ノスタルジックな温泉街。──「銀山温泉」(夏の山形ドライブ紀行 vol.10)


※2010年7月の訪問記事となります。最新情報は施設にお問い合わせ下さい。


せっかく山形まで出かけるのだったら、どこか鄙びた温泉でもう一泊しようという話になった。
ご存じのように、山形県は全市町村に温泉がある「温泉王国」である。
いくつかの候補地の中から選び出したのが、「銀山温泉」である。
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大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べ、
昔ながらの独特な景観を味わうことができるノスタルジックな温泉街として知られている。
かつてのNHKの人気ドラマ「おしん」をはじめ、ドラマやCMでも人気の温泉地の一つだ。

特に、銀山川にかかる「白銀橋」からの両岸に整然と並んだ木造建築の眺めは圧巻。
何でもそれらの建物の高さも全体を眺めるのにちょうどよい角度に保たれているのだそうだ(驚)。


また、銀山川にはいくつもの橋がかかり、やさしい光を放つガス灯が周囲を照らしている。
昼間よりも夜の景色の方がロマンティックで美しい。が、私のカメラ(と腕)では
その素晴らしさをお伝えすることができないため、よそから借用。
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日本古来の「鏝絵」装飾が施された旅館など、ブラブラと歩くだけでも楽しい温泉街だ。
リラックス効果抜群の「和楽足湯」(無料)、共同浴場「しろがね湯」(500円)などもある。
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今回のお宿は「瀧見館」だ。
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温泉街の一番奥に「そば処滝見館」があるが、此方はその蕎麦処から少し登ったた高台に
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8年前にオープンした「滝と手打ち蕎麦のお宿」なのだそうだ。
全14室の館内は古民家調に統一されたシックで落ちついた空間。
お部屋から眼下に望む「白銀の滝」と緑豊かな山々の風景が素晴らしい。
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右手に「白銀の滝」を見ながら「滝と蕎麦の宿 瀧見館」から徒歩で温泉街をめざすと、
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「そば処 滝見館」の脇に出る。目の前は白銀公園入口に位置する「白銀の滝」だ。
段差は22mで水しぶきをあげながらまっすぐに落ちる。
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「白銀の滝」の対岸には観瀑台も整備されている。
せっかくなので石段をポンポンと渡ってそちらへと移動する(爆)。

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マイナスイオンのシャワーを全身に浴びて爽快な気分だ。


「白銀の滝」の上にかかる「せことい橋」からは「籟音(らいおん)滝」を眺めることができる。
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この橋を渡ると渓流沿いの遊歩道が続いている。川のせせらぎに癒されながら歩いていくと、
途中に歌人・斉藤茂吉の歌碑が建っている。

紫陽花のきれいな河鹿橋を渡り、さらに進んでいくと「夏しらず坑」だ。
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「ひゃーーっ!!」(爆)。冷凍庫を開けた時のようにヒンヤリとした冷風が坑口から
吹きだしてくる(驚)。
夏でも冷たい風が吹き出してくることからこの名前がついたそうだ。
「エアコン」の風よりも涼しい天然の冷房だ(笑)。坑口に入ることはできないが、
前に立っているだけで相当に涼しくて気持ちが良い。


さらに奥に進むと「銀鉱洞」がある。およそ400年前の銀山の賑わいが偲ばれる国指定史跡だ。
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歩道や照明設備が整っているため、浴衣姿でも坑内を一周できる(冬季は閉鎖)。
「銀鉱洞」の脇には「長者池」と呼ばれる池がある。
「銀」と「長者」、昔の人はおもしろい名前を考えたものだ(笑)。


帰りはまたまた「夏しらず坑」の前でしばし涼んで、来た道を戻ることにした。
温泉街から銀鉱洞まで1周して戻ってくるとおよそ1時間ほどだ。
朝食前の散策にはちょうどよい距離かもしれない。



この後は東京に帰るだけなので、朝食後は再びのんびりと風呂に浸かり、
チェックアウトの10時までゆったりと過ごさせていただいたのだった。


偶然の訪問とはいえ、結構、気に入ってしまった山間のお宿だ。
露天風呂も素敵だったし、静寂の空間も嬉しい。
またいつか再訪してみたいが、東京からはちょっと遠いかなぁ。。。
が、JR大石田駅までの送迎もあるので心配は無用だ。
スタッフの方の話によると、山形空港があるので関西方面からの客も少なくないのだそうだ。



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ノスタルジックな温泉街。──「銀山温泉」(夏の山形ドライブ紀行 vol.10) : Welcome to Koro's Garden!... more
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by forestkoro1015 | 2010-08-16 12:18 | 山形関連 | Trackback(1) | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


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