輪島塗りにホッコリ！！──「器の実カフェ」@輪島（冬の北陸ドライブ旅行 その9）

能登半島の先端に佇む「ランプの宿」を出発した「NOTE」は「輪島」をめざして

「奥能登絶景海道」（R249）をひた走る。

「輪島」までは約50km。晴れていれば「ゴジラ岩」や「道の駅 すず塩田村」「白米千枚田」などの

立ち寄りスポットが点在する楽しいドライブコースなのだけれど、冬の奥能登はそんなに甘くない。

突然、雨が降ってきたかと思えば、あられに代わり、また雨になって、しばらく経つと

雨が上がるという具合。。。

輪島に近づくにつれて、雪かきしてある雪の量は多くなり、気温も下がってきた（驚）。

すでに12時をまわっているので有名な朝市も終わっているし、このような悪天候とコロナのせいなのだろう。

外を歩いている観光客はほとんどいない。そればかりかシャッターを下ろしているお店も多く、

街全体がヒッソリと静まりかえっている。

「美味しいコーヒーが飲みたい！」ということで教えてもらったのが、

「道の駅 輪島（ふらっと訪夢）」に隣接した（施設内にある）「器の実カフェ」さんだ。

2001年に廃止されたのと鉄道の旧輪島駅の駅前広場を活用して建てられたのが、この「道の駅 輪島 」で

奥に進むと当時の駅舎を再現した「メモリアルホーム」などもあるようだが、寒いのでパス！！

一目散にお店に駆け込んだ。

隣に「ゴーゴーカレー」もあるが、まずは熱いコーヒーが飲みたかった。

店内は天井が高くて落ち着いた雰囲気。。。カウンター席では常連客が地元の世間話をしている。

900円ほどの日替わり定食も生姜焼き定食やオムライス、ピラフ、ピザ、カレー、そば、うどん等々、

様々なメニューがラインナップしている。

ベタベタと貼られたメニューの類も手づくり感満載！！

豊富なメニューの中から私は「コーヒー」と「チーズケーキ」のセット、

連れは「ぜんざい」を選んだ。

と、お店のお母さんが申し訳なさそうに、「ごめんなさいねぇ、あんこはあるんだけど、

お餅を切らしちゃって・・・・」と謝ってくる。

当初の目的通り、「コーヒー」にすれば良いのに、どうしても「あんこ」が食べたいのだそう（呆）。

結果、あんこいりの「クリームあんみつ」で落ち着いた（笑）。

一杯ずつサイフォンで煎れてくれるコーヒー。

お水にもこだわっているとのこと（地元の方情報）でなかなかの美味しさ。

きっと某お宿の600円コーヒーよりも美味しかったと思う。

チーズケーキ。

シットリとしなめらかな味わい。やや酸味があってコーヒーとの相性も悪くない。

生クリームをつけてチビチビと味わう。

全体はこのような感じ。

特筆すべきはお皿とフォークが輪島塗りバージョンだったこと。。。

「クリームあんみつ」が載った器と銘々盆、スプーンも輪島塗りだった。

さすが！輪島にあるカフェだけのことはある！と感心してしまった。

器もお盆も輪島塗りのお品でいただくと、そこはかとなく優雅な気分に浸ることができる。

「輪島に立ち寄ったのなら輪島塗りのお品を何か買ってくれば良かったのに！！」と母に言われたが、

ご存じの通り、輪島塗りの漆器にもピンからキリまであるようで、ホンモノの見分け方は非常に難しい。

「道の駅　輪島」のお土産コーナーや何軒か開いている輪島塗りのお店でいくつか眺めたが、

お値段も色々で難しすぎて選べなかった。

ちなみに我が家にいくつかある輪島塗りのお椀やお盆は割とお高いお品だそうで

「私が死んだら売って良いから！！」と常々母に言われている。

たしかにお椀などは年に一度、お正月ぐらいにしか使わないし（笑）。

それにしても、帰京してから右手がかぶれて大変（漆で）だったので、改めて輪島塗りの威力を思い知った次第（笑）。

塗ってからしばらく経つお品はかぶれることはないそうだが、塗って日が浅い品は体質によっては

かぶれることもあるのだそうだ。見事に嵌まってしまったらしい。

まぁ、お店とは何の関係もないのだけれど。。。

日替わり定食の品々にも自慢のコーヒーがセットでつくのだそう。。。

駐車場も道の駅を利用できて便利だ。

この後は曇り空の中、輪島の街をテクテクと歩いてお散歩。。。

途中で土砂降りの雨が降り、びしょ濡れになって車まで全力疾走することに。。。

先ほどの「パワースポット」のご利益はまるでなかった（笑）。

ごちそうさまでした☆

●器の実カフェ

石川県輪島市河井町20-1

0768-23-0005

9:30～17:30

水曜休