「愛の果てへの旅」@イタリアネオ+クラシッコ映画祭
2017年 03月 27日
昨日は寒い雨の中、「イタリアネオ+クラシッコ映画祭」@恵比寿ガーデンシネマへ お目当ては「グレート・ビューティー/追憶のローマ」「グランドフィナーレ」などで
ソレンティーノ監督も好きですが、トニ・セルヴィッロも色々な表情を魅せる役者さんですね。
出かけてきました。
知られるイタリア現代映画の巨匠「パオロ・ソレンティーノ」監督による日本の劇場未公開作品
「もうひとりの男」と「愛の果てへの旅」だったのですが、
残念ながら前者は満席打ち止め(涙)。。。やはり日曜日は混みますねぇ。。。
開演時には此方も満席打ち止めになっていた「愛の果てへの旅」のみ鑑賞してきました。
此方は2005年の「イタリア映画祭」で話題になった作品の一つのようです。
スイスのあるホテルで過ごす謎めいた男、ディ・ジローラモ(トニ・セルヴィッロ)を軸に
物語は展開していきます。スタイリッシュで寡黙で、しかも何の仕事をしているかも謎。。。
別れた家族に電話をしてみてもほとんど相手にされず。。。
毎週水曜日には必ずヘロインを打ち。。。
と思うとスーツケースに詰め込まれた大金を銀行に運び込んだり。。。
そんな彼も孤独に耐えかねたのか、ホテルのカフェで働く美しい若い女性に恋をします。
このあたりから彼の孤独なプロフィールが明らかになっていく訳ですが。。。
無機質なオープニング、クローゼットにかけられた何組もの上質なスーツ、
美しすぎるカフェの女性(目が吸い込まれそうなほどにキレイ!上の写真の右下の写真の人です。
なんでも有名女優さんのお孫さんだそう)とのやり取り、裏社会に生きる人たちとの関わり、
そして対決、etc.、etc.、まるでパズルのように全体に散りばめられたそれぞれのカケラが、
ストーリーが進むに従って徐々に交わって組み合わされ、話がつながっていきます。
難解な部分もあるのですが、観終わった後、フラッシュバックのように、それぞれのシーンが
断片的かつ鮮明に思い出される不思議。。。
ジローラモが寡黙すぎるからこそ、全体の映像美が際立つのかもしれません。
細部にまでこだわったカメラワークもお見事!!
後半はサスペンスタッチの展開となるのですが、何故か怖さはなく、観終わった後は
「哀愁」という言葉をかみしめたくなるような作品でした。
目のきれいな女優さんはオリヴィア・マニャーニという方だそうです。
by forestkoro1015
| 2017-03-27 10:54
| 映画作品・TV作品
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