初夏の北欧への旅 vol.12。──「ベルゲンからオスロヘ①:大自然が創る造形美、憧れのソグネフィヨルド周遊」
2017年 06月 28日
ベルゲンステイ3日目。
すでに駅の中は色々な国からの観光客でごった返していました。
この日は野菜が少し増えていました。サーモンもたっぷりと!!
1時間10分ほどで乗換駅の「ヴォス」(Voss)に到着。 ここで駅前に何台も停まっているバスに乗り換えます。 バスはなだらかな平地からやがてスタルハイム渓谷に沿って急な山道を上りはじめます。 これが頂上付近に建つ「スタルハイムホテル」の横にある碑。 霧で何も見えませんが、晴れていると迫力の風景が望めるのだそうです。 そして下りとなりますが、この道がまたすごい!! あり得ないような急勾配の坂をスイスイと下っていきます。ひっくり返るかと思いました(汗)。 ドライバーさんはサービス精神旺盛!!あちこちの滝の前で「シャッタータイム」があります。 1時間10分ほどでバスは「グドヴァンゲン」に到着。ここでフェリーに乗り換えます。 フェリーの出航時間までは1時間ほどあるので、周囲を散策。。。すでにだいぶ寒いです。
「よくここまで来たなー!」と感慨に浸ります(笑)。 港近くには吊り橋が。。。 山々は切り立っています。 やがてフェリーの出航時間となりました。 こんなフェリーです。 グドヴァンゲンに別れを告げて出航です。
グドヴァンゲンを出たフェリーは、世界遺産に登録された「ネーロフィヨルド」を進み、1時間ほど後に右に曲がって「アウルランフィヨルド」ヘ入ります。 最初はデッキで頑張っていましたが、とにかく寒くて凍えそうです。持っているものをすべて
そして2時間20分のクルージングの後、フェリーは「フロム」という港に到着します。 置物かと思ったら、これがホームに停まっている電車の一部でした(笑)。 気候が良ければ、氷河で作ったビールなども飲めるらしいのですが、残念ながらこの日は日曜日。。。
奥にある普通のお店の方で「フィッシュスープ」をいただきます。 本当は「ベルゲン」の名物らしいのですが、ホタテやタラ、その他のお魚が色々と入っていて 「ほっと一息!」という感じです。「トエットカフェ」というお店のようでした。。。
途中には落差93mの「ショースの滝」があり、写真撮影のために5分ほど停車してくれます。 すごい迫力です。ビショビショになりそうです。
誰かいます(驚)!!
この地方に伝わる、歌で男性を誘惑する妖精「フルドラ」にちなんで赤いドレスを着た 女性が踊っている(演出)のだそうです(夏季のみ)。
およそ1時間ほどで「ベルゲン鉄道」に接続する「ミュールダール駅」に到着。。。 標高866mの場所にあるだけあって、とても寒い駅です。カフェやお店もありますが、ここから オスロに向かう人、ベルゲンに戻る人と色々いるので、とても混み合う山間の駅です。 やっとここまで来たかーという感じです。 が、これからがもっと長い!!およそ4時間半かけてオスロへの汽車の旅が始まります。
長くなったので、今回も前後編に分けることにしましょう。
この日は「ソグネフィヨルド周遊」を経て、ベルゲン鉄道でノルウェーの首都・オスロへの
移動日です。
ベルゲン鉄道 → バス → 船 → フロム鉄道 → ベルゲン鉄道と
乗り物を使った移動になるのでスーツケースが一緒でも良いのですが、
身軽な方が良いので「荷物別送サービス」を利用します。
これは予め申し込んでおくと、ベルゲンのホテルからオスロのホテルまで荷物を
回送してくれるサービスです(250NOK/3,380円。逆のルートもあります)。
7時前にピックアップ予定だったのに、7時20分を過ぎても全然来ません(汗)。
ホテルフロントのお姉さんに「来ないんだけど?」と相談すると、電話をかけてくれて
「遅れているみたいだから預かっておきます。大丈夫。気をつけて良い旅を!」
と送り出してくれました(ホッ!)。代理店の話だと、過去にスーツケースが届かない
などのアクシデントがあったこともあるようです(汗)。
8時43分にベルゲン駅を出発する「ベルゲン鉄道」は自由席。早めに行かないと良い席が取れないと
いうことで、小雨が降る中、8時過ぎにはベルゲン駅へ。。。
あっ、その前にホテルで朝ご飯です。たっぷりと腹ごしらえ(笑)。
船の上は相当に寒いらしいので、日本から持っていったマグボトルに熱い紅茶もセットします。
さて、駅の改札が空くのは発車時間の10分ほど前。。。
並んでいようがいまいが、バーーっとホームになだれ込みます。
ベルゲンとオスロの約489kmを約6時間30分かけて結ぶ「ベルゲン急行」(ノルウェー国鉄のローカル電車)
は世界屈指の景勝ルートとして知られています。「ノルウェーの屋根」と呼ばれる高地を横断し、
荒々しい山々、渓谷、氷河、湖、森林、集落などが次々と車窓に現れて旅人を楽しませてくれます。
そして、ノルウェー西部の海岸線に続く大自然が創る雄大な造形美、それが「フィヨルド」
です。
ノルウェー語で「内陸部に深く入り込んだ湾」を意味する「フィヨルド」は、U字、V字型の谷
(氷食谷)に海水が浸入して形成された入り江のことで、切り立った岩肌に囲まれた静かな海は
氷河期から長い時間をかけて大地が削られたものなのそうです。約100万年前の氷河期には
この界隈は厚さ1,000〜3,000mもの氷河に覆われていたのだとか。約1万年前から氷河は
谷底を削りながら海に後退していき、その時にできた谷に海水が流れ込んでできたものが
上記のフィヨルドということになります。
ノルウェーを代表する5大フィヨルドの中で、今回、訪れたのが、ヨーロッパ本土で最も長く、
深いと言われている「ソグネフィヨルド」です。長さ204km、
水深は最深部で1,308m、ベルゲンの先から内陸に延び、先に行くほど何本もの
細いフィヨルドに枝分かれしています
今回は細い先端部分の「ネーロフイヨルド」と「アウルランフィヨルド」を
巡ってきました。
「ネーロフィヨルド」は、2005年にユネスコの世界自然遺産に登録されています。
電車やバス、船を乗り継いで回る様々なルートの周遊チケットがあるようですが、
私のチケットはベルゲン鉄道で「ヴォス」まで行き、そこで「グドヴァンゲン」行きの
バスに乗り換えるチケットです。
この場合、進行方向に向かって「左側の席」を確保するのがオススメ。
山岳風景や湖、民家など、のどかな風景か車窓に広がります。
ちょっと前にノルウェー発のウルトラ・プレミアム・ウォーターとして名を馳せた「VOSS」とは
関係がないみたいですね。ちなみに「Voss」とは「滝」という意味だそうです。
こんな列車でした@「ベルゲン急行」。
ここでもインターナショナル連合です(笑)。隣はフランス人のマダムでした。
カーブは13あるそうですが、車内のインターナショナルチームからは曲がる度に「ウワーーっ!!」という
どよめきが起こります。皆さん、無事で良かったですね!!
マグボトルに入れてきた熱い紅茶とカイロ、さらにはホテルの朝食で作った「サーモンサンド」(えっ?)で
温まります(笑)。
私たちが乗るフェリー以外にも船の行き来はあります。
近くにあったお土産屋さんの情景。。。
「アウルラインフィヨルド」には町や村が点在しています。
着込んでもまだ寒い!!が、タンクトップにサンダル履きの人がいたり、フリースやダウンを着込んでいる
人がいたり、概して現地の北欧系の人たちの方が寒さには強いようでした。
また船内放送で見所を案内してくれるので聞き漏らさないようにしましょう。
なんと!!「日本語」もありました!!おそらくこの時、船内に日本人は私一人のはずなのに、
なんともラッキーな話です(笑)。
クルージングの航路はこのような感じでした。
ビールの販売はお預けの日です(涙)。でも寒いので、とりあえずは温まるものが食べたい!!
此方は列車の車両を利用したカフェレストランのようです。
そのお出汁がたっぷりと出て美味しいです。冷え切った身体も温まるし。。。
これで175NOK(約2,370円ぐらいです)。
景色が良いので少しノンビリしすぎてうっかり乗り遅れるところでした(汗)。
ここ「フロム」からは、山岳鉄道の傑作「フロム鉄道の旅」です。
16:05にフロムを出発するこの列車は、1940年に開通した歴史ある路線で、フィヨルドのほとりから
山上の「ミュールダール」までの20kmほどの急勾配を約1時間かけて上っていきます。
このフロム鉄道の標高差はなんと!!「800メート以上!!」とのこと。。。
この時のベストポジションも進行方向に向かって「左側!!」となります。
裾野を走っている時にはのどかな農村の風景がひろがりますが、渓谷に沿って上っていくにつれ
雪を被った荒々しい岩肌へと景色が移り変わっていきます。
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at 2024-01-27 14:55
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by forestkoro1015
| 2017-06-28 19:07
| 1705・北欧(フィンランド&ノルウェ)
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