ずっと伺いたいと思っていた
「いち太」@外苑前に縁あって訪問を果たしたのは晩秋のこと。。。
今年もミシュラン☆を獲得した此方は、お友だちが足繁く通うお店の一つでもある。
はてさて、どのようなお料理がいただけるのだろう。。。
カウンター席もあるようだが、この日は個室へ案内された。
少し緊張したのでノドが乾いた。という訳で「とりビー」(笑)。
幸先の良い「香箱蟹」からのスタート。
なんと丁寧な仕事をされているのだろう。。。蟹(脚)も立派だ。思わず日本酒がいただきたくなる(笑)。
「ふぐの白子」
かぼすが添えられているが、このふぐにかぼすはもったいない(笑)。そのままの味をまるごと味わう。
此方のお料理にはやはり日本酒が合う。いただいたのは「黒龍 純吟38号」(福井・黒龍酒造)。
メニューに掲載されていない日本酒もお願いすれば出していただけるようだ。
「このわた」の茶碗蒸し
なんと上品で繊細な味わいの茶碗蒸しなのだろう。。。
「このわた」であって「このわた」を超越している。。。
器もお洒落!
「松葉蟹」の真丈
うるいと丹波しめじが添えられている。
「大分のカワハギ」の ジュレ
お味も素晴らしいか、器が洒落ている。
「長崎 壱岐のかつお」
さらに日本酒が進んでしまう(汗)。
「作 玄乃智」(三重・清水清三郎商店)。
「北海道余市のあんきも」
「琵琶湖のもろこ」
徳山さんのおせちにも入っていたけれど、やはり琵琶湖のもろこは大きくて立派だ!!
「松茸と雲丹」のお椀
ゴージャスすぎる組み合わせ!!もちろんお味も奥行きのある深い味わい!!
〆はいくつかのお蕎麦の選択肢の中から「牡蠣南蛮」。
これまた品の良いお出汁の中に端正なお蕎麦とプックリと大きな牡蠣が二つ入って最高に幸せな〆に!!
心も身体も温まって「ごちそうさま!」を言おうとしたら、当夜のメンバーたちは
二枚目を食べる気満々(驚)。。。皆、一枚目と違うお蕎麦をそれぞれに選んでいるので、
普段は少食の私もついつい釣られるままに「胡麻だれせいろ」を追加(爆)。
ツヤツヤとしたのど越しの良い十割蕎麦は一枚でもボリュームたっぷり!!
少し手伝ってもらってようやく完食を果たしたのだった(笑)。少食の場合は無理は禁物(えっ!!)。
此方のご主人は、新宿の割烹「大木戸 矢部」で修行された経験もお持ちとのこと。
〆に十割蕎麦が登場するのは、おそらくその流れを汲んでいるのだろう。
そば湯はコッテリとしたポタージュ系。
デザートは「栗のババロア」。
初めての訪問だったけれど、聞きしに勝る素敵なお店だった。
素材それぞれが持つ素材の旨みを最大限に活かし、器にもこだわり、ゲスト一人ひとりのハートに響く
料理を提供する。日本料理にしては、若干、味付けが濃いような印象がなきにしもあらずだが、
それはゲスト側の嗜好や体調、年齢も関係するので致し方ないことだろう。
ご主人はまだお若いと思うのにお弟子さんの数は多く、フロアのスタッフの数も多い。
毎年のようにミシュランの☆に輝き、予約の取れにくいという話も伝え聞く。
まさに今、勢いのあるお店の一つといえよう。
次回は個室ではなくてカウンター席でいただいてみたいかな。
お友だちにおねだりしなければ(笑)。
最近は外食の機会がめっきり減ったが、たまに美味しい物を食べるとやはり幸せな気分になれる。
すっかり良い気分で帰ってきたら、前日に退院したばかりの母の具合が悪くなって
入院していた病院にUターンすることに。。。
入院手続などを終えて帰ってきたのは翌朝の6時前だった。。。
お騒がせの本人は2週間ほどで退院してきたが、楽あれば苦ありとはよく言ったものだ(笑)。
美味しい物を食べにいくのもゆるくない。
ごちそうさまでした☆
●いち太
東京都港区南青山3-4-6 AOYAMA346 101
03-6455-4023
17:30~23:00(L.O.21:00)
日曜、祝日休
http://www.tokyoichita.com/