お友だちに誘われて、青山にあるフレンチレストラン「プレヴナンス」さんに伺ってきました。
2013年11月に「ユニマット青山ビル」の裏手に誕生した此方は、茨城出身の静井弘貴シェフが
率いるエレガントな雰囲気の居心地の良いお店です。
店名に冠した「プレヴナンス」とは、フランス語で「心づかい」の意。
やはり料理人の奥様をはじめとしたスタッフの方々と、素材の持ち味を活かした
あたたかみのある、それでいて独創的なお料理とサービスでもてなしてくれます。
お店の前にはグリーンが!!

植木鉢にはプチトマトなどが実っています。青山のトマト、どのようなお味がするのでしょう?
入口は右手奥になります。
セッティング。お洒落な雰囲気です!

「野ウサギからの贈り物」がナプキンにもあしらわれています。かわいい!
アミューズは、「鶏レバームースのエクレア」と「アボカドとコリアンダーの
サモサパイ」。

濃厚なレバー風味がエクレアにトッピングされているソースと合わさってとても美味しい!
サクサクのパイ生地で包まれたアボカドのディップ(?)がトマトの酸味と合わさって
これまた絶妙の味わい。。。思わず唸ってしまうほどの衝撃でした(笑)。
シュワシュワ(泡)をいただいたはずなのに、北欧帰りでまだ時差ボケしているのか、
ボーとしていたようで写真がないし(呆・恥・呆)。。。イヤですねぇ(恥)。
続いては、「アオサのチップス」と「稚鮎の春巻き」。

まるで
「盆栽」(!)のような出で立ちで登場します。
お皿に載せたところ。

「春巻き」というよりは、
「稚鮎の真空パック@チップス」という雰囲気(笑)。
春巻き部分を食べ進んでいくと、中からしっかりと苦みのある稚鮎が顔を出すという趣向。。。
いやー凝っていますねぇ。。。
「蛤のジュレ」。

大きな蛤に冷たいフルフルのコンソメゼリーと海藻がたっぷりとトッピングされています。
ホコホコに柔らかい蛤はどこまでもジューシー!いやーん、幸せすぎる美味しさ♪
シェフの故郷、茨城の農園から届いた「ヤングコーン」。

ちと食べにくいのですが、ひげまで食べられる柔らかさ。そしてとても甘いのでした。
パンの一つ目は自家製ブリオッシュ。

ほんのりと甘くてバターがたっぷり!!
「渡り蟹のビスク 雲丹とキャビア 玉ねぎのフラン」。

当日、最も感動したお料理の一つ。秋田(?)の渡り蟹だったかな。この冷製スープの中に
一日浸かっていたいほどに濃厚で爽やかなお味です。雲丹とキャビアが美味しいのは
当たり前なのですが、そこに玉ねぎの柔らかな甘さが加わって、四味一体(?)の
美味しさを奏でてくれます。思わずウットリ。。。
お皿もステキです!
「鴨フォアグラ ヤングコーンのソース 黒トリュフ」。

此方も美味しかったですねぇ。大好物のフォアグラちゃんが甘いトウモロコシ、たっぷりの
黒トリュフと合わさって何ともいえない味わい♪
このお料理もトリュフとフォアグラの間に挟まってお昼寝したいぐらいに気に入って
しまいました(笑)。
お魚料理は「金目鯛のポワレ」です。

添えられているのは、根曲がりたけ、オオイタドリ、胡麻菜、二輪草、シャクなどの
長野発のお野菜類と、それらの野菜にも合うブールブランソースです。
厚みのある金目鯛は脂がのっていて、しっとりとした食感が映えます。
お野菜の使い方が独創的ですね。
ステーキナイフは「レコノム・ティエール」。

どこまでもスタイリッシュです。
メインは茨城産のピジョン(鳩)さんです。

周囲を彩るのは、シシトウ、蓮根、茗荷、タラの芽などの山菜類です。
美味しいのですが、ちょっと満腹加減が強かったかなぁ(笑)。
あと、鳩さんは食べるのがちょっと難しいかな(汗)。
シュワシュワは写真を撮り損ねたのですが、その他にいただいたワインは此方。
「Cotes du Rhone Rouge La Pialade 2012 / Chateau Rayas」。

シャトーヌフ・ドュ・パプのシャトー・ラヤスが手がけるワイン。。。
いやー、すんごい美味しい。お料理もですが、ワインも衝撃を受けたのでした。。。
此方もエレガントでしなやかな味わいです。
「BOURGOGNE 2014 Domaine Trapet Pere Et Fils」。

柔らかな酸味が上品な味わいを醸し出します。自然派なのだそう。。。美味しいです♪
デセールは「豆乳と木の芽のゼリー なつみかん」。

涼やかな味わいの優しい食感のデセールでした。
プチフール。
カプチーノ。
店内の装飾ディスプレイ。
初めての訪問でしたが、聞きしにまさるその実力の程に驚かされて帰ってきた次第です。
此方のシェフは人なつこい笑顔に少々茨城弁を感じさせるイントネーションで話されるので
ついつい朴訥な方かなーと油断してしまうのですが、その実態はすごいシャープで独創的な才能を
発揮される方のように感じました。実際、それぞれのお料理も美味しいし。
また野菜の使い方がとても洗練されている印象を受けました。
というのも、此方のコンセプトは、畑からそのまま届いたような自然の持つ力強い生命力を
そのままに伝える「土の香りのする料理」とのこと。。。
青山の一等地で、他にはない面白いコンセプトを掲げて勝負するお店です。
今回は6,500円の真ん中のコースをお願いしたはずなのですが、
だいぶ良いワインを嗜んだ(?)のでお支払いはちとお高くなってしまったのですが(汗)、
お任せのグラスワインのセットも揃っているようです。
普段遣いはもちろん、ちょっとした記念日などに、少しだけおめかしして訪れたい
お店かもしれません。
ごちそうさまでした☆
●プレヴナンス (Prévenance)
東京都港区南青山2-13-7 マトリス 1F
050-5590-5273
[火〜金]Lunch 12:00-15:30 close / Dinner 18:30-23:30 close
[土]Lunch 11:30-15:30 close / Dinner 18:30-23:30 close
[日]Lunch 11:30-17:00 close
月曜休 (祝祭日の場合は、翌日火曜日が定休日)
サービス料・チャージ Dinner:10%
http://www.prevenance.biz/
プレヴナンス (フレンチ / 外苑前駅、青山一丁目駅、乃木坂駅)
昼総合点★★★★☆ 4.2