くずのチカラ。──「御菓子処 伊勢屋」@小浜
2017年 08月 30日
海沿いの静かな街、小浜には「くずまんじゅう発祥」と言われる名店があります。
お茶もありますが、右手前にサラサラと流れる「雲城水」が実にまろやかで美味!!
程よいあんこの甘さがプルプルのくずの涼感と相まって、「絶妙の美味しさ」を醸し出します。
やさしい甘さの蜜がかかったかき氷の中に、先ほどの「くずまんじゅう」が隠れています。
できたての「くずまんじゅう」はおちょこのまま、此方で冷やされます。
此方はその前にある明治時代の建物をリメイクしたパン屋さんなのだそうです。
それが此方の「御菓子処 伊勢屋」さんです。
天保元年(1830年)創業の老舗菓子店である此方は、地下30mから湧き出る、
名水100選に選ばれた軟水の「雲城水」(うんじょうすい)を使い、
明治初期から、「くずまんじゅう」(1個120円、4月中旬〜9月末の限定販売)を
昔ながらの手法で作り続けています。
この界隈は近隣に「くず」の名産地があり、良質の材料を入手できたそうで、
胃腸に効く漢方薬にも用いられる「くず」は、体力や食欲が落ちる
夏場のお菓子としても最適なのだそうです。
何故、私がこの小浜にあるお店を知ることになったのかというと、7月半ばの某新聞記事が
きっかけでした。その記事によると、最近は地元産のくずの生産量が減り、奈良・吉野産を
お使いとのこと。あんは北海道・十勝産の小豆を雲城水で炊いて作るのだとか。。。
せっかく「小浜」に出かけるのなら、これは是非、食べてみなければなりません。
という訳でやってきました。
趣のある旧店舗に隣接したまだ新しい店舗はどことなく都会的な雰囲気。。。
一歩、中に入ると、お客さんがズラーと並んでいます(驚)。。。
先ほどの「フィッシャーマンズワーフ」のイートインコーナーも人が多かったですが、
此方も負けていません。中で食べる人の分はもちろん、持ち帰り用に10個、20個、30個と
怒濤のように注文が入り、スタッフの方々はそれを見事に捌いていきます。
せっかくなの「ノーマルのくずまんじゅう」(120円)と、プラス200円で
「氷蜜」をかけた「かき氷バージョン」をお願いすると番号札が渡されます。
さすがに東京までの持ち帰りは無理なようですが「日持ちは常温でその日中!」
ということなので、当日の宿泊先へのお土産もゲットします。
冷房が効いたイートインコーナーには古い調度品が様々にレイアウトされています。
店内は相変わらず混んでいます。
ペットボトルに詰めている方も!!
「くずまんじゅう」が運ばれてきました。
まいうー!!
隣の席の人たちは、それぞれ一人で二つ、三つと平らげ、「ここのくずはやっぱり絶品だねぇ!!
夏のごちそうの一つだものねぇ!!」などと語りながら食べておりました。
この、「ツルツル&プルン!」だったら、少食の私でも「3つ!」は食べられたかも(笑)。
そして「かき氷バージョン」が此方。
メチャクチャに暑い日だったこともあり、とても冷たい氷蜜とツルツルのくずまんじゅうの
おかげで、あっという間に「クールダウン!」することができました。
此方も2個ぐらい入っていても良かったかも!!
某新聞で紹介されていた通り、添加物を一切加えずに、地元の名水を使って仕上げた此方は、
はるばると小浜まで出かけるに値する「くずまんじゅう」だと思います。
しかも一つ120円というそのプライスが嬉しい!!
唯一、残念なのは東京では食べられないことですが、この小浜の地でいただくから、
きっと尚更、美味しさが増すのでしょう。。。
お店の入口脇にある水槽。
暑い日だと一日に5,000〜6,000個(!)も作るのだそうです。
注文が入るとおちょこからお皿に盛っていきます。
シーズンオフの11月〜3月は「丁稚羊羹」がオススメなのだそうです。
でも、せっかくだったら是非、夏場のシーズン中に訪れて「くずまんじゅう」を食べてみたいかも!!
大満足でお店を出ると、横の駐車場では係りのおじさんが車を誘導していました。さすがの人気店ですね。
この後は、駅方面に向かってチャリを漕ぎ、「小鯛ささ漬け」で有名な「若狭 小浜 丸梅 小浜本店」で
「小鯛ささ漬け」と「かまぼこ」を購入(クール便)。少し前に「嵐にしやがれ」で櫻井翔くんが
このささ漬けを絶賛していたのだとか。。。都内のお店でも時々見かけますが、やはり新鮮作りたては
味が全然違いますね。お寿司にしたり、お刺身でいただきましたが、此方もとても美味しかったです。
此方のお店、元々は若狭の魚商からスタートしたお店と聞きますが、本店はとても立派で
素敵な雰囲気が漂う建物でした。。。
まだバスまで時間があるので、チャリで「三丁町」と呼ばれるかつての茶屋町が往事の面影を残す場所を散策。
此方は「八幡神社」。
此方にも「くずまんじゅう」の文字が!!やはり名産品なのですね。
この後はチャリを返却し、バスに乗って「鯖街道」の宿場町である「熊川宿」をめざします。
<p><a href="https://tabelog.com/fukui/A1803/A180304/18000432/?tb_id=tabelog_4197ae9de4b2a341e99a54f561a199f1d28be240">伊勢屋</a> (<a href="https://tabelog.com/rstLst/SC020201/">和菓子</a> / <a href="https://tabelog.com/fukui/A1803/A180304/R2130/rstLst/">小浜駅</a>)
<br />昼総合点<span style="color: #FFD700;">★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆☆</span> 3.9
</p>
by forestkoro1015
| 2017-08-30 16:23
| 福井関連
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