最果ての地。──「よしが浦温泉 ランプの宿」(冬の北陸ドライブ旅行 その7)

北陸旅行2日目のお宿は「よしが浦温泉 ランプの宿」だ。
ネット上で見かける宿泊体験のコメントは「賛否両論」真っ二つにわかれるお宿のようだが、
10年ほど前に能登半島を初めて訪れた時から、ずっと気になっていたお宿でもある。
ミーハー心も手伝って、一度、宿泊して「噂の真相」を自分の目で確かめてみたいと思っていた。
しかも「GO TO キャンペーン」で多少はお安く宿泊できるし。。。
あまり気乗りしない連れを説得し、12月の寒い時期にはるばると雪道を走ってやってきた。。。


崖の下の景色は10年前とほとんど変わらないが、駐車場はキレイに整備されていた。
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宿泊客専用の送迎待合所までできている(チェックインの15時近くにならないと開かない・汗)。
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「青の洞窟」のチケット売場でファミレスのように名前を記入し、送迎用の「順番カード」を
受け取る必要がある。
13時半前に到着した私たちは受付「1番」だった(最初にご案内します!と受付の方に言われた!)が、
カードをもらわなかった(その場にいなかったこともNGらしい)ため、15時前に禄剛崎灯台から
戻ってくると二重線で名前を消され(爆)、キャンセル扱いとなっていた(呆)。
宿泊客が当日キャンセルするはずがないだろう(💢)


禄剛崎灯台で冷たいあられに襲撃され、寒かったこともあって、気分は最悪。
しかも案内の順番は8番目(呆)。怒るな!という方が無理というもの。。。


自分たちの車は駐車場に置いたまま、崖下のお宿まで送迎のワゴン車で一気に下っていく。
スイッチバックが3回ほどあってなかなか楽しい。
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ようやくチェックイン。
予約のハードルがメチャ高いと言われる特別露天風呂付離れのお部屋ではないが、眼下というか目の前に
荒れ狂う日本海の波しぶきがすさまじい勢いで打ち付けてくる。
「東映映画」のオープニング「荒磯に波」を思い出すようなリアルなシチュエーションだ。
あちらは犬吠埼の海らしいのだけれど。。。

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ウェルカムお菓子とお茶。
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お菓子類はフロント脇の売店で売られている。
お手拭きやコースター、お土産の紙袋等々、あまねく「この御紋が目に入らぬかー」のロゴ入り。


お部屋にディスプレイされているランプ(もちろん電気)。
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テレビはない(この自然の景観に親しみながら、ノンビリとした時間を過ごすため)が、
Wi-Fiは飛んでいる。テレビは別になくても良いのだけれど、このような悪天候の時にはちょっとだけ
翌日の天気が知りたかったりする。明日はどうなるだろうねぇ・・・と真剣に心配してしまった。


お宿の説明。
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約450年前から続く秘湯の宿で、崖の下にありながら海辺ギリギリの立地にあるため
昔は船でアクセスしていたという。
昭和30年頃までは電気もついていなくてランプの灯りのみで営業していたため
いつの頃からか「ランプの宿」と呼ばれるようになったそのだそうだ。
現在はランプの代わりに、電気が点灯し、部屋もサーヴイスもお値段相応に刷新されている。


先ほどの送迎トラブルのお詫びとして、「貸切露天風呂 波の湯」(50分3,000円)を
サーヴィスで提供してくれるという。波の音に癒されて忘れていたのだけれど利用させていただく。


離れのお部屋に行く途中にある貸切風呂。
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やたらに青いプールの中に浮く「竜宮城」のような雰囲気(笑)。
日本海の荒波と風がガラスにビシバシと打ちつける幻想的な世界だが、天井から滴る水滴がヒヤッとする。
檜風呂ということらしい。できることならお天気が良いときに窓を開けて美しい夕陽を眺めながら入りたかった!
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お風呂から出てくると、周囲はブルーに染まっていた。
幻想的ではあるのだけれど、ちょっとやりすぎ?
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離れのお部屋に至る通路。ランプがたくさん下がっていて雰囲気は素敵だがウルトラ寒い!!
パンフレットの表紙として使われているカットだが、あちらはアカをだいぶ強くして色補正されているよう(爆)。
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お風呂から上がってしばらくすると夕食になる。
コロナ禍のこともあるのか、お部屋食も選べるということでお部屋でいただく。


○食前酒 一の蔵酒造 すず音
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○先付け 蕪の蟹餡かけ   
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○八寸 能登牛の歓喜団 湯葉いくら掛け
    蓮根紫蘇巻き 二身しめじ かぶら寿司
    和洋折衷折々に
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○「ランプの宿 オリジナル 宗玄 生貯蔵酒」(1,250円)
ラベルに注目(笑)!!前の日に金沢で飲んだ宗玄の方が美味しかったような(笑)。
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○お椀物 能登牡蠣のすり流し   
     タウリンたっぷりの牡蠣とおろしで
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○お造り 料理長厳選    ◎
     鰤 金目鯛 鮪 甘海老
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○しゃぶしゃぶ 能登牛
        
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○焼き物 船凍イカいしる焼き
     するめいかは鮮度が命
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○お凌ぎ 柚子釜サーモン
     
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○煮物 帆立と根菜の南瓜煮   
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○ご飯 能登こしひかり
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 止椀 蟹つみれのお味噌汁

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○デザート あんぽ柿大福
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のどぐろや加能がに、ふぐのお刺身などの特別食プランをお願いするとそれなりにお高くなるようだが
ノーマルのスタンダードプランでも能登ならではの地の物をふんだんに盛り込んだ内容となる。
特に「能登牡蠣のすり流し」「お造り」は記憶に残る美味しさ♪
海沿いのお宿だからお造りは美味しくて当たり前なのだけれど、とろけるような味わいだった。
「能登牡蠣」に至っては、機会があったら是非またいただいてみたいお味。。。
たぶん自信作なのだろう。輪島塗りのお椀も洒落ていた。
他の器類もよいものをお使いのよう。。。


他のお品も悪くないのだけれど、唯一、首をひねったのが「帆立の南瓜煮」。
せっかくの帆立の旨みが南瓜の甘味に邪魔されてしまって残念な味わいだった。


食事中も食事の後も、シーンと静まりかえった静寂の時が流れる。
いや、寄せては返す波の音だけが唯一のBGMだ。
露天風呂に浸かりに行くと、岩をくり抜いたような不思議な形をしていた。
岩に沿って階段があるので上っていくと、くり抜いた岩の上に椅子が置かれている(展望台らしい)。
夕陽や朝日が見えたら楽しいのだろうけれど、周囲は真っ暗で何も見えない。
小雨も降っていたし。
あわてて内風呂に引き返し、温まったのだった(笑)。


波の音をBGMにおやすみなさい!!


「波の音がうるさい!気になって寝られない!」と文句を垂れていた連れはすぐに寝入っていた(呆)。


長くなってしまったので、「ランプの宿・朝編」と「青い洞窟編」は改めてご紹介しよう。。。




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by forestkoro1015 | 2021-01-22 23:45 | 石川関連 | Trackback | Comments(0)

美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


by forestkoro1015