【閉店】クラシカルな正統派。──「ル・ヴァンキャトル」@目白   

めちゃ暑かったこの日は、お友だちオススメの「ル・ヴァンキャトル」さん@目白へ。。。
目白駅から徒歩7分ほどの場所に佇む洒落た雰囲気のお店だ。
此方の北野智一シェフは兵庫県出身。
あの、六本木のミシュラン一つ星レストラン「ル・ブルギニオン」
スーシェフとして長らく活躍されていた方とのこと。。。
クラシカルなフレンチの中でも内臓料理がお得意という
「ル・ブルギニオン」は残念ながらミホウだが、
「フロリレージュ」の川手シェフ、「ア・ニュ」の下野シェフなど
今をときめく有名店のシェフたちを輩出したお店として知られている。
その流れを受け継ぐ此方は一体、どのようなお料理が登場するのだろう?


この日もシュワシュワからのスタート(汗)。
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スパークリングではなくて、「シャンパーニュ」だ。
銘柄は失念(グラスは1,500円)。というか、聞きそびれてしまった(汗)。
暑い中、歩いてきたノドにスーーーッと染みこんでいく。。。


ランチは4皿(2,900円・税・サービス料込み)と5皿(4,000円・税・サービス料込み)の
2コースの設定。スープ、前菜、お魚、お肉(2,900円コースはそのいずれか)、デザート
という構成。前菜とお肉は数種類からお好みのものを選ぶプリフィクススタイルだ。



○玉蜀黍の冷製スープ
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冷えた器に盛られた優しい味わいのスープ。焼いた玉蜀黍のピューレが浮かんだ此方は、
どこまでも濃厚かつまろやかで上品なテイスト♪
実は前の晩に玉蜀黍の冷製スープを自宅で作ったばかりなのだけれど、
「プロの味はさすがに違う!!」と感心させられたのだった(当たり前!!)。


○前菜:「パテ・ド・カンパーニュ」
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さすが「ブルギニオン出身!」というほど、肉の旨みをまんべんなく封じ込めた
肉々しいパテ・ド・カンパーニュだ。が、此方も肉特有のワイルドさをそぎ落とした
上品で洗練された味わい。たっぷりのお野菜と相まって、パテであって、
パテでない別の食べ物のような不思議な美味しさを楽しませてくれる。
よそにはない味わいのパテだ(当たり前!)。


○お友達の前菜:「本日の鮮魚のカルパッチョ」
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たっぷりのお野菜の下に隠れているのは、キジハタ(たしか)のカルパッチョだ。
お行儀が悪いのだけれど、せっかくなのでお友だちとシェアしていただく。
たっぷりと脂がのったカルパッチョはとろけるような味わい。
トッピングのアーモンドや柑橘系のハーブソースととても良く合って美味しい。


合わせていただくのは、しっかり目の白ということでアルザス(だったかな?)の
シャルドネ。。。ワインの値付けもそんなにお高くなくてたしか5,000円程度と記憶。
フルーティーすぎずにどっしり感があって、好みのテイスト。。。が、
此方も撮影のタイミングを逃してしまって正式な銘柄は失念(汗)。。。


○お魚料理:「ヒラメのポワレ」(たしか・汗)
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カリフラワーとハーブを散らした此方は、お魚のソースに蟹の風味(?)がほんのりと
香る中華風アレンジの一品。最初はガツンと濃厚な感じのお味が前面に出てくる印象
なのだけれど、食べ進むうちに計算された美味しさが徐々に五感に染み渡っていく
というような。。。これぞ、まさにクラシカル・フレンチの王道!!
というか、ソースの複雑さが成せるワザなのだろう。ワインも進んでしまう(笑)。



○お肉料理:「オリーブ豚バラのオレンジ煮込み コーヒー風味」
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いただいてみたかった「内臓料理」は品切れ(汗)で、選び出したのが此方。
少々デザートチックな雰囲気の「オレンジ煮込み+コーヒー風味」が気になってセレクト。
豚さんの旨みがこれでもかー!!という感じに凝縮され、オレンジ+コーヒーの風味と
合わさって、独特の味わいを醸し出す。ちと和風というかオリエンタルな雰囲気も。。。
やはりフレンチの足し算はユニークな味わいを生み出すことを実感!!



○お友だちのお肉料理:「牛ほほ肉のマディラ酒煮込み」(+600円)
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王道中の王道ということで、「いってみよう!!」ということでセレクト。
此方の牛さんも北野シェフの手に掛かると、濃厚でありながら限りなくエレガントな
味わいに。。。どこのお店でも食べることのできる牛ほほ肉をここまで繊細に
演出できるのは、やはり生まれ持った才能と修行の賜物なのだろう。


それぞれのお肉料理に合わせていただいたワインは此方。
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「Chateau GRIVIERE [2009] Medoc Cru Bourgeois」
いやはや、エレガントで深遠な感じのフルボディ。。。なめらかなテイストというのかなぁ。
美味しい♪


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「Clos Saint-Georges Cabernet Sauvignon Emotion d'Oc
Cuvée Dominique 2007」
これもエレガント系なのだけれど、ちょっとクセがある感じの美味しさ。
先ほどの白も美味しかったけれど、赤のグラスもレベルが高い。


バター。
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丸っこくてかわいい形のパン(熱くてもてないぐらい!)は撮影し忘れ(恥)。。。


○デセール
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柔らかくてフンワリとしたホワイトチョコ、そしていちごとローズマリーのアイスクリーム
グリオットチェリーとレモンのソース。
クラシカルなフレンチコースを締めくくるにふさわしい、視覚的にもエレガントで美しい
デセールだ。アイスクリームの柔らかな酸味が一服の清涼感をもたらしてくれる。



最後にコーヒーをいただいて〆。
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「ブルギニオン」出身ということで、もっと重厚でコッテリとしたお料理を勝手に
イメージしていたのだけれど、予想していた以上にエレガント&繊細で、
素材の旨みを存分に活かしたお料理だった。
お野菜がふんだんに使われていたことも関係しているのかもしれない。
攻めているなーと思ったのは、蟹の餡かけを彷彿とさせるお魚料理だ。
ちと濃厚すぎる感じもあったが、実に複雑で面白いお味のお料理だった。


一方、サーヴィスを担当されるソムリエの方はシャイなのか、元々の性格なのか、
サーヴィス全般が非常に奥ゆかしい。常連になって通い詰めれば少しずつ心を開いて
くれるらしいが。。。(紹介してくれたお友だち情報)。。。
この日は何故かタイミングを逃してしまって、「ボトル撮らせてください!」という
一言がどうしても言えなかった(汗)。


平日のこの日は私たちだけの貸切だった模様。。。
が、3月に5周年を迎えた此方は、固定客もつき、この界隈ではますます人気が
高まっているお店なのだそうだ。
この美味しさで、しかもこのお値段とサーヴィスなら、十二分に納得できる話だ。


クラシカルなお料理をベースにそこから創意工夫を重ねながらも、
川手シェフの「フロリレージュ」や下野シェフの「ア・ニュ」のように
いささか尖りすぎ(っていうのかな?)のお料理でないところも好感を覚える。
この内容だったら、再訪しても良いかな。
今度はクラシカルなフレンチが好きな母を連れていこう。
何よりも紹介してくれたお友だちのお店にハズレがないのがいつもすごいと思う。


通常、お料理だけならそれぞれ4,000円のお支払いなのだけれど、
この日は昼間から飲んだくれてしまったため、お会計は一人9,000円前後に
跳ね上がってしまった(反省!!)。


ごちそうさまでした☆



●ル・ヴァンキャトル
東京都豊島区目白2-3-3 目白Yビル 1F
03-5957-1977
11:30~15:00(L.O13:30)
18:00~23:00(L.O21:00)
水曜定休
20席
http://www.le-vinquatre.jp/
2013年3月27日オープン


ル・ヴァンキャトルフレンチ / 鬼子母神前駅雑司が谷駅(東京メトロ)学習院下駅
昼総合点★★★★ 4.2


by forestkoro1015 | 2018-07-10 11:02 | グルメ・都内・フレンチ | Trackback | Comments(0)

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