ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント──@東京都美術館

来週12日まで東京都美術館で「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が開催中だ。

今回は、ゴッホの世界最大の個人収集家として知られるヘレーネ・クレラー=ミュラー（1869-1939）

のコレクションと合わせて、アムステルダムの「ファン・ゴッホ美術館」からの名作も合わせて

展示ということではるばると出かけることに。。。

が、コロナ禍の展覧会ということで、チケットは日時指定の完全予約制。

行きたいと思う日時が空いていなかったり、満員だったりで、結局、鑑賞できたのは11月の末。

友人が果敢にも当日券予約にアタックしていたが、皆、考えることは同じなのか

玉砕した話が少なくなかった。

最近は何でもかんでもネット予約が当たり前になってしまっているようだが、

ネットが使えない人（例えばうちの母など）には実に冷たい仕打ちだと思う。

いつだったか映画を観にいって（相談してくれればチケットはネットでおさえたのに・・・）

「満席で観られなかった！」と買い物だけして戻ってきた。。。

コロナのワクチン予約もそうだが、ネット弱者にはことごとく冷たい世の中だと思う。

家族がいる人ならまだしも、一人暮らしの人はどんどん取り残されていくだけなのだろうか。。。

閑話休題。

↑のヘレーネは、ゴッホが有名になる前の1908年からのおよそ20年間で、ゴッホの約90点の絵画と

180点を超える素描・版画を収集。その作品がもたらす感動を多くの人々と分かちあうため、

1913年にコレクションの公開をはじめ、後に美術館の建設計画を進めた。

これが、オランダの「デ・ホーへ・フェルウェ国立公園」の中にある

「クレラー・ミュラー美術館」である。

今回の展覧会では、クレラー=ミュラー美術館のコレクションから、選りすぐりのファン・ゴッホの

油彩画28点と素描・版画20点を展示。黄と紫の対照がまばゆい《種まく人》、

糸杉を描いたサン=レミ時代の傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》などの名作に加え、

ファン・ゴッホ美術館から《黄色い家（通り）》を含む4点を展示。

ゴッホの初期から晩年までの画業をたどるという内容で構成。

特に「糸杉」は16年ぶりの来日とのこと。

（写真は借り物です。）

という訳で、久しぶりのゴッホを満喫して帰ってきた次第。

事前予約制にしては結構、混み合っていてビックリ！！

もっとゆっくり&ノンビリ鑑賞できるかと思っていたら、いつもの展覧会と大差なかった。

いや、これが事前予約制ではなかったらもっと混み合っていたことだろう。

ちなみに近くにいた方は朝から入って4時間粘ったと話されていた（驚）。

図録・グッズ売場も大混雑！！

今回の記念品は此方（笑）。

もったいなくて使えないエコバッグ。さて、何を入れよう？

他にポストカードやクリアファイルをお買い上げ！！

上野の森はイチョウ並木が美しかった。。。

むかーし、「クレラー・ミュラー美術館」を訪れた時の記念のワンショット（笑）。

隣で迷惑そうな顔をしているのは、オランダの芸術家 Oswald Wenckebach (1895-1962)の作品の

「ムッシュー・ジャック」。

この時はアムステルダムに駐在している友人の家に転がり込んで、アムステルダム国立美術館やゴッホ美術館、

レンブラントの家などを巡り、穴のあくほど様々な名画を鑑賞した記憶が甦る。。。

クレラー・ミュラー美術館も含めて、海外の美術館は日本で開催される展覧会のように混み合っていないのが

うらやましい。静かに名画を模写している人がいたり。。。

なんで日本の展覧会はいつもあんなにワサワサしているのだろう（謎）。。。

ここ「クレラー・ミュラー美術館」は静かなだけでなく、他の作品もゆっくり鑑賞できるのでオススメ。

アクセスは不便だし（車で連れていってもらったけどメチャ遠かった）、冬は死ぬほど寒いが、

カフェはステキでお味も良かった。

上野駅のパンダ・Xmasツリー。かわいいっ！！