厳美渓で堪能した「空飛ぶだんご」っ!!──「かっこうだんご」
2021年 10月 03日
【東北紅葉狩りツアー vol.1】
どしゃぶりの雨の中、平泉・中尊寺の見学を終えたツアーバスは一路、厳美渓へ。
古くからの景勝地として知られる厳美渓は、岩手県一関市にある磐井川中流の深い渓谷で、
晴れていれば素晴らしい眺望が楽しめるはずが、生憎、外の雨はさらに激しさを増している。
が、ここまで来たのなら、是非、チェックしたいのが有名な「空飛ぶだんご」だ。
この「空飛ぶだんご」は、渓谷にある休憩所と対岸にある「郭公屋」をワイヤーロープでつなぎ、
「おだんごとお茶」と「代金」だけが(桶に入れられて)
厳美渓を横断してやり取りされるという独特のおだんご販売方法として知られている。
休憩所脇にある専用の板をカンカンと叩くと、対岸の店が注文の合図と捉え、
おだんごとお茶を提供してくれるシステムだ。
この「空飛ぶだんご」の歴史は古く、100年以上前の創業時から「空を飛んでいた」
のだそうだ(驚)。
ずっと昔、訪れた時にはこれほど立派な近場の橋もなく、界隈のお土産屋さんも
こんなに多くなかったと思うが、今は立派な観光地と化している。
雨の中、橋をわたって渓谷の岩場にある休憩所まで足を伸ばしてみる。
と、ラッキーっ!!
どこかの若いカップルがタイムリーに「カンカン!」と板を木槌で叩いて
対岸に合図を送ってくれた(喜)。
早速にカメラを構える。
「キターーーッ!!」
ロープ越しに(おだんごとお茶の入った)桶が飛んでくるのがおわかりになるだろうか。
中には三色だんご(400円)とお茶の入ったやかんが入っている(しっかり覗いてしまった・笑)。
カップル客はおだんごとお茶を取り出し、代わりに代金を入れる。
と、また「スルスルっ」と桶はロープを伝って対岸のお店へと帰っていくのだった。
おそるべしっ、空飛ぶだんごっ!!
私は過去(何十年前だ・汗)に食したことがあるのであまり食指は動かなかったのだけれど、
おだんご好きの連れの目がキラリと光った(笑)。
「どうせ食べるならお店でゆっくり食べよう!」ということで、また橋を渡って対岸のお店をめざす。
2階建ての店内はエントランスで靴を脱ぐスタイル。
せっかくなのでオープンエアの窓際席を確保して「ずんだと栗入りみたらしのセット」(800円程度)と
「三色だんご」(400円/空飛ぶだんごはこのおだんごのみ)をお願いしてみることにした。
お茶はセルフスタイルだ。
ロープを操作しているのは2階だが(時間がある時には見学もできるらしい)、
1階からでも対岸の様子は手にとるようにわかる。
雨のお天気にも拘わらず、何度も桶は往復していたようだが、
そのスピードたるや素晴らしいテクニックだ(笑)。
うーむ、さすがに名物といわれるだけのことはある。
やがておだんごが登場した。イートインの場合はきゅうりのお漬け物がついてくるのがうれしい。
大きなずんだの横にある大きなみたらしは栗入り。
おいしさとしては栗入りのみたらしが、何故か普通のみたらしよりも数倍美味しく感じた。
普通のみたらしはいささかしょっぱめ。
その一方で、黒胡麻やあんことの相性はバッチリだった。
きっと対岸の休憩所でこの三色だんごを食べたなら、きっちりとバランスの良い味のハーモニーを
楽しめることだろう。
店内から対岸を望む。。。
お庭もキレイ!
有名人のサイン入り色紙が並んだ店内では話し好きのご主人(四代目とのこと)が
客に対して様々な解説を加えてくれる。
数年前の地震でしばらく閉鎖されていたこと、11月いっぱいで冬期休業に入ることなど、
僅かな滞在時間の間にあれこれと楽しいお話を伺うことができた。
お店入口。
大きな看板。
もしかして、小学生だった私たち兄妹に昔、おだんごを飛ばして喜ばせてくれたのは
このおじさんだったのかなぁ・・・などとついつい想像を巡らせてしまった(笑)。
という訳で厳美渓散策の際には是非訪れてみたい観光スポット。
童心に返って楽しみたい方にオススメッ!!
ごちそうさまでした☆
※2008年秋の訪問記となります。
※文中表記価格は訪問時のお値段となります。
●かっこうだんご
岩手県一関市厳美町字滝ノ上211
0191-29-2031
一関インターチェンジから車で15分程度
9:00~17:00
無休 ※冬季休業
by forestkoro1015
| 2021-10-03 21:26
| 岩手関連
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