老舗の美味多彩。──「レストラン香味屋」@入谷


上野界隈の洋食レストランというと最初に思い出すのが「レストラン香味屋」さんだ。
今回も此方を訪れて「スペシャル洋食弁当」をいただきたかったのだけれど、
ちと遠いのであきらめた(涙)。


此方のスペシャル洋食弁当は私の大好物の一つといっても過言ではないだろう。


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以下、過去の投稿から。。。


9月初めに某誌で見かけた「ビフカツ」(4,800円)に魅了されてしまった(呆)。
この日はお昼抜きで赤羽方面に出かけていたこともあり、「近いじゃんっ!」(ん?)ということで
入谷まで足を伸ばしてみることにした。
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4年ぶりの訪問となるのに何となく道順は覚えている。
すでに16時近い時間帯なのに、通し営業の此方は結構な賑わいぶり。


「ビーフカツレツ」(4,800円)は「一人ではちょっときついかなぁ!」ということで
噂の「ミ(メ)ンチカツ」かなーとも思うのだけれど、やっぱりどうしても「スペシャル洋食弁当」
(3,150円)に目がいってしまう(笑)。
「はるばるとここまで訪ねて来たのだから王道のお料理をいただこう!」という思いと、
「色々食べられてお得だし、楽しいじゃん!」という思いが交錯する。
そしてやっぱり後者を選んでしまった(4年ぶりだし・笑)。
この「スペシャル洋食弁当」は、一段目に肉、魚のメインディッシュ、二段目にオードブル、
三段目にご飯という構成のA(3,150円)、B(4,200円)、C(5,250円)の三種類。
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4年前にレビューを書いた後、こちらの洋食弁当(たしかC)がdancyuで紹介されたのをよく覚えている。
4年前にいただいた時と同じお値段を維持していることは尊敬に値するだろう。
写真で比較してみるとよくわかるが、内容もほとんど変わっていないようだ。
オードブルのテリーヌがサーモンにチェンジしているぐらいだろうか。
この日は朝からコーヒーしか飲んでいなかったので、「おつかれさま」の気持ちも込めてグラスワインもつける(呆)。

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ワインを撮影していたら、お花をさりげなく動かしてくれたり、一人客の私が退屈しないように「百味」という
小冊子を渡してくれたり、相変わらずサービスのクオリティは高い。
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そして今回の「スペシャル洋食弁当」が登場する。
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ソースと辛子、そして真っ白な布ナプキンが用意され、お箸でいただく気軽さは下町の老舗ならではのもの。
黒いお重の蓋を開ける、この瞬間がたまらなく好きだ。
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●一の重
左側から順にかにクリームコロッケ、ヒレかつ、鶏の唐揚げ、右奥はにんじん(?)がソースに用いられた
魚のピカタ、サラダ菜の上にセットされているのは、ポテトサラダとピーツとトマト
老舗の美味多彩。──「レストラン香味屋」@入谷_d0352022_18350382.jpeg

●二の重
右上から、スモークサーモン、可愛らしいゆで卵、ソーセージ、ボイル海老、ローストビーフ、
千切りキャベツ(グリーンキャベツと紫キャベツ)、デザートのオレンジ

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●三の重
ご飯

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此方の定評ある美味多彩なお料理が少しずつ味わえる、まさに大人のための「お子様ランチ」のようなお弁当だ。
噂の「ミ(メ)ンチカツ」が入っていないのが残念なのだけれど、一つ1,050円というお値段を考えれば、
到底、無理なお願いというものだろう(笑)。
まぁ、ちょっとずつ色々と「サプライズ感を楽しみたい」という時にはかなりお勧めのお品であることに間違いはない。
ちなみにハヤシライスを単品でお願いしてサラダをつけようとすると、それだけで3,000円を超えてしまうので、
この「スペシャル洋食弁当A」のCPは決して悪くないと思う。


それにしても気になるのは「ビフカツ!!」。いつの日か絶対にいただいてみたい!!
そう固く心に誓って店をあとにしたのだった。
なお、「かつカレー」がメニューに追加されたとのこと。ちょっと食べてみたいような微妙な気分だ(笑)。

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ごちそうさまでした☆




【'07年8月】


かつて新宿界隈に勤めていた頃、伊勢丹のデパ食にあった此方の支店には本当によくお世話になった。
色々と食べた記憶はあるのだけれど、最も記憶に残っているのが「洋食弁当」だ。
クリームコロッケやテリーヌ等、色々なものがギッシリと詰め合わされたこのお弁当は、
女性陣に人気が高く、特に福岡組などからは出張に先駆けて事前にリクエストが入るぐらいの人気を
誇っていた(笑)。伊勢丹から此方が撤退されてどれぐらい経つのだろう?


帝国劇場地下にも支店があるが、「いつか本店で洋食弁当にチャレンジ!」と思い続けて幾年月・・・。
ようやくその思いを実現させる日が訪れた。実は打ち合わせ先が「入谷」という話を聞いた時から、
「やったー!」と小躍りしていた次第(笑)。


東京都心の温度が37.5℃を記録したこの日、仕事が終わるのももどかしく、念願の訪問を果たした。
奥に広がる店内はテーブルレイアウトの間隔がゆったりした明るいつくり。
奥の二人席に通される。もちろんオーダーは念願の「スペシャル洋食弁当A」(3,150円也)だ。


大正14年に創業の老舗店という通り、真っ白いテーブルクロスがかけられたテーブル間を
黒服のスタッフがリズミカルに歩き回っている。
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着席すると一人客の私が退屈すると思ったのだろう。
此方が協賛されている食に関する小冊子を持ってきてくれた。


ほどなくして「スペシャル洋食弁当A」がしずしずと運ばれてきた。一体、何年ぶりの対面だろう???
しかもうれしいことに此方の「洋食弁当」は「三段重!」だ。
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たしか↑の伊勢丹で食した「洋食弁当」は二段だったと記憶している(その分、お値段も2,000円にも満たなかったように思う)。



●一の重
左側から順にクリームコロッケ、とんかつ、鶏の唐揚げ、右奥はにんじん(?)がソースに用いられた魚のピカタ、
サラダ菜の上にセットされているのは、ポテトサラダとピーツとトマト
老舗の美味多彩。──「レストラン香味屋」@入谷_d0352022_18352700.jpeg

●二の重
右上から、椎茸・海老・鮭を用いたテリーヌ、添えられたクリームがおいしいゆで卵、ソーセージ、ボイル海老、
厚切りのローストビーフ、千切りキャベツ、そしてデザートのオレンジ
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●三の重
ご飯



さすがに「洋食弁当」と銘打つ通り、日本の洋食を代表するお総菜が「これでもかー!!」というばかりに
彩りも美しく詰め込まれている。
ソースをたっぷりとかけ、芥子を小分けにとり、早速にとんかつからいただいてみることにした。
「まいうーーっ!!」さすがにおいしい。


最初は「うっわー、全部食べられるかナー?」などという思いが頭の隅にもあったのだけれど、
ちょっとずつ色々と入っているので、思っていた以上にどんどんと食べられてしまう(やばいっ!!)。


個人的にはとんかつとローストビーフが特においしく感じられた。
全体的にこだわって作られたお弁当であることはわかるし、創業以来の此方のアイデアとノウハウを
コンパクトに凝縮させた集大成であることも十二分に理解できるのだけれど、
何故か、↑の伊勢丹店で食していた時のような感動を覚えるまでには至らなかった。
二段重ではなく、三段重なのに、これは一体どういうことなのだろう???
あまりにも凡庸すぎる「基本形」のお総菜ばかりが入っていたせいだろうか???
伊勢丹店のお弁当に入っていた「肉団子!」が入っていなかったせいなのだろうか(笑)。
両店を比較しようにも今はできないことに、時の流れを感じてしまう。

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すでに皆様がご指摘のように、ゆったりとした老舗ならではの空間で、
日本の懐かしい洋食の味を楽しむにはお勧めのお店のように思う。

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ごちそうさまでした☆



※文中表記価格は訪問時のお値段となります。




●レストラン香味屋(カミヤ)
東京都台東区根岸3-18-18
03-3873-2116
地下鉄日比谷線入谷駅から徒歩8分
JR鶯谷駅から徒歩10分
11:30~22:00(L.O.20:30)
毎週水曜休(祝日の場合は翌日、木曜日)
88席
駐車場 4台/縦横に2台
http://www.kami-ya.co.jp/honten/
1925年オープン
※お店のPR
継ぎ足しつづけるドゥミグラスソースを堪能できる、一軒家の老舗洋食レストラン。
入谷駅より徒歩5分、下町の商店や住宅が並ぶ一角に居を構える【レストラン 香味屋】。
昔ながらの味を守る事と変化をもたらせる事、両方をバランスよく兼ね備え料理をつくります。
特にドゥミグラスソースを使った『タンシチュー』や『ビーフシチュー』は絶大な人気。
また、カリッと揚がったジューシーなメンチカツを二つ乗せた『メンチカツ』はリピーター垂涎の一品。
訪れる人の笑顔を見るために心を砕くスタッフ、奇をてらうことなく誠実に料理をつくる料理人が揃うお店。
人の温もりや触れ合いを大切にしながら営業をつづけ、今なお多くの人々に愛されています。




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by forestkoro1015 | 2021-12-09 18:47 | グルメ・都内・洋食 | Trackback | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


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