お芝居を鑑賞に六本木くんだりまではるばる出かけたのは、とある週末のこと。
「六本木駅周辺は混むからイヤだ!」という連れの意見に従い、
麻布十番で下車して「軽く蕎麦でも手繰ってから」芝居鑑賞と洒落込もうなどという
壮大な計画が立案された(笑)。
この界隈には3軒の更科がひしめいているが、最もシンプルでわかりやすい場所
(地下鉄入り口真ん前・交差点門)に佇む「麻布永坂 更科本店」さんへの訪問となった次第。。。
土曜日の昼時とあって待ち客はそんなにいないものの、店内は結構な賑わいぶり。
二階席の真ん中のテーブル席へと案内される。
まずはビール(飲んべえはこれだから困る・汗)。恵比寿とキリンが選べるらしいが、後者を選択。
酒の肴は「板わさ」と「玉子焼き」、そして4月のお勧め料理なるものから「鯛の子の煮物」を
お願いしてみる。
さすがに「板わさ」は絶品!!肉厚のそれは、プリプリッとして、しかもしっかりとした歯ごたえがある。
香り高い本山葵をつけていただく。思わずビールが進んでしまうほどのおいしさ(笑)。
「玉子焼き」は味付けがやわらかすぎるせいか、いささかお上品すぎる印象。
写真の通り「のっぺり」とした感じであまり主張がない。
しかも切れ目が入っていないため、食べ口がお箸で切り取った後であまりきれいとはいえない。
大根おろしの中に「すりおろした大根のかけら」が入っていたりした。。。
これはマイナスポイントだろう。。。
「鯛の煮物」はお値段がそれなり(肴系の中では割と高かった!)だけあって、なかなか考えられたつくり。
鯛のこっこを甘辛く煮付け、ふきと絹サヤが添えられている。
このお料理の美味しさは想像を超えていた。。。
この料理のお陰で「玉子焼き」の印象がますます薄くなってしまった(汗)。
すっかりお腹いっぱいになった私たちは、〆として「もり」(840円也)をお願いする。
どういう訳が「更科」よりも「もり」の気分だったりしたのだ。
いや、本当は「鴨せいろ」がちょっと食べたかったりしたのだけれど、なんと!!「2,310円」もする。
これはちょっと「〆」として食べるには「鴨せいろ」に対して失礼だろう。
こんなに高いお蕎麦は「1対1の真剣勝負」でいただくべきだ(ん?)。
肝心のお蕎麦は想像していた以上に「普通」。。。
いや、かの有名な「さらしな」をいただけばまた別の感想を抱いたのかもしれないのだけれど、
結構、普通すぎて少々面食らってしまった。
色が濃いめのツユは、これまた意外と甘口系。
私としては好みだったのだけれど、辛口系が好きな連れはあまりうれしそうな顔をしていなかった
(まぁ、この辺は好みの問題なので、あまり厳しいこともいえない)。
せっかく訪れるのであれば、あとの予定を入れないで「まったりと過ごしたい蕎麦店」。
たまにはこのようなお店を利用してみるのも悪くない。
※文中表示価格は訪問時のお値段となります。
ごちそうさまでした☆