七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉


たっぷりと寄り道したお陰で、後半はだいぶショートカットを余儀なくされたが、
奥能登を一周した私たちの車は、広い能登島を経由して、
能登半島随一の湯処として1,200年の歴史を誇る和倉温泉に辿り着いた。


当夜のお宿は「宿守屋寿苑」さんだ。
ANAの「WEB限定!フライト+ホテルプラン」指定のお宿だけあって、門から続く回廊などはなかなか立派だ。
ロビーも広々としているが、チェックインが妙に忙しいと思ったら、当夜は「お陰様で全館満室をいただいております!」
とのこと。このような時代にたいしたものだ(驚)。
(※訪問時の話となります。)


○宿前の桟橋からの眺め。
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15435536.jpeg

展望檜風呂付のお部屋もあるらしいが、私たちのお部屋はノーマルタイプ(当たり前・笑)。
夕食の前にはもちろんお待ちかねの温泉タイムだ。
目の前に海が広がる大浴場はとても広くて洗い場もゆったりとしている。
泉質は約90度とのことだが、春先に訪れた山形・かみのやま温泉よりもお湯がやわらかいように感じた。
唯一、残念だったのは、大好きな露天風呂がポンプが故障中とのことで利用できなかったこと(号泣)。
これは個人的にとても悲しかった。。。


お風呂から戻ってくると、お部屋には夕食のセッティングがすでに完了している
(此方は宴会利用の場合を除いてすべてお部屋食とのこと)。
仲居さんがお料理に火をつけてくれて当夜の宴会がスタートした。
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15431666.jpeg

●当日のお品書き。
・食前酒  梅酒
・箸附け  粒貝塩辛
・八寸   鱒田楽、味付さざえ、ふくさ焼真蒸、羽地神、チェリー
・御造り  鰤三波、活鯛、甘海老、あしらい一式
・焚合わせ 地魚旨煮、とうがん、絹さや
・鍋物   豚しゃぶ:豚スライス、白菜、エノキ、水菜ネシメジ、胡麻ダレ
・揚物   沖目鯛野菜甘酢あんかけ
・酢の物  津和井蟹切り身、あしらい一式
・しのぎ  うどん
・蒸し物  茶碗蒸
・御食事  能登こしひかり
・留め椀  魚麺、かいわれ、香り柚子
・香の物  三種盛り
・デザート 胡麻ケーキ


ボリューム(皿数)がすごい。別料金を払えば、鯛しゃぶや鮑、牛ステーキなども食べられるらしいのだけれど、
少食の私たちにはこれで十分だろう(笑)。


○八寸:鱒田楽、味付さざえ、ふくさ焼真蒸、羽地神、チェリー
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15433379.jpeg

○お造り:鰤三波、活鯛、甘海老、あしらい一式
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15432114.jpeg

○酢の物:津和井蟹切り身、あしらい一式

津和井蟹や甘海老がこの時期に食べられるのは観光客冥利に尽きるし(笑)、
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15432476.jpeg


○鍋物:豚しゃぶ:豚スライス、白菜、エノキ、水菜ネシメジ、胡麻ダレ

胡麻ダレでいただく豚さんのやわらかいことといったらっ!!
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15432738.jpeg
輪島の酒店で購入してきた日本酒がどんどんと進んでしまう(オイオイッ・笑)。


1枚目の写真には、揚物と蒸し物が含まれていない。
というのも、津和井蟹と必死になって格闘している頃、「遅くなりましたー!」といって登場した。
双方共に熱々でもてないぐらいだ。順番はバラバラだけれど、「熱いものは熱いうちに・・・」という
宿側の想いは十分に伝わってくる。
しかもそれぞれのお料理の味付けがなかなかよろしいのだ。


○揚げ物:沖目鯛野菜甘酢あんかけ
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15433012.jpeg
○焚合わせ:地魚旨煮、とうがん、絹さや

中でも、焚合わせと↑の野菜甘酢あんかけは特に気に入ったお味だった。
連れは豚しゃぶの胡麻ダレが相当に気に入ったらしく、ダシスープを勝手に作って飲んでいた(笑)。



○しのぎ:うどん
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15433860.jpeg

普通だったら満腹時は見向きもしないうどんまでもすべていただいてごちそうさま!!


○蒸し物:茶碗蒸
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15434144.jpeg

お腹いっぱい!!
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15434423.jpeg

能登の夜はとっぷりと暮れていった。。。



旅の朝は目覚めも早い(笑)。
6時前には朝風呂に入り、海沿いを散策してみると、海中にプカプカとクラゲが泳いでいるのが見える(驚)
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15435757.jpeg


朝食もやはりお部屋でいただく。。
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15440086.jpeg
○自分で焼くお魚(カワハギらしい)
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15440695.jpeg

○いかのお造り
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15440966.jpeg

○ミネラル感たっぷりのお味噌汁
七尾湾を臨む静かなお宿。──「宿守屋寿苑」@和倉温泉_d0352022_15440302.jpeg

品数はそれほど多くないが、普段、コーヒーとヨーグルトで簡単に済ませてしまう私にとっては、朝からのご馳走だ(笑)。
「これでもかー」とばかりに海藻と麩が入った熱々のお味噌汁はたっぷり2杯分あるし、
お魚もお造りもおいしくてどんどんとご飯が進んでしまう。なるほどっ!!
旅に出ると太る理由は朝ご飯も関係しているのだろうなーと思いながらも、やはりすべてキッチリと完食!



ごちそうさまでしたっ!!



この日は金沢を駆け足で観光して最終便に乗らなければならない。
「もっとゆっくりしていきたいなぁ・・・」、
後ろ髪を引かれる思いで和倉温泉に別れを告げる私たちなのだった。



総じて感じたのは、和倉温泉の雰囲気が以前訪れた三重県伊勢のお宿の雰囲気に似ているなーということ。
やはり「入り江」ということも関係しているのだろう。両者共に静寂の空気の中に佇むお宿だ。


それにしても残念だったのは「露天風呂」!!
いつか再訪することができたら露天風呂にノンビリと浸かってみたい。。。



大変お世話になりました!!






●宿守屋寿苑
石川県七尾市和倉ひばり2-52
0767-62-3322
JR七尾線『和倉温泉駅』から徒歩15分、車で5分
北陸道金沢森本IC下車~能登有料道路経由能越道『和倉IC』から車で5分
http://www.yadojuen.co.jp/



※本文中に登場した三重県伊勢市のお宿の紹介記事は




(*210919)


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by forestkoro1015 | 2009-07-24 15:26 | 石川関連 | Trackback | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


by forestkoro1015