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美味しかったもの、楽しかったこと、旅の思い出などを徒然にご紹介します。


by forestkoro1015
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カテゴリ:映画作品( 12 )

本年度のアカデミー賞作品賞受賞作品「ムーンライト」鑑賞(日比谷シャンテ)。

受賞時に間違えて読み上げられた「ラ・ラ・ランド」の関係者は相当に悔しかったと

思いますが、監督と脚本家の二人の幼少時代の実話が盛り込まれているという深い作品でもあるようです。



貧困、麻薬売買、育児放棄、同性愛等、想像をはるかに超えた差別や暴力が

日常的にはびこる黒人社会の日常の中で、母親の愛情さえ知らない孤独な主人公が

様々な葛藤を乗り越えながら、自らの中に有る「愛」に目覚め、

周囲の人々と少しずつ心を通わせていく、3部構成のストーリー。



出演者のほとんどがアフリカ系黒人。私たち観る側の日本人にとっては生活環境が違いすぎるせいか、

はたまた、主人公の台詞があまり多くないせいか、

彼のおかれている困難な状況に100%感情移入することは少々難しかったことも事実。。。



が、そんな孤独な彼にも優しく接してくれる人はいます。

それが麻薬密売人のフアン夫婦であり、かけがえのない友人のケヴィンです。

中でも自分の息子に接するように主人公のシャロンに接するフアンの

「月明かりの下でブラックのおまえはブルーに見える」。。。

原題にもなっている彼の言葉の意味を、そしてあちこちに散りばめられた美しい映像を

しみじみと味わってほしい作品です。


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海のシーンがとてもキレイで印象的です。

フアンがシャロンに泳ぎを教えるシーンも良いですね。

黒人の人は泳げない人が多いため、溺死する人も少なくないのだそうです。



色々と考えさせられる作品ではあるのですが、淡々と進むストーリー展開が少々フラットに

感じてしまう部分もなきにしもあらずかもしれません。

映像はキレイなのですが。。。



個人的には同じブラッド・ピットのプロデュースなら「それでも夜は明ける」の方が好きかも。




#moonlight

#ムーンライト

#アカデミー賞


by forestkoro1015 | 2017-04-06 00:05 | 映画作品 | Comments(0)
イタリアネオ映画祭の前売り券が1枚だけ余っていたので、フェリーニの「青春群像」を鑑賞に
恵比寿ガーデンシネマまで。。。



イタリア映画界の巨匠、フェデリコ・フェリーニの原点的作品とも言われ、

彼の半自伝的要素を含むと言われる本作品は、1953年 ベネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞


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北イタリアの小さな港町・リミニで、20代後半になっても自立できないで排他的な人生を

送る5人の男たちの日常を軸に物語は進んでいく。。。



隣の家の女中にうつつを抜かす劇作家志望のレオポルド、

姉から小遣いをせびり取るアルベルト、友達の妹を妊娠させてしまい結婚するはめになったファウスト、

歌だけが取り柄のリッカルド、そしてファウストの義兄でただ一人現状に満足することのないモラルド・・・。

5人の若者たちは定職がないにも拘わらず、毎朝、スーツを粋に着こなし、髪をなでつけ、

特に目的もないまま、街中のカフェや居酒屋へ、時にはビーチへと出かけていきます。



子供ができたことでいやいやながら定職につかされるファウスト、

アルベルトの美しい姉は妻子ある男と不倫し、レオポルドは劇作家としてのチャンスを掴みつつ

最後に怖じ気づき、5人の将来はなかなか定まりません。

その中で唯一の真っ当(と思える)存在がモラルド。。。

真面目な彼はいつしか街を出て行くことを夢見て駅で働く少年と仲良くなっていきます。



美しい奥さんとかわいい子供がいるのに、女にだらしなくて勤務先の奥さんにまで手を出そうとしたり、

芸人の女性と一夜限りの関係をもったり、色男ファウストの過激な行動はついに奥さんの怒りを買い、

とうとうかわいい赤ちゃんを連れての「家出」という結果に。。。



いつも気にしている身だしなみも気にせず、家出した奥さんを必死で捜し回り、反省して、

本当の愛に気づくというスタイルはフェリーニの王道。。。



「しょーもない男たちだなー!!」と思いながらも、楽しく観ていられるのは

随所に散りばめられた豪華絢爛な仮装パーティー、あるいはダンスのシーン、

そしてそれらのバックに流れるニーノ・ロータの音楽の成せるワザでしょうか。。。




少しぐぐってみると、スタンリー・キューブリックが生涯のベスト作品のひとつとして挙げ、

ビリー・ワイルダーがいちばん好きなフェリーニ作品と呼び、

マーティン・スコセッシが『私のイタリア旅行』で引用した、

フェリーニ映画の原点とも呼べる青春群像劇の一つなのだそうです。



監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ



by forestkoro1015 | 2017-04-05 17:38 | 映画作品 | Comments(0)
昨日は寒い雨の中、「イタリアネオ+クラシッコ映画祭」@恵比寿ガーデンシネマへ
出かけてきました。
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お目当ては「グレート・ビューティー/追憶のローマ」「グランドフィナーレ」などで
知られるイタリア現代映画の巨匠「パオロ・ソレンティーノ」監督による日本の劇場未公開作品
「もうひとりの男」と「愛の果てへの旅」だったのですが、
残念ながら前者は満席打ち止め(涙)。。。やはり日曜日は混みますねぇ。。。


開演時には此方も満席打ち止めになっていた「愛の果てへの旅」のみ鑑賞してきました。
此方は2005年の「イタリア映画祭」で話題になった作品の一つのようです。
スイスのあるホテルで過ごす謎めいた男、ディ・ジローラモ(トニ・セルヴィッロ)を軸に
物語は展開していきます。スタイリッシュで寡黙で、しかも何の仕事をしているかも謎。。。
別れた家族に電話をしてみてもほとんど相手にされず。。。
毎週水曜日には必ずヘロインを打ち。。。
と思うとスーツケースに詰め込まれた大金を銀行に運び込んだり。。。
そんな彼も孤独に耐えかねたのか、ホテルのカフェで働く美しい若い女性に恋をします。
このあたりから彼の孤独なプロフィールが明らかになっていく訳ですが。。。


無機質なオープニング、クローゼットにかけられた何組もの上質なスーツ、
美しすぎるカフェの女性(目が吸い込まれそうなほどにキレイ!上の写真の右下の写真の人です。
なんでも有名女優さんのお孫さんだそう)とのやり取り、裏社会に生きる人たちとの関わり、
そして対決、etc.、etc.、まるでパズルのように全体に散りばめられたそれぞれのカケラが、
ストーリーが進むに従って徐々に交わって組み合わされ、話がつながっていきます。
難解な部分もあるのですが、観終わった後、フラッシュバックのように、それぞれのシーンが
断片的かつ鮮明に思い出される不思議。。。


ジローラモが寡黙すぎるからこそ、全体の映像美が際立つのかもしれません。
細部にまでこだわったカメラワークもお見事!!
後半はサスペンスタッチの展開となるのですが、何故か怖さはなく、観終わった後は
「哀愁」という言葉をかみしめたくなるような作品でした。

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ソレンティーノ監督も好きですが、トニ・セルヴィッロも色々な表情を魅せる役者さんですね。
目のきれいな女優さんはオリヴィア・マニャーニという方だそうです。



by forestkoro1015 | 2017-03-27 10:54 | 映画作品 | Comments(0)

スノーデン

もし、自分のメールやSNSでの投稿、インターネットの閲覧履歴やカードの購入履歴が
知らない間に誰かによって盗みみられ、情報収集されているとしたら・・・。
その情報収集を行っているのが、国家だとしたら。。。


日本ではあまり大きなニュースにはならなかったですが、米諜報機関による不法な監視と
情報収集の実態を暴露・内部告発して世界を驚愕させたのが、米国NSA(国家安全保障局)の
職員だった29歳のエドワード・スノーデンです。
この、彼の内部告発の実態と心情に迫った作品が、巨匠オリバー・ストーン監督の
「スノーデン」です。


9.11後のテロへの危機感から国に貢献したいと考える彼は軍隊に志願しますが、訓練でケガをして除隊。
ずば抜けたコンピューター技術を持つことからCIAに採用され、ジュネーブに派遣されます。
最高機密を扱う任務に就いた彼は、米政府が対テロ諜報活動の名のもとに、
世界中のメール、チャット、SNSを監視し、膨大な情報を収集している実態に愕然とすると同時に
それまでの愛国心を打ち砕かれます。

やがて彼はNSAの契約スタッフとして東京の横田基地、ハワイのCIA工作センターへと赴任。。。
特に、私たち日本人にとって衝撃的なのは、この、横田基地での勤務を回想するシーンでしょう。。。
未見の方もいると思うので詳細は控えますが、米国によって日本国内の社会インフラに勝手に
不正ブログラム(マルウェア)が仕込まれ、万一、日本が同盟国でなくなった場合は
その不正プログラムが起動する・・・というもの。。。
もしも電力がなくなったら、日本全国に広がる原発がどうなるかは、東日本大震災の時のことを思い出せば
明らかでしょう。。。


しかも「テロは口実」で、政府による様々な監視は政府の覇権のためだった。。。という
台詞にも戦慄を覚えずにはいられません。


社会派の巨匠、オリバー・ストーン監督は、恋人リンゼイとの出会いや生活などを通して
スノーデンの人間性を浮き彫りにしながら、ストレスに少しずつ蝕まれていった極限心理を描き出します。
脇をかためる俳優陣も実力派ぞろい。。。ニコラス・ケイジがCIAの教官役で良い味を出しています。


少し前に観た「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」もそうでしたが、
今、世界は最先端ITの技術を駆使した「安全な場所」からの戦争の時代に突入しているようです。
ボタン一つ、クリック一つで、中東の国々に潜むテロの犯人を攻撃できる。。。
しかし、裏を返せば、周囲にいる何の関係もない民間人を巻き込んでしまう危険性も秘めています。


「スノーデン」の中でも語られていますが、CIAやNSAの人たちにとっても、単
なる「仕事」として捉えてよいものなのか。。。
そして私たち日本人にとって「映画の中の出来事」、「海の向こうの出来事」として
捉えて良い事件なのか。。。


海の向こうの米国では、トランプ大統領が就任し、民主主義の基本である自由のあり方が問われている
今だからこそ、必見の映画のように思いました。

まぁ、日本のデンデンなんとかの某総理大臣もトランプ大統領とたいして変わらないのですが(笑)。
困ったものです。が、映画はオススメです。
しかし、上映館が少ないのはどうして(謎)。。。月曜日に観ようとしたら「満席」でした!!



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by forestkoro1015 | 2017-02-02 14:51 | 映画作品 | Comments(0)
お正月は大作ばかりが並んであまり積極的に観に行きたいという作品がないのですが
先日の連休中に鑑賞した今年の初映画は「マイルス・デイヴィス 空白の5年間」です。


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ドン・チードルがどのようにマイルスを演じるのかという部分に興味津々だったのですが
マイルスが降臨したかのようなドン・チードルが演奏シーンも含めて凄かったです。


ストーリー的にドタバタ的要素の強いカーチェイスあり、ラブストーリーあり、レコード会社との対立あり、
退廃的な麻薬シーンありと、ちょいと盛り込み過ぎ的な部分は否めないのですが
破天荒ながらもこだわりのある彼の人間性を垣間見ることができた作品でした。


過去と現在を行きつ戻りつする時間軸についていくのがいささか大変ではあるのですが
全体に散りばめられている音楽、特に最後の迫力ある演奏シーンは特に心に残りました。

しゃべり方(声も含めて)、醸し出す雰囲気、女性を口説く時のかっこよさ等々、
マイルスを徹底的に研究し尽くしたとしか思えない迫真の演技ぶりは見事でしたが
一つだけ惜しい点をあげるとすれば、ユアン・マクレガーの使い方。。。
ほんの少しだけ中途半端というか、消化不良のような気が・・・(汗)。


何はともあれ、マイルスが音楽を担当したという「死刑台のエレベーター」を
もう一度観てみたいという気持ちになったことは言うまでもありません。。。




by forestkoro1015 | 2017-01-15 09:48 | 映画作品 | Comments(0)

この世界の片隅に

体調もようやく復活してきたので、巷で話題の「この世界の片隅に」を鑑賞してきました。

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昭和20年3月の呉空襲、8月6日午前8時15分、アメリカ軍による広島への原爆投下、
8月15日の終戦に至るまでの軍港の街・呉における主人公・すずの嫁ぎ先の家族との日々の暮らしぶりに
スポットを当てながら、淡々と物語は展開していきます。
突然の縁談に戸惑いながらも呉での新しい生活をスタートする18歳のすずは、夫の周作や両親、
義姉の径子、姪の晴海と共に、食事を作り、洗濯をし、畑を耕し、ご近所と付き合い、
慣れないながらも少しずつ呉での暮らしに慣れていきます。
平々凡々とした穏やかな日常に少しずつ陰をさしていく戦争の気配。。。
配給物資が少しずつ減り、食材がどんどん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食事を作り、
着物からもんぺを作り、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていきます。

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激しい戦闘シーンがある訳でもないし、空襲で逃げまどう群衆のシーンがある訳でもありません。
が、「戦争の悲惨さ」「原爆の非道さ」など、観る側の心を射抜くような衝撃的なインパクトを与えるのは、
すずという主人公と彼女を取り巻く市井の人々の怒りや苦しみ、悲しみを表しているからに他なりません。
小説で喩えるなら、まさに「行間を読む」作品といっても良いでしょう。
もちろん、感想やとらえ方はそれぞれだとは思うのですが。


故郷・広島に帰るという選択肢もあったのに、呉の地で再出発を誓うすず。。。
当時の日本にはきっと何百万、何千万のすずがいたのだと思います。
「君の名は」も面白かったですが、「この世界の片隅に」の方がメッセージ性が高い作品だと思います。
というか、世界で唯一、原爆を落とされた国だからこそ、作ることができた作品かもしれません。


さらにすごいのが、この作品が「クラウドファンディング」の成功によって、制作にこぎつけたと
いうことです。当初の目標金額は2千万だったそうですが、わずか3ヶ月で3,374人、3,900万余りの
賛同を得て出資金を集めたといいます。
今、話題の築地市場にスポットを当てた「築地ワンダーランド」もこのクラウドファンディングを
利用して制作に至った作品ですが、価値のある素晴らしい作品を世の中に送り出し、一人でも
多くの人に観てもらいたいと考える人たちの想いと団結力ってすごいですよね。


アフレコののんさんもすずにピッタリでとても良かったです。
名前も変えさせられ、テレビではあまり取り上げてもらえない(事務所の圧力という噂も?)
ようですが、個人的には、また一つ、階段を上ったなーという印象。。。


ジワジワ〜ッ&ウルウル〜っとくるシーンがいくつも散りばめられていましたが、
すずの力強く生きる姿に、観る側も生きる勇気を必ず分けてもらうことができる作品です。






by forestkoro1015 | 2016-12-06 01:10 | 映画作品 | Comments(0)

築地ワンダーランド。

昨日は銀座・東劇へ「築地ワンダーランド」の完成披露試写会へ出かけてきました。
「盛り土問題」「食の安全性」などの問題で今、世間を騒がしている「築地市場」の「豊洲移転問題」。。。


80年の歴史を誇る日本一、いや、世界一の規模を誇るフィッシュマーケット、「築地市場」は
2016年11月2日に幕を下ろすことになっています。いや、正確にはなっていました・・・でしょうか。

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この映画は今までカメラが入ったことのなかった「築地市場」のすみずみ(一般立ち入り禁止区域)に
まで潜入。1年以上に及ぶ長期密着撮影を経て、春夏秋冬、1年間を通した旬の魚と移りゆく風景、
そこで働くプロフェッショナルの人たちの横顔とアイデンティティ、またそれぞれが織りなす人間模様、
好みの魚を求めて築地に通う料理人たちの素顔も含めて、すべてをドキュメンタリーで仕上げた
素晴らしい作品です。


築地で働く仲買いの人たちを中心に、すきやばし次郎、鮨さいとう、エスキス、ノーマなどの
世界的な料理人から文化人、料理評論家など総勢150人にインタビューを敢行。
それぞれの視点や考え方、想いから「築地市場」の魅力がトータルに語られていきます。



魚を捕る漁師さんがいて、それを目利きして選りすぐってお客さん(料理人など)向けにカスタマイズして
揃える仲買いの人たちがいて、料理人たちはそれぞれ自分が信頼している仲買のお店で
自分好みの魚を入手します。それぞれに「好み」がわかっているから、「任せておけば、最適な魚」が
用意されているそう。。。


「鮨さいとう」のさいとうさんが極上のまぐろを持ち帰る時の「少年のような笑顔」が印象的でした。
他の方々にしても、築地市場、そして市場で働く人々に対しては、「絶対の信頼」を置いている
ことがわかる作品でした。それにしても美味しそうなお料理の映像。。。うらやましすぎました(笑)。


築地市場で働く人は約14,000人、仲卸のお店だけでもおよそ600店舗ある中で、
豊洲移転計画などの時代の変化に伴い、廃業を余儀なくされるお店もあるのだそうです。


「高級魚」や高くて美味しそうなお魚の部位が高級料亭や高級レストランに流通するプロセスも
よくわかって面白かったです。私たち一般庶民の口には到底手に入らないはずですね。


が、最近の日本人は「さかな離れ」が進んでいるのだそうです。
お肉よりも栄養価が高くて美味しいのに、もったいない話です。
そういえば、「魚は切り身で泳いでいる!」と思い込んでいる子供たちがますます増えているのだとか。
「魚本来の美味しさ」、そして「食の安全」を守っていくためにも、さらには日本古来の食文化を支えてきた
「築地市場」の伝統を守っていくためにも、やはり私は「豊洲移転」には反対です。


ベンゼンやヒ素が出たところに新たな市場を作ろうということ自体、頭がおかしいのではないかと。。。
すでに莫大な予算をかけているから、移転しない訳にはいかないという話もありますが
国民の安全の前にそのような悠長なことは言ってられないと思うのですが。。。


マスコミで話題になっていることは、まだまだ氷山の一角のような気もしています。
ほんと、口に入れるものですから、こわいですよね。
この問題に関しては、もっと私たちも危機感をもった方が良いかもしれません。。。





by forestkoro1015 | 2016-09-30 19:28 | 映画作品 | Comments(0)

殿、利息でござる!

いよいよ、明日(14日)公開と迫ってきたのでご紹介するのが、
「殿、利息でござる!」です。

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ラッキーなことに、私はGWに入る前に鑑賞する機会に恵まれました(試写会)。
歴史学者の磯田道史先生が書いた評伝「無私の日本人」の中の一遍「穀田屋十三郎」を映画化したこの作品は、
約250年前の江戸時代を舞台に、重い年貢に苦しむ宿場町の庶民たちが、時の藩に一千両(およそ3億円)という大金を貸し付け、
その利息で町の財政を立て直したという宮城県大和町に伝わる実話をもとに描かれたものだそうです。


重い年貢に耐えかねて夜逃げが相次ぐ宿場町・吉岡。
阿部サダヲ演じる十三郎は、町一番の知恵者の篤平次(瑛太)から町を救う計画として「1千両の大金を藩に貸し付ける」
知恵を授けられます。

3億円もの大金を水面下で集める計画がスタートしますが、計画がバレたら打ち首は確実。。。
それでも世のため人のため、大好きなお風呂もお酒も我慢して、宝物も家財もすべて売り払い、
涙ぐましいまでの倹約と節約をして、十三郎と仲間たちはただひたすらに小銭をかき集めます。


誰がいくら出したのに、おまえのところはいくらしか出さないという小さな小競り合いがあったり、
儲け話と勘違いして一度出したお金を引っ込めたり、
底意地の悪すぎる藩の財政担当のお役人がいたり、
お殿様役で某有名スケート選手がスペシャルゲストとして登場したりと
よくここまで詰め込んだと思えるほど、内容はてんこ盛り!!
そしてそこに十三郎の隠された過去というか家族や兄弟(弟の浅野屋陣内=妻夫木聡)との確執が絡ませて描かれ、
笑いあり、涙ありの一大スペクタクル巨編(!)に仕上がっています。


何故、このような素晴らしい実話が世の中に広まることがなかったのかというと、
世のため、町のために頑張った彼らが驕り高ぶることがないようにと、自らの行動や態度を戒めた
「つつしみの掟」というものがあったのだそうです。
家が続く限り、子孫の代に至るまで「つつしむべし!」というこの掟のおかげで
あまり口外されることもなかったのだとか。。。
いやはや、すごい話ですよね。


個人的には、ロケ地に山形の庄内映画村(時代劇にはよく登場するロケ地です)が使用されていたこともツボの一つです。
また、主題歌の「上を向いて歩こう」(RCサクセション)も心に響きます。


ただのお笑い喜劇と思って出かけると、たぶん後悔するかもしれません。
是非、映画館で先人たちの知恵に学ぶと共に、心から「うるっ!」としてきてください。
オススメです☆









by forestkoro1015 | 2016-05-13 15:08 | 映画作品 | Comments(0)

恋人たち。

昨年一度観て、今年また観に行った、橋口監督作品の「恋人たち」。。。
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登場する3組の恋人たちは、日常の暮らしの中ですぐ隣にいるような市井の人たちなのだけれど、
それぞれが抱える心の闇はとてつもなく暗く、何とかそこから抜けだそうと必死でもがいてはみるのだけれど
どうやっても抜け出すことができずに暗い絶望の淵であえいでいる。。。
こんな自分に誰がした!!どうして世の中はそんなに冷たいんだ!自分は何のために生きているのか?等々、
主人公たちそれぞれの心の叫びを鋭い刃物のような描写と心に染みいってくる台詞で、
「これでもかー」「まだまだもっとー!」と残酷なまでにえぐりだしていく展開には、正直、戦慄さえ覚える。

全体的に重苦しい澱んだストーリーの中で、時々、ホッとできるような日だまりの温かさを感じることができるのは
ところどころに散りばめられたユーモアのシーンと、そこだけそのまま引用してもずっと後まで心に残る
思いやりに満ちた言葉(台詞)のなせるワザだろう。

3人の主人公を取り巻く登場人物の中でも、アツシの会社の先輩役の黒田さんが特に印象に残った。。。
そしてアツシとの会話のシーンがまた良い。
「世の中にはいい馬鹿と悪い馬鹿と、タチの悪い馬鹿がいる。あんたはいい馬鹿だよ」
「殺しちゃダメだよ。殺しちゃうとさ、こうやって話せないじゃん。オレはあなたともっと話したいと思うよ」
「笑うのはいいんだよ。腹いっぱい食べて笑ってたら、人間なんとかなるからさ」」

絶望の淵であえいでいる人間にもどこかで必ず救いの手を差しのべてくれる人がいる。。。
どこか飄々とした演技で悲しみのどん底にいるアツシにそっと寄り添う黒田さんを演じるこの人、
どこかで観たことがあると思ったら、TVドラマの「天皇の料理番」の厨房で主人公をネチネチといじめていた人だった(爆)。


「黄色いチューリップ」の映像に込められた「再生」へのメッセージが、これほど強く響いた作品はこれからもきっとないだろう。






by forestkoro1015 | 2016-03-28 18:36 | 映画作品 | Comments(0)

ひつじ村の兄弟。

今年第1作目の映画は「ひつじ村の兄弟」を観にいってきました。

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荒涼とした果てしない大地が広がるアイスランドのある村で、先祖代々、モコモコの「ひつじ」を育てて生計を営む村人たち。。。
隣同士に暮らしているのに、40年間、一度も口を聞いたことがないという二人のおじいちゃん兄弟が、この物語の主人公です。

家族の一員のように「ひつじ」を愛おしんでかわいがり、大事に育ててきた二人の兄弟ですが、ある事件がきっかけで、村の「ひつじ」をすべて
処分しなければならない状況に追い込まれてしまうことに。。。

「ひつじ」で生計を立ててきた村人たちにはなにがしかの保証金が出るようですが、この村の「ひつじ」は先祖代々受け継がれてきたもので、
処分するということは、その血統を絶ってしまうことに他なりません。その「血すじ」を何とかして守ろうと、おじいちゃんたちがとった行動は。。。。


アイスランドの苛酷な大自然は見ているだけで凍えてしまいそうではあるのですが、その美しい情景の描写は観る者を圧倒せざるを得ません。
そしてモコモコの「ひつじ」(羊毛で)とモコモコの「おじいちゃん」(ひげと体格で)が絶妙の演技を見せてくれます。
その姿はもう「ひつじ愛」を超越してしまっているような。。。だからこそ彼らは突飛すぎる行動にでる訳ですが。。。
二人の間を取り持つ伝書鳩ならぬ伝書わんこも賢くてかわいかったなぁ。


なんでも出演した「ひつじ」たちはオーディションで選ばれたのだそうです。皆、同じような顔に見えるのに、選ぶ基準はやはり「モコモコ加減」なのでしょうか(笑)。
何よりも「ひつじ」たちがあんなに早く走れるというのは知らなかったです。。。
ところどころに「クスッ」と笑える要素が散りばめられているのも肩がこらずに楽しめる要因かと。
無駄をそぎ落としている分、おじいちゃんたちはなんで仲が悪いのかなど「?」の部分もあるのですが、それ自体は筋にはあまり関係ないし、
観ていればわかることなので敢えて描かなくて良いのでしょう。
観終わった後、ジンワリと心に染みてくる作品でした。


by forestkoro1015 | 2016-01-10 01:12 | 映画作品 | Comments(0)