初夏の北欧への旅 vol.7。──「ヘルシンキ3日目②:涙のシベリウス公園」
2017年 06月 20日
ヘルシンキ3日目の続編です。
「テンペリアウキオ教会」を後に、向かったのが「シベリウス公園」です。「フィンランディア」を手がけたフィンランドを代表する作曲家シベリウスの
生誕80周年を記念して命名された公園なのだそうです。
小さく映っていますが、この小さな山小屋風の「カフェ・レガッタ」も人気のカフェです。
が、時間帯もあったのでしょう。アジア系の観光客を乗せたバスが次々と到着し、周囲は騒然となります。
この公園の目玉であるステンレスパイプのモニュメントもこの通り。。。どいてくれようっ(汗)!!
その後、雨が激しくなってきたので、カメラをしまって退散。。。したはずでしたが、
停留所からバスに乗ったら、ヤッケのポケットに入れたはずの「iPhone」がない(滝汗)!!
バッグの中、ポケットすべてを探しても見当たりません。。。
どこかで落とした(ナイロン製の滑りやすい生地のヤッケなので)らしく。。。
シベリウスのおっかない顔を撮影した時には、たしかにあったのですが、その後になくしたようです。
まさに「シベリウスの呪い」(爆)!!
すでに駅近くまで戻ってきていましたが、再びシベリウス公園までUターン。。。
周囲を散策していた人やイベント会場の人たちに手伝ってもらって探しましたが、落ちているはずもなく。。。
この時は異様に寒くて私の不幸をあざ笑うかのように「あられ」
が降っていました(号泣)。
「あられ」はフィンランド語で「rae」(「ラーウ」と巻き舌で力強く発音する)ということを
教えてくれたのは、近くにいたおじいさんです。
言葉が通じない割にとても親切で帰りにバス停まで見送って「元気を出せ!きっと見つかる!」と
握手して励まして(たぶん)くれました。
その後、ホテルに戻り、ヘルシンキ警察への道順を聞き出します。
「タクシーで行きたい!」という私に、「タクシーは高いからトラムで行った方が良い!」と
ホテルスタッフ。。。停留所の名前を書き、大体、何分ぐらいかかるかも教えてくれます。
そしてヘルシンキ警察へ。。。結構、中心地からは離れたところにあります。
まさか警察に行くことになろうとは想定外の出来事です。
番号カードを取って順番が表示されるシステム。。。
落とし物係の相談時間はとっくに終わっている(!)ので、その他大勢の処理係のところで
待たされます。インターナショナルな客(相談者)が多くてちょっと安心(笑)。
40分ぐらい待たされて相談室へ。。。
女性の貫禄ある雰囲気の警官でした。「どこで落としましたか?」「何時頃?」
「周囲はどんな状況でしたか?」など、この辺りは日本と変わらない応対です。
PCをカチャカチャと操作し、「残念ながらまだ届け出はないようです!」とのこと。。。
が、「ラッキーであれば、2〜3日中に出てくるだろうし、1年後に見つかることもあるので
気をおとさないように。あなたのeメールアドレスと電話番号をここに記入し、
帰国したらなくした電話のIMEI番号を警察署宛にメールするように!!」と
いうことで手続きは終了です。意外と手続きはシンプルでした(爆)。。。
参考までに、ヘルシンキ警察はトラム7Aの終点から徒歩3分ほどの場所にあります。
遠かったです(汗)。そして、警察から出てくると中央駅周辺に向かう帰りのトラム7Bが
停留所に停まっています。全力で走ったのですが、行っちゃいました(涙)。
とても寒いし、電話はなくしたし、なんてついていない日なのでしょう。。。
走って、間に合わなくて、がっくりしてベンチに座る私を最初から見ていたのでしょう(汗)。
フィンランド人のおじさんが話しかけてきます。「残念だったね。もう少しだったのに!」
そして「この路線は本数が少ないんだ。20分は来ないよ!!」と追い打ちをかけます。
さらにガックリする私に「どこから来たのか?」「エストニアには行ったか?」
「1時間で行けるのだから、行かないと損だ!」等々、話し好きのおじさんです。
「今日はアンラッキーデーでiPhoneをなくして警察にきたこと」を話すと、
「『iCloud』」でバックアップをとっているなら写真は大丈夫だし、フィンランドは
安全な国だから、たぶん出てくるし、出てきたらフィンランドにもう一度、取りにくれば
いいさ!」と極めてポジティブに励ましてくる親切なおじさんでした(笑)。
このおじさんのお陰で落ち込んでいた気分もだいぶ復活。。。だいぶ元気を取り戻しました。
が、シベリウス公園以降の予定は全滅。。。最終日のヘルシンキは散々な結果になって
しまいました。
最初はホテルから警察に電話して簡単に手続きができると思っていたのですが、落とし物係の
受付時間は2時だかで終了で翌日の受付となります。翌日はノルウェーへの移動日なので、
直接、行かないとダメかと思って出かけたのですが、結果的に正解でした。
帰国してからIMEI番号も何とか見つけ出し、言われた通りにメールしました。
まだ何も連絡がないので、たぶん見つかってはいないのでしょう。
が、社会保障が充実しているフィンランドは国民性もあるのでしょうが、とても安全な国で
落とし物の研究実験(国別対抗の)をしたところ、落とし物を拾って届ける率が、それらの
国の中で2番目(トップはブルガリアだったかな?)だったそうです。だからほんの少しは
期待しているのですが(笑)。まぁ、周囲はアジア系の観光客がウヨウヨいたので、
その人たちに拾われてしまったら・・・あまり想像したくはありませんが。。。
また、海外では「iPhoneを探す」のアプリは全く役に立ちません。
あっ、ハワイでは使えるらしいですが(友人情報)、フィンランドでは全く使えませんでした。
ご参考まで。
そして携帯をなくしたり、おとしたりした場合は、回線を止めることが「必須」です。
少し前にソフトバンクのユーザーがスペインで携帯を盗まれて、その後、100万円だかの
請求が来たという話がありました。悪知恵が働くヤツは世界共通です!!
で、ホテルの部屋から日本の携帯会社に電話をかけるのですが、これが全く通じません(汗)。
なんと!!宿泊したホテルの部屋からの国際電話は使えないとのこと(驚)。
フロントから電話してもらいましたが、やはりつながりませんでした。。。
これは翌日、ノルウェーのベルゲンのホテルから電話して無事につながって解決しましたが
結構、ヒヤヒヤものでした。
しかし、私のiPhoneは今頃、どこで何をしているのでしょう?
ヘルシンキで誰かに使われているとしたら、それはそれで奇妙な話です。。。
なお、海外保険には入っていたのですが、「紛失したもの」「なくしたもの」に関しては
保険請求はできません。
「盗られた」「盗まれた!」と申告しても、携帯の場合は保険金が下りるか否かは
微妙なところだそうです(保険会社の担当者の話)。
iPhoneはなくしましたが、iPad miniを持っていたので、残りの旅行中はiPad miniに活躍して
もらうことになります(持って行って本当に良かったです)。
翌日は朝の飛行機で「ベルゲン」に移動しなければなりません。
この日はレストランで優雅に食事しよう!と考えていたのに、とてもそんな気分にはなれません。
ヘルシンキ中央駅近くにある「Sマーケット」で食料品やお土産を色々と調達。。。
これがこの日の出来事を象徴するような、とっても悲しいお味でした。。。
昨日のエクベリのパンの2割ほどの美味しさです。
まぁ、この日は何を食べても美味しくは感じられなかったでしょう。
このようにしてヘルシンキステイ3日目は過ぎていったのでした。。。
電話もなくしたし、今宵はパッキングして早寝するぞー!!と、セントレアで買ってきた
ウヰスキーで作った水割りを飲み干したのでした。。。
おやすみなさい!!
by forestkoro1015
| 2017-06-20 12:36
| 1705・北欧(フィンランド&ノルウェ)
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