憧れの「蟹クリームコロッケ」。──「キッチンさくらい」@御徒町
2021年 12月 08日
此方の店内は、御徒町というロケーションにはおよそ不似合な感じで、
どちらかというと鋭利に研ぎ澄まされたお洒落な空間。
思わず「へーっ!」と感嘆の声をあげたくなるほどのこだわり感を演出している。
例えば、センターに位置する上層フロアへの階段はスポット照明があたり、ほとんどオブジェのような存在。
窓の外は「目隠し」代わり(?)のアルミ柵で覆われていて、界隈のチカチカネオンからはシャットアウトされると
いう仕組みだ。うーん、これはかなりすごいかも・・・とお料理にも期待が高まる(笑)。
此方はお腹の空き具合に応じて選べる「ハーフサイズ」が設定されているのがうれしい。
かくいう私も散々悩んだ挙げ句に「オムライスのハーフセット・デミグラスソース」(1,200円也)を
お願いしてみた。此方のセットはスープ・サラダ・食後の飲み物付らしい(5時まで)。
本日のスープは人参のポタージュ。ティーカップに入って登場するこのスープはかなりおいしい。
身体も温まって大満足。つづいてサラダ。チコリが入っていることとドレッシングの塩気が弱いためなのだろう。
いささか口の中に苦みが残る。「★2つかなー」と思いながらパクついていると、本日の主役のオムライスが登場した。
ハーフの割にそんなに小さくないのが何だかうれしいような悲しいような(笑)。
オムレツ部分はプルプルで柔らかくて本当に美味。中の御飯にも「名古屋コーチン」とマッシュルームが交互に
顔をのぞかせる。マッシュルームはおいしかったが、お肉のお味は今いち。
いや、それよりも問題はデミグラスソースだ。かなりこってりとしたお味のそのソースは、
おいしいという人にはきっとおいしいのだろうが、私との相性的にはかなり誤差が生じてしまったみたいだ。
トロトロかつ上品に仕上げられているのだが、いささかビター(!)すぎるような気がした。
言い換えれば「苦み走った大人の味!」という感じだろうか。
サービスに関しては、どのスタッフも細かいところまでよく気がつくし、上野界隈においては、かなり洗練されている方だと思う。
お会計の際には、エレベーターボタンを押し、コートまで着せてくれる。
たまたま味的には今一つだったが、サービスと雰囲気は決して悪くないお店だ。
上野・御徒町界隈では比較的に気軽(でもないかな?)使えるお店の一つかもしれない。