いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉


施設改修工事のため、しばらく休館していた千葉・佐倉にある「DIC川村記念美術館」
いよいよ7月3日(土)に再オープンするのだそうだ。
尤もしばらくは入場制限があり、日時指定のオンラインチケットを購入の上
来館しなければいけないようだが、ファンにとっては嬉しい話だ。



この美術館は数年前にバーネット・ニューマン(アメリカ)の赤一面の抽象絵画
「アンナの光」を海外企業に103億円(!)という莫大な金額で譲渡(売却)したことでも
知られているが、その後、長谷川等伯や横山大観、上村松園などによる日本画の名品も
譲渡(売却)する意向であることが、少し前の大きなニュースとなった。
「新たな収集方針の策定に伴うもの」という話だったが、今回の改修でどのように
変わったのだろう。。。



少々、古い情報になるが、以前、此方を訪問した時の様子をご紹介しよう。
何度か訪問しているが、初回訪問時のこの時はまだ「アンナの光」が展示されていた(懐)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


1990年5月、DIC株式会社によってそれまで収集された美術品を公開するために、
千葉県佐倉市に設立されたのが、「川村記念美術館」である。


これまでに収集された作品はすでに1,000点を超え、年に数回、入れ替えが行われる他、
各種企画展も人気が高いらしい。


美術館入り口。
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_17563922.jpg
ステラの作品。
「ハウルの動く城」のよう。。。
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_17563597.jpg
日曜美術館で話題となったロスコの壁画を並べた「ロスコ・ルーム」
ニューマンの「アンナの光」、まるで「ハウルの動く城」を予言したかのような
ステラのアーティスティックな作品など、「ふーーーん!」とか「へーーっ!」と
思うような時代の先駆者たちの不可思議な作品が楽しめる一方で、
日本画の歴史に新しい時代を切り拓いた源といわれるレンブラントの肖像画をはじめ、
モネ、ルノアール、ピカソ、シャガールなどの馴染み深い画家たちによる作品が、
じっくりと鑑賞できるのも大きな特徴だろう。


エントランス脇のオブジェ。
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_17562755.jpg

毎日14時から、美術館スタッフによる「定時ガイドツアー」(所要約1時間・
予約不要・入館料のみ)も行われているので、時間を見計らって出かけるのがオススメ。
解説があるとなしでは理解度が全然違う(ように思える)。


また、隣接するDIC総合研究所と合わせて約30ヘクタール(9万坪)の広さを誇る
緑豊かな敷地内には、のんびりとお散歩できる自然散策路が設けられ、
四季折々の大自然を身近に感じながら散策することができる
(庭園のひまわりの見事だったことっ!)。


池には白鳥が!!
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_17563207.jpg
ヨーロッパのお城のお庭のよう。。。
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_17564783.jpg

緑の中のレストラン。
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_18394706.jpeg
レストランからの景色もステキ!
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_18394383.jpeg

これは「つつじの季節」に出かけたときのもの。
毎年、春先に開催されている「クルメツツジの鑑賞会」から(無料)。
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_17565484.jpg
いよいよ再オープン!──「DIC川村記念美術館」@佐倉_d0352022_17565117.jpg
「クルメ」とは九州の久留米地方のツツジということからの命名で、此方ではキリシマ、ヤマツツジ、
ミヤマキリシマ等の自然交配品種群の約300種が栽培されているのだそうだ。



都内の美術館というと、押すなへすなの大混雑でくたびれる場所が多いのだけれど、
すべてが広くてゆったりとした此方はヨーロッパの美術館のような落ち着いた雰囲気。
まさに日本の美術館の概念を越えた美術館といっても過言ではないかもしれない。


ロスコも良いのだけれど、ルノアールやシャガールをノンビリと鑑賞したい方にも
おすすめっ!!但し、佐倉まではちょっと遠いのが難点かもしれない。



JR佐倉駅から美術館までの無料送迎バスが出ているほか、東京駅から高速バス(約1時間)も
出ている(7月2日まで運休中)。
やはり佐倉にある「国立歴史民俗博物館」を経由するバスもある(現在、平日のみ運行・要確認)
ので、頑張れば両方を一日で回ることも可能だ(自分はまだ利用したことはないけれど・汗)。




■DIC川村記念美術館
千葉県佐倉市坂戸631
050-5541-8600(ハローダイヤル)
10:30 – 16:00
※入館は15:30まで
休館日:月曜日
※祝日の場合は開館し、翌平日に休館
年末年始
入館料 一般:1,000円、大学生・65歳以上:800円、 小・中・高校生:600円
https://kawamura-museum.dic.co.jp
※2021年7月3日(土)-10月3日(日)まで「コレクションViewpoint 
クリストとジャンヌ=クロード―包む、覆う、積み上げる」展 開催



Commented by slow33jp at 2021-06-27 21:20
2度行きましたよ。
以前はシャトルバスがあったけど、再開後もあるのかチェックしてみないと。
佐倉の駅から遠いので、車じゃないから行かれないんですよ。

東京駅から美術館までの直行バスがあって電車で行くより便利でした。
レストランも平日だと混んでなくて、プチ旅と美術館と一緒に楽しめますよね。
Commented by slow33jp at 2021-06-28 08:40
やっぱり足が確保されてませんでした。
シャトルバスが運行されてないのです。
残念です。
今頃は大賀蓮が咲いていると思います。
Commented by forestkoro1015 at 2021-06-28 10:05
カフカフカさま


コメント有難うございます。
車じゃないと不便な場所ですよね。
だからこそあんなに広い庭園が確保できたのでしょぅが。。。
私は春と夏しか訪れたことがないのですが、四季の移り変わりも
楽しめるステキな場所ですよね。
お弁当をもっていって中でお庭で食べたこともあります(笑)。
Commented by forestkoro1015 at 2021-06-28 10:07
カフカフカさま


途中で送信ボタンを押してしまいました(汗)。
東京駅からの直行便、7月2日まで運休中のようですが、
3日からは再開するのかしら。。。
千葉グリーンバスだそうです。

https://kawamura-museum.dic.co.jp/information/access/
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by forestkoro1015 | 2021-06-27 18:50 | 美術館・展覧会・LIVE | Trackback | Comments(4)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


by forestkoro1015