およそ1年半ぶりに東京・東村山にある蕎麦懐石の名店
「土家」さんへ。。。
此方のご主人は立川の「無庵」さんで修行された後、築90年の古民家を自ら改装。
四季折々の蕎麦懐石を自作の陶器で楽しませてくれるというこだわりのお店でもある。
お蕎麦はもちろん、蕎麦前(というには素晴らしすぎるお料理)、そしてお酒、
さらには奥さまによるサーヴィス、そして東京とは思えないような静かな雰囲気までも含めて、
「素晴らしいお店だなー!」と思っていたのだけれど、あの、食べログにおいて、
2018年7月16日現在、「全国蕎麦ランキング」の全国第1位、堂々トップの座に輝く
お店でもある。
この日は蕎麦好きとお酒好きのお友だちが東村山に集結。
「お昼の蕎麦懐石の宴」の開催となった。
個室からの眺め。
セッティング。 乾杯は「ハートランド」で。。。その後、日本酒に移行する。
●冷たい玉蜀黍のスープ
濃厚でクリーミーな玉蜀黍のスープにはたっぷりの雲丹、煎った蕎麦の実、えんどう豆が!
身体に馴染むようにスーーーっと入ってくる滑らかで心の籠もった味わい。
相変わらずのレベルの高さに一品目から感服してしまった。。。
○「上喜元 酒和地 しゅわっち 純米吟醸 活性にごり」(山形・酒田酒造)
この季節にピッタリの爽やかな「シュワシュワ感」が楽しめるお酒。
玉蜀黍のスープとの相性もピッタリ!
●八寸(季節の前菜)
食べてしまうのが惜しいぐらいに彩りも美しく盛り付けられた季節の前菜。
甘いデザートのような南高梅のハチミツ漬け、モロヘイヤのお浸し、鮎一夜干し、
冬瓜、茗荷、揚げ茄子の煮浸し、プチトマトのレモン風味など、そのいずれもが
それぞれに美味しさを際立たせているだけでなく、お酒が進む逸品(笑)。
酒飲みマインドを柔らかく刺激する。。。
○「屋守(おくのかみ)純米吟醸 無調整 生「雄町」」(東京・豊島屋酒造)
豊かな香りとお米の旨みが存分に味わえるスッキリ系の一杯。
いいとこ取りという感じで美味♪
●お椀
鱧、冬瓜、湯葉、そばがきなどを上品な味わいに仕上げたお椀。
それぞれの素材が主張する優しいテイストがお椀の中で合わさって何ともいえない
美味しさを醸し出す一品。酢橘のアクセントも好みの感じ。
○「竹の園 純米」(佐賀・矢野酒造)
何故、ラベルに「ご飯」のイラストが描かれているのかと思ったら、佐賀県で最も人気の飯米、
「さがびより」100%使用の純米酒なのだそう。
穏やかな口当たりでスッキリとした印象。。。
●天ぷら
ホコホコのイサキ、人参、玉蜀黍、モロッコいんげんなどを塩でいただく。
グリーンのトッピングは人参の葉っぱ。甘みがあって柔らかくて美味しい。
此方も知らず知らずのうちにお酒がクイクイと進んでしまう危なさがある(笑)。
○「天穏 生酛 無濾過純米酒 改良雄町」(島根・板倉酒造)
もっとガツンとしたイメージがあったのだけれど、想像以上に柔らかな口当たり。。。
飲みすぎにご用心(笑)。
〆のお蕎麦は辛味大根でいただく。。。
●お蕎麦
十割のお蕎麦には、黒いホシ(ツブツブ)が点々と。。。
風味豊かで滑らかなのど越しが特徴の実に美味しいお蕎麦だ。
コースのお料理の構成も素晴らしいが、すべてはこの〆のお蕎麦のために・・・
といっても過言ではないだろう。
久々に此方に来ることができた幸せ感を噛みしめる。。。
全体はこんな感じ。
●甘味
冷たいゼリーの下からは、甘い桃、ブルーベリー、そしてフルフルの杏仁豆腐が顔を出す!
程よく嗜んだお腹にスルスルっと収まっていく美味しいデザートだった。。。
夏バージョンの箸置き。
お会計はお酒をたっぷりいただいて一人7,000円。相変わらずのレベルの高いお料理も
さることながら、そのCPの素晴らしさも評価に値すると思う。
今回、ご一緒したお友だちは皆、はじめての訪問だったのだけれど、それぞれに
大満足だった模様。。。
今回は少し間があいてしまったのだけれど、季節の移り変わりと共に
是非また再訪したいお店だ。
ごちそうさまでした☆
※前回訪問時の記事は
※前々回訪問時の記事は
●土家
東京都東村山市野口町4-18-1
042-392-9457
完全予約制
11:30~14:00
17:30~20:30
第一火曜日、毎週水曜日休
土家 (そば(蕎麦) / 東村山駅)
昼総合点★★★★☆ 4.3