旅の締めくくりは伝統の「もち膳」。──「三彩館ふじせい」@一関
2009年 12月 04日
●三陸海岸満喫ドライブの旅 vol.11(エピローグ)
夕方、レンタカーを返却した後は、帰りの新幹線に乗る前の時間潰しも兼ねて
一関駅前をぶらぶらと彷徨う。
それほど飲み屋さんが密集している訳でもないが、そろそろとお店が開きはじめる時間だ。
連れが好みそうな居酒屋系のお店もあったのだけれど、せっかく一関まで来たのだからということで、
事前に検索をかけておいた此方の「三彩館ふじせい」さんを訪問してみることにした。
お洒落な感じのお店だ。
カウンター席の横には広い座敷席が広がっている。
いくつか並んでいるお料理の中から、「いかげそのフライ」「いかやき」と、
まさにいか尽くしのお料理をセレクト(笑)。
お昼が遅かったことと、「かねつき」と「きりせんしょ」(しかも2個!)のせいで
それほどお腹は空いていなかったりしたのだ。
スタッフの方がビールと一緒に「お通し3種」を運んできてくれる。
とうもろこしが入った豆腐のようなもの、野菜と何かの巻きもの、あともう一種が
お皿の上に載っていたのだけれど、とうもろこしの入ったお通しの他はちょっと記憶が不鮮明(恥)。
その後、私はレモンサワー、連れは日本酒(割とレアものだったと記憶)を所望。
道理で二人して「いかづくし」となってしまった訳だ。
その後はお決まりの、一関地方特有の「もち料理」をいただいてみることにする。
今回の旅のはじめに訪れた某店の記事でも記した通り、
日本屈指の米処の一つである一関地方は、冠婚葬祭はもちろん、季節の行事、農作業の節目など、
何かというと餅をついて食べることでも知られ、
年間で約60回も餅を食べる「餅の里」なのだそうだ。
伝統的な餅料理は40〜50種類といわれているが、伝統を受け継ぎつつ、
新しい創作餅の開発も必要ということから、一関市では毎年「もちりんぴっく」と呼ばれる
餅のアイデア料理コンテストが開催され、すでに300種類以上の新しい餅料理が生まれているのだという。
そのような伝統を受け継ぐ此方のもち料理のメインは「ひと口もち膳」(1,050円)。
あんこ・ずんだ・くるみ・ごま・じゅうね・納豆・しょうが・えびの
8種類のひと口サイズのもちが重箱に収まり、中央に甘酢大根おろしが添えられている。
ひと口サイズでもさすがに8個は無理があるというもの。
そんな訳で、ミニサイズのお餅3つと大根おろしがセットになった「ひと口もち膳」(525円)を
お願いする。
お餅は好きなものが選べるということなので、くるみ、しょうが、じゅうねを選択。
やがて登場したミニサイズの「ひと口もち膳」は写真の通り、かわいらしい小さなお重に入っている。
中ではくるみとしょうがが洗練された味わいでおいしい。
○くるみ
あまり食したことのないじゅうねに至っては「?」という感じで不思議な食感だった。
いずれのお餅も伝統の味わいを活かしつつ、此方ならではのアレンジを加え
品の良い繊細な感じにまとまっているような印象を受けた。
また、胃にもやさしい食感の甘酢大根おろしがお餅のおいしさを際だたせてくれる。
一関市内で食べる同じ「ひと口もち膳」でも、お店によって色々なアレンジが楽しめるようだ。
自分の好みのタイプを探してみるのも、また面白いかもしれない。
もち膳や一品料理の他にも、月替わりの懐石料理などが楽しめる此方は、
お酒のラインナップもなかなかお見事。
渋い店内のディスプレイや小物の使い方などは、都内にあるお店とあまり遜色がないように感じた。
という訳で、一関界隈で新幹線に乗る前の時間つぶしを兼ねての一杯には割とオススメの一軒。
私たちが帰る頃には、ボチボチと混みはじめてきているようだった。
○冷たい麦茶
○コースター
○ロゴ
それほどたくさんのアルコールをいただいた訳でもないのに、その後の東北新幹線の中では
楽しい三陸の思い出に浸りながら爆睡(呆)。
残暑の厳しい東京駅に辿り着いた時には、あっという間に現実の世界に引き戻されてしまったのだった。
ごちそうさまでした☆
※「三陸ドライブ紀行」は今回掲載分で終了となります。長きにわたり、
お付き合いいただきましてどうも有難うございました。
※文中表示価格は訪問時のお値段となります。
※今回の旅で1軒目に訪れた一関の餅料理のお店は
●三彩館ふじせい (さんさいかんふじせい)
岩手県一関市上大槻街3-53
0191-23-4536
JR一ノ関駅西口より徒歩2分
11:00~14:00 17:00~21:00
月曜休
80席
http://www.fujisei.co.jp/
備考:お取り寄せ
http://www.mochizen.jp
(*211009)
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by forestkoro1015
| 2009-12-04 15:25
| 岩手関連
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