こだわりのテロワール。──「小布施ワイナリー」
2019年 09月 02日
数年前にある地方ワイナリーの仕事を担当したことがある。


さらに進むと小さな蔵が。。。

その向かい側にある大きなドアの向こう側がテイスティングコーナーを備えたショップと
店内は撮影禁止。また、観光バスによるアクセスやメディアによる取材はお断り。

HPによると旅行雑誌の取材も断っているのだそうだ。
その時に覚えた言葉が「テロワール」。。。
「ぶどうの樹を取り巻く環境すべて」という包括的な意味を持つこの単語には
ぶどうを育てるための土壌、気候、地形、農業技術など、あらゆる意味が
込められているという。
そのテロワールに徹底的にこだわった日本を代表するワイナリーのひとつが、
長野にある「小布施ワイナリー」(Damaine Sogga)だ。

今回、久しぶりに小布施方面を訪れるにあたり、表敬訪問を思い立った。


私とこのワイナリーの出会いはやはり数年前。
食べ歩き仲間から手土産としてもらった「ソガペール エフィス」という日本酒だった。
曽我彰彦氏がワイン造りの合間を縫って醸す希少なこの日本酒の美味しいこと!!!
滑らかで涼やかな飲み心地の中にじっくりとほとばしる、チカラ強いニュアンス。。。
以来、どのようなワイナリーなのだろうと、興味を抱くようになった。
そして今回の訪問。。。
りんご畑とぶどう畑が連なる限りなくフラットな畑の中をひた走り、ナビに導かれるままに
古い住宅が建ち並ぶ小道に分け入る。
突然、目の前に南仏の田舎にあるような瀟洒な建物が現れた。
そう、此方がその「小布施ワイナリー」である。

駐車場は建物から2分ぐらいの距離に完備されていた。
建物の間を進むと立派な中庭が!!



なっている。

決して目立とうとすることなく、ひっそりと美味しいぶどう造りにこだわり
美味しいワインを醸し続けるワイナリーだ。

築100年以上のワイン蔵をリノベーションしたというショップ内はひっそりと静まり返り、
展示されているワインたちは長い眠りについているような感じさえ受ける。
敢えて喩えるなら、サントリー山崎蒸留所の蔵の中の感じに似ている。
尤もあちらはウイスキーで、此方はワインという違いはあるけれど。。。
テイスティングもできるらしいが、車だったので「涙のオアズケ」!!
それでも悩み抜いて2本だけ購入(1種類につき1本のみ限定)。
此方ではワインのみの販売で、日本酒は特約店のお取り扱いとなるのだそうだ。
途中から賑やかな女子連れが乱入。
テイスティングメニューを握りしめてキャピキャピ騒いでいる。
なんだかなーと思いながら退散(爆)。
どうせ自分は飲めないから仕方ないのだけれど、ちょっとだけメニューを
眺めてみたかった。。。

また、ワインの質を高めるための「減産」、「ワインコンクールからの撤退」など
現オーナー、曽我彰彦氏の限りない品質重視の徹底的なこだわりが随所に行き渡ったワイナリー。
帰京して此方のワインを飲むのが、今からとても楽しみだ。
●小布施ワイナリー
by forestkoro1015
| 2019-09-02 11:32
| 長野関連
|
Trackback
|
Comments(0)


