいていく。。。

都会から広島へ。。。海岸線から市街へと自由に伸びやかに走るサーブ。。。
次々と移り変わる美しい映像は、一瞬、ロードムービーをも彷彿とさせる。


劇中に不条理劇の「ゴドーを待ちながら」、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」が用いられているのも
面白い。劇中劇と作品中のストーリーが呼応しているのもさることながら、これを
多言語(日本語、台湾語、韓国語等)で演じている。


様々な国の人々が演じる中で、韓国のカップルが一番印象に残った。
そして岡田将生がまた良い。居なくても良いような存在の彼が、圧倒的な存在感を見せるシーンに驚かされた。



ちょっと話を盛り込みすぎて「?」の部分もあったけれど、観終わった後に静かな余韻が残るのは
美しい映像のせいばかりではないだろう。



ラストの韓国のシーンは個人的には好きかも。
ドライバーの彼女も彼との出会いを通して、前向きに生きようと決意したのだと思った。。。


オススメ度 ☆4







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by forestkoro1015 | 2022-01-19 19:10 | 映画作品・TV作品 | Trackback | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


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