モダン(すぎる)・ベトナミーズ。──「An Di」@外苑前   

この日は外苑前の「An Di」さんへ。。。
昨年7月にオープンした此方は、銀座レカンのシェフソムリエだった大越基裕氏が
オーナーということで、洗練されたベトナム料理と自然派ワインのペアリングが
楽しめる、この界隈では人気のお店らしい。
2019年のミシュラン・ビブグルマンに選ばれたお店でもある。
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フランスの植民地だったベトナムには、今も当時の面影を残す建築物が多く残り、
食文化にも多大な影響を与えている。一般的に浸透したものの一つが、
「パインミー」などにも用いられるバゲットをはじめとしたフランスパンだ。
数年前にハノイを旅した時、国道沿いにバゲットを大きな籠に入れて売り歩く
大人や子供を見かけて(複数名)驚いたことを覚えている。

フランス料理の影響を受けつつ進化を遂げたベトナムの宮廷料理は
ずっと以前にいただいたことがあるけれど、「モダンベトナミーズ」ははじめて!!
さて、どのようなお料理がいただけるのだろう。。。。


まずは「とりビー」(とりあえずビール!)。
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いただくのは「箕面ビール WEIZEN」。フルーティーでクリーミーな泡立ち!!


アラカルトも色々とラインナップしているが、お任せコースは6,500円、
ワインのペアリングは4,900円とのこと。
この日は某お方がとっておきワインをご馳走して下さるとのことで、
お相伴に預かることに。。。


いただくのは「KALIN CELLARS CHARDONNAY CUVEE LD
SONOMA COUNTY 1994」
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「モダンベトナミーズ」に合わせた某氏のコレクションからの選りすぐりの1本は
カリフォルニアのオールド・ヴィンテージ
カリフォルニア大学で長年教鞭を取ってきた微生物学者のデリー・レイトン氏と
夫人によって1977年に設立されたのが、この「KALIN CELLARS」なのだそうだ。
全ての作業をご夫婦のみで行い、熟成ワインを安定供給させるために、
自らが造ったワインを10〜15年熟成させてから出荷するという。
時間の経過と共に柔らかな酸味を感じさせる味わいが少しずつ変化し、
しなやかで芳醇な香りを放つエレガントなワインだ。
もったいないのでじっくりと時間をかけてチビチビと味わう。。。


そしてお料理。
最初に登場するのはオープンサンド(2種)
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写真は二人分。
左が自家製ぬか漬けと酒粕、右がレバーペースト。いずれにもハーブが用いられている。
なんでも3月から新しいシェフ(レフェルヴェソンスでスーシェフを務められていた内藤氏)
は発酵料理がお得意とのこと。。。なるほど!自家製ぬか漬けとはかなりユニーク!!


○ティーリーフサラダ
此方の名物の一つだそう。。。
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八女茶の焙じ茶(発酵させてペースト状にしたもの)、ココナツフレイク、干しエビ、
カシューナッツ、トマト、胡瓜などが美しく盛られている。

そこにかけるのは無花果のドレッシング。
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お皿の上ですべてをよく混ぜ合わせた上でいただく。。。
すべての食材にお茶の深い味わいと香りが合わさってオリエンタルな世界へ。。。
酸味や苦味、甘みの集合体の中に時々見え隠れする旨み(っていうのかなあ・謎)。。。
美味しいのか美味しくないのか、ちょっとよくわからない不思議テイスト。。。
いい年をした私たちにはちょっと斬新すぎる(?)お料理だったかもしれない。


○ムール貝の茹で春巻き きのこのスープ
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ドライトマトとハーブが添えられた此方、お味は悪くないのだけれど、いかんせん
冷めていたのが残念!!またハーブが少々強すぎる印象。。。冷めていたから余計に。。。


○生春巻き
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写真は二人分。
一つは秋刀魚、もう一つは海老。いずれもハーブやナッツ類を合わせてレモン(?)と
一緒に巻いてあるのがポイント。
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生春巻きにつけていただくこの焦がしバターソースがとても美味!


○穴子のフリット ココナツのソース
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カラリと熱々に揚がっていて美味しい。ハーブやココナツなどをふんだんにあしらって
オリエンタルな印象もあるが、お味はかなりフレンチに近いイメージ。
それまでのお料理に「?」マークが点滅することが少なくなかった分、美味しくいただいた。

○鴨のロースト しょっつるのソース

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お肉料理は鴨。しっとりと柔らかくて美味しい。しょっつるのソースの他にかぼちゃ(?)も
用いられていたよう。。。柑橘系とハーブでベトナムらしさを演出。


○フォー
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フォーはあっさりとした鶏ダシ。此方はさすがの美味しさ!!
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鰹節をトッピングしていただくのがユニーク!
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○柿のシャーベット
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○ハーブティー
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茹で春巻きやフォーの赤い花柄のお皿はバッチャン焼きとのこと。。。
ハノイからバスで30分ほどの場所にある「バッチャン」は、
11~12世紀頃に陶器づくりが始まったという陶芸の街だ。
15~17世紀には貿易用陶器の一大生産地として栄え、日本への輸出もあったのだそうだ。
白地に青絵、または赤絵が主体だった伝統的な絵柄から、現在は、黄色、緑、紫などを
多用した現代風のポップなものまで、バリエーションも豊富になっているの。
ツアーに組み込まれていた場所の一つだが、日本人観光客が多いせいか
現地の人々は、日本語がとても上手だった(笑)。此方はバッチャンの街並み。
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美味しいお料理もあったのだけれど、前衛的というか斬新すぎてついていけなかった
料理があるのもまた事実。。。

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某氏が持ち込まれたワインが美味しすぎた分、お料理はいささか期待外れに終わって
しまったような感じは否めない・・・。
ヘルシー感たっぷりのお料理は女性には向いているのかもしれないけれど、再訪したいかと
聞かれると答えは微妙。。。
ビブグルマンのお店ではあるけれど、あまりいじりすぎてしまうのも考え物かも。。。
しかも隣のテーブルが異様に盛り上がっていて、居酒屋のような雰囲気になっていたのも
マイナスポイント!!場違いのような振る舞いの客には店からの注意があって然るべきだろう。
モダンすぎるお店はどうも肌に合わないようだ。


ごちそうさまでした*




●An Di (アン ディ / Ăn Đi)
東京都渋谷区神宮前3-42-12 1F
03-6447-5447
【火~金】
18:00~23:00(L.O.)
【土・日】
12:00~13:30(L.O.)
18:00~22:00(L.O.)
月曜休、その他不定休日あり
サービス料10%
24席
http://andivietnamese.com/
https://www.facebook.com/andivietnamese
https://www.instagram.com/andivietnamese
2017年7月4日オープン
噛むヨーク(842)

An Diベトナム料理 / 外苑前駅表参道駅国立競技場駅
夜総合点★★★☆☆ 3.2


by forestkoro1015 | 2018-12-02 22:38 | グルメ・都内・東南アジア | Trackback | Comments(0)

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