ほっこり系の隠れ家会席。──「まる富」@曙橋   

本業が忙しくてしばらくアップをお休みしてしまいました(汗)。
久しぶりの更新は、曙橋にある会席のお店「まる富」さんです(訪問は10月末)。


常連のお友だちに「曙橋に美味しくてリーズナブルな佳いお店がある!」
お誘いいただいての訪問です。
当日は生憎の(ここでも雨女伝説を更新中です・汗)。。。
曙橋の駅からは徒歩1分なのですが、靖国通りから一本入った路地に面しているため
初めての場合は注意が必要です。私もだいぶウロウロ(汗)。
お店のサインをようやく見つけた時には、嬉しくて飛び上がってしまいました(笑)。


カウンター6席、4人がけのテーブル1卓の小さなお店ではありますが
ご主人の小野寺さんと陽気な女将さんが二人で切り盛りする店内はホッコリとした温かな雰囲気。
すでにお友だちは座ってビールを飲んでいました(遅れてすみません・汗)。

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まずは泡で乾杯。
「Champagne Mathelin Brut Tradition N.V.」です。まろやかで上品な味わい。。。
雨の夜に合いそうなしっとりとした泡です。

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テーブルには達筆のお品書きが!!

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■旬彩
・菊菜と茸の浸し
・清鰹の山かけ とんぶり
・出汁巻きサンド
・海老芋素揚げ
・帆立菊花焼

美味しいですねぇ。一つひとつに丁寧な仕事がされていて滋味溢れる味わい。。。ついつい泡が進みます。

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■椀代り
 信州蒸し 紅葉卸・葱

「信州蒸し」とは、白身魚をそばで包んで蒸したものだそうですが、此方ではおそばの上に
ホコホコの「金目鯛」がトッピングされています。お魚とおそば、珍しい組み合わせですが
何だか懐かしさを感じさせる味わい。。。お出汁も優しい感じです。

■造り
・真羽太
・鯛
・うに

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「幻の高級魚」とも言われるスズキ科の「真羽太」は肝でいただきます。どのお造りも美味しい❤️
久々にいただいたウニもとろけるようです。思わず日本酒が欲しくなってしまいました(汗)。。。

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そんな訳で、泡がまだあるのに「紀土 純米吟醸 ひやおろし」(和歌山・平和酒造)をいただきます。
今年初めての「ひやおろし」、、、お料理の邪魔をしない淡麗系の味わい。。。まいうー!!

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■焼肴
 カマス 柚庵焼  栗・大根

一口食べた時に美味しくて「涙」が出そうなほどに感激したのが、このカマスの柚庵焼です。
柚子を用いたタレのバランスが好みの感じもあるのでしょうが、カマスがまた美味しい!!
カマスもプロの方のワザを加えると、こんなに美味しくなるのだわー!と妙に納得した次第です。

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続いては此方も「日本酒の日」解禁の秋のお酒「貴 特別純米 ふかまり」(山口・永山本家酒造場)。
フルーティーな香りと爽やかな酸味がバランスの良さを感じさせるお酒ですね。

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■温物 
 天然舞茸と海老真丈 煎り出し 
 もみじ麩・生姜・三つ葉

熱々の舞茸と海老真丈をフーフーいいながらいただきます。鰹だしの芳ばしい香りが合わさって
此方もホッコリできる美味しさ。海老真丈、密かな好物なので、たっぷりとしていて嬉しい(笑)。


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■肉料理
 ・岩手牛 ヒレ肉ロースト 山わさび
 ・ロース 芽葱巻

じゃーん!!当日のメイン(!)の登場です。
此方のご主人は岩手県一関市の出身でご実家がお肉屋さんということで、美味しい岩手牛が入手しやすい
ことから、メインに「牛さん」が必ず含まれるとのこと。。。
事前の予習で「牛肉」は理解していましたが、まさか「二種類」とはっ(驚)!!
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もしかしたら常連のお友だち用のスペシャルメニューだったのかもしれません(汗)。
ヒレもロースもそれぞれに旨みたっぷりでとても美味しいのですが、結構、お腹は一杯です。
芽葱巻もあっさりとして美味しいのですが、ピリッとした山わさびでいただくヒレ肉の方が
焼き加減も含めて好みでしょうか。。。「お肉食べたー!」という幸せ気分に浸ることができます。

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「KAKEYA 2016 純米吟醸 無濾過生原酒」(島根・竹下酒造)。
元南部杜氏を指導者として迎え、南部流のキレと島根の空気・水が調和したという
レアな日本酒だそうです。アルコール度数もいささか高く、旨みが凝縮されています。

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レアな日本酒のあては銀杏と海老で。。。秋味の銀杏、美味しいですねぇ。。。

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お茶が出されました。
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おんせん卵。。。好物なのでこのまま食べたくなります(笑)。

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お味噌汁が並びます。
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そして香の物が!
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〆のご飯は「まる富 牛丼」+松茸つきです(驚)。

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あっぷ!
でっかい、もとい、大きな松茸がデローンと牛丼の上に鎮座ましましています。
そしてその下には岩手牛の牛丼が、たっぷりの糸こんにゃく、玉ねぎと共にオンしています。
美味しいのですよ。お味はとてもよろしいです。。。
おんせん卵をまぶしていただくと、さらに美味しさアップ!!
が、いい年をしたレディースのアテクシには、コースの〆の牛丼はちと辛かったです(爆)。
たぶん此方も常連のお友だち用のスペシャリテだったとは思うのですが。。。
いい年をした私の場合、〆は「鰺ごま茶漬け」(要予約だそう)をサラサラッと
いただきたかったかも(笑)。


とは言いつつも何とか完食!!コースの後半は「肉肉づくしのオンパレード」でした(笑)。
「もうご飯一粒も入らない!!」と思ったのですが、

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■水菓子
 代白柿。
 代白柿とは、奈良の西吉野特産の渋柿を、京都独特の方法で2〜3日かけて
 「室」と呼ばれる部屋で渋みを抜いた柿のことだそうです。
 柔らかくてとろけるような柿は京都人の秋のデザートとして珍重されてきたのだとか。。。
 岩手牛ではちきれそうになった満腹のお腹にも「スーーっ」と溶けるように入っていきました。
 美味なり。これはもう一つ食べたかったかも(笑)。



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この日は「おまかせ会席」(9,000円:旬彩(季節の五種盛り)など5品、肉料理、お食事、水菓子)を
いただいてお酒も合わせてお支払いは一人1.4万円
そんなに飲まなければ、おそらく1,1〜1,2万ぐらいで収まりそうな感じも。。。
此方のコースは要予約だそうですが、この他に「ミニ会席」(6,500円:旬彩など4品、肉料理、
お食事)のライトなコースも設定されているそうです。
この日は特に後半がきつかった(牛丼まで登場したし・笑)ので、私のように少食の方は(えーーっ!)
「ミニ会席」で十分満足できるかもしれません(ご参考まで)。


以前はランチ(なんと1,000円ジャストで提供されていたそう・驚)も営業されていたそうですが
今はお休みで夜のみの営業とのこと。
4人以上揃えば、土曜のお昼や日曜・祝日でも営業してくれるそうです。


そうそうお土産でいただいた「牛丼」は翌日、家人が「うまい!うまい!」と
大絶賛しながらかきこんでおりました(笑)。


寡黙な職人肌のご主人と、コロコロとよく笑う気さくで陽気な女将さんが丁寧にもてなして
くれる素敵なお店です。
いやー、荒木町方面は時々遠征しますが、曙橋にもこのような佳店が存在したとは
知らなかったです。


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次回は呑み助マダムたちを誘ってお出かけしようとたくらんているところです。
年末のほっこり忘年会はもちろん、少人数の新年会にも使い勝手が良さそうなお店です。
素敵なお店を紹介してくれたお友だちに感謝したいと思います。
ごちそうさまでした。






●まる富
東京都新宿区住吉町2-18 ウィン四谷 1F
03-6273-1003
都営新宿線曙橋駅 徒歩1分
A1番出口を出て、「パレットプラザ」を左へ。
「フレッシュネスバーガー」を右に曲がった右手の「富」マークの丸い看板が目印。
[月~土] 18:00~22:30(21:30LO)
※「おまかせランチ」は暫くお休み。
昼でも会席コース7000円、10000円あり(前日までの要予約)
日曜日・祝日定休。 但し、4名様〜ご予約承ります。(10000円以上のコース。2日前迄に要予約)
夜のみサービス料7%
2013年3月15日オープン
http://ameblo.jp/akebonobashi-marutomi/

まる富懐石・会席料理 / 曙橋駅四谷三丁目駅若松河田駅
夜総合点★★★★ 4.2


by forestkoro1015 | 2016-11-16 23:47 | グルメ・都内・日本料理 | Trackback | Comments(0)

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