四川料理でビオワイン!──「大鵬」@京都・二条
2018年 08月 27日
徳山鮓さんのある余呉駅から新快速でおよそ90分。
連れたち情報によれば、此方のスペシャリテの一つなのだそうだ。
赤坂のうずまきさんでもいただいたことがある子持ち鮎。
箸休め的な一皿。辛くなった口の中に「ホッ!」とできるような清涼感が広がる。
はじめていただくのは、コリコリっとした食感のくらげ頭の和え物。
いただいたのは「LE GRAND SAU. Saurigny」 ロゼ色の天然微発砲。。。フレッシュな果実実と程よい甘さが心地良い。。。
先ほどの「よだれ鶏」のソースにからめていただく。 もうもうもう、お代わりしたくなるほどの、たまらない美味しさ♪
小籠包から滴る肉汁スープとお肉の餡、さらにフンワリとした皮が口の中で三位一体となる
細切牛肉ではなく、経産牛のお肉を丸めて肉感を前面に出したところが此方スタイル。
樹齢100年越えの古木から作るというオーストリアのワイン。
いささかブレ気味で失礼(汗)。ピリ辛系のお出汁(とお酒)で仕込んだムール貝。
とても大きいあこう鯛。手前に並ぶのは肝、胃袋、浮き袋などの内臓系。
完成〜っ!! しっとりとした身にソースがからんでこれまた絶品!!縁側の部分まで美味しい。
タマゴたっぷりの熱々パラパラ炒飯に「コレデモカー!」とトッピングされているのは
どうしたらこのように素晴らしいお味が完成するのだろう?というほどの深みのある辛さを
爽やかな酸味を醸し出す自然派のベルギービールだ。ワインのようなボトルがかわいい!
フルフルで優しい味わい♪
トップに青山椒、ソースは赤唐辛子と黒胡椒だそう!!
イタリアの「フィアット600 ムルティブラ」。。。
おつかれさまでした!!
38度というお風呂のような暑さの京都に戻ってきたのは昼前。。。
めざすのは、京都・二条にある中華料理のお店の「大鵬」さんだ。
私は初訪問だが、以前から「徳山鮓ツアー」の前に、後にと、
食べることが好きなメンバーたちが連れだって訪れるお店でもある。
京都駅からタクシーで10分ぐらいだろうか。
二条駅にほど近い場所に佇むこぎれいな雰囲気のお店だ。
中に入ってビックリ!!お昼時ということもあって30席ほどの店内はギッシリ!!
名物の「てりどんきんし丼」「牛肉麻婆豆腐」の他、
定食メニューを食べている人が多いようだ。
が、はるばると訪れた私たちは、コース料理を予約済みだ。
冷菜からのスタート!!
○よだれ鶏
蒸し鶏に芝麻醤、ナッツ、ねぎ、辛味ソースなどがたっぷりかかってすこぶる美味!!
単に辛いのではなく、実に奥深くて琴線に触れる辛味を味わうことができる。
先ほどまでの暑さが吹っ飛ぶほどの美味しさ♪
○子持ち鮎
前の晩、徳山さんでいただいた鮎とはまた違った濃厚な美味しさで全身に旨みが詰まっている。
日本酒に合いそうかも(笑)。
○京都のかぶの酢漬け
○くらげ頭の和え物
胡麻油、甘酢にフェンネル、八角、陳皮などを合わせた此方は限りなく珍味!!
パクチーと合わさせるとさらに独特な味わいに。。。
まだ冷菜しかいただいていないのに、「美味しい!」という言葉しか出て来ない(笑)。
お料理に合わせていただくのは自然派ワイン。。。此方では四川料理に合わせて
色々なビオワインがいただけるのがウリでもあるらしい。
スッキリとした口当たりで、此方の辛い四川料理ととてもよく合う。。。
フェトチーネのような平たい春雨。。。まるでくずきりのよう。。。
○小籠包
真夏の京都・二条で熱々の小籠包と出会えるなんて!!
火傷しないようにフーフーしていただく。
感動の一瞬!!思わず涙目(熱いので)になるのだけれど、そんなことはかまってられない。
○青椒肉絲
美味しいソースをまとった牛さんの肉々しさをじっくりと味わうことができる
青椒肉絲だった。
2本目は「NUMEN Rose Johannes Zillinger」。
ちなみに「NUMEN」という言葉には「神の建物」「祈りの場」というような意味があるそう。
最初はちょっと抹香臭いようなビター感もあったが、時間と共に柔らかい美味しさが
増していった。
○ムール貝の土鍋蒸し
どこをどう食べてもメチャクチャに美味しい♪ ムール貝→ワイン→ムール貝と、
手をベタベタにしながら、一同、無言で食べ進んでしまう(笑)。
ベルギーのブリュッセルはムール貝の白ワイン蒸しが名物料理で、その昔、食い意地の張った私は
あまりの美味しさに食べ過ぎてお腹をこわしたのだけれど(恥)、このムール貝は
あの時のムール貝を越えるほどの美味しさ。四川風ムール貝、今度作ってみよう!!
○あこう鯛の姿蒸し
此方も食べられるのは新鮮な証拠。。。私以外のメンバーたちは奪い合って食べていた。
お店の方が上手に取り分けてくれる。
たっぷりのパクチーと生姜が程よいアクセント♪ スープにご飯を入れて食べたくなる。
○カラスミの炒飯
カラスミとカラスミパウダー。こんなにたっぷりとカラスミをあしらった炒飯が
美味しくない訳がないだろう。。。塩加減もパラパラ加減も絶妙という感じで
一同、むさぼるように食べる、食べる、食べる(呆)。
コース料理はこれで終了なのだけれど、隣のテーブルでお兄さんがヒーヒーいいながら
食べていた「牛肉麻婆豆腐」がどうしても気になる。
次はいつ来られるかわからないし・・・ということで、ハーフサイズを追加でオーダー。
醸し出すトータルバランスに優れた「麻婆豆腐」だ。
豆板醤、ラー油、花椒、トーチジャン、胡麻油・・・、そのさじ加減はおそらく企業秘密
なのだろう。辛さの中に、懐かしささえ感じるような美味しい麻婆だった。。。
麻婆豆腐に合わせていただいたのは「Oude Gueze Boon」。
お味もスッキリ系で麻婆豆腐との相性もバッチリ!!
○デザートの杏仁豆腐
此方はアイスクリーム。
とんでもなく辛そうに見えるが、アイスが冷たくて甘いので、ほんのりと辛くて
芳ばしい絶妙のお味!!こちらもはじめていただいたが、記憶に残る美味しさだった。
お茶
かわいい箸置き。
今回、はじめて連れてきてもらって、お友だちの面々が、徳山さんの行き帰りに
わざわざ寄り道する理由がよーくわかった。
四川を中心とした本格中華料理のお店でありながら、ビオワインがあれこれと楽しめる
というのもユニーク。自然派ワインが中華料理にこんなに合うとは知らなかった。
いや、両方のバランスをも考えているからこそ、辛さの中にも繊細な優しさを散りばめ、
一皿一皿の味を高次元で追求したお料理が提供できるのだろう。
お昼のかき入れ時に大宴会をしてしまった私たちは大満足でお店を後にしたのだった。
お支払いは一人8,600円。これだけ食べて飲んで(今回は6,000円のコースとのこと)
実に満足度の高い幸せなランチだった。
ごちそうさまでした☆
京都市内で見かけた珍しい車。
この後は新幹線で帰京するだけだ。
それにしてもよく飲み、よく食べた旅行だった。
美味しいお店に次々と連れていってくれたお友だちには心から感謝したい。
●大鵬
京都府京都市中京区西ノ京星池町149
075-822-5598
11:30~14:20(L.O)
17:30~22:00(L.O)
火曜定休・水曜不定休
JR二条駅から徒歩3分
地下鉄東西線/二条駅3番出口から徒歩1分
1974年オープン
カード不可
大鵬 (四川料理 / 二条駅、西大路三条駅、西大路御池駅)
昼総合点★★★★☆ 4.1
by forestkoro1015
| 2018-08-27 18:00
| 京都関連
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