●1406・北海道・初夏のドライブツアー vol.1
今回の北海道の旅はすべてが完璧だった。
「『梅雨』がない北海道の抜けるような青空」を拝む機会がほとんどなかった
お天気のことを除けば。。。
レンタカーはまだ500キロしか走っていない新車(!)だったし、ホテルは広めのお部屋へ
アップグレード!食事やおやつもそこそこに美味しいものに当たっていたように思う。。。
特に今年の12月で開業80周年を迎えるという此方の「札幌グランドホテル」の
ディナーもなかなか楽しかった。
「子供の頃は家族でお出かけというと此方のホテルのレストランだった!」という
札幌生まれの母の「邂逅の旅」(笑)ということで、今回は此方のホテルに空港から直行。少し前に改装されたらしいなかなかスタイリッシュな空間構成のお店だ。「80周年のアニバーサリーメニュー」の中で、この時期限定(16日〜20日まで!)の 「ローストビーフ食べ放題」(3,900円)にチャレンジするつもりだったのだけれど、
「札幌グランドホテル特製バニラアイスクリーム」も食べたい。
と、「人気料理を限定復刻した『いにしえメニュー』」が目に入った。
5月は「インド風チキンカレー」(1,200円)だったらしいが、
6月は「シャリアピンステーキコース」(2,700円)とのこと。
此方はコーンスープ、シャリアピンステーキ、札幌グランドホテル特製バニラアイスクリーム(!)、
パンまたはライス、コーヒーがついて2,700円(税・サ込み)と破格のお値段だ。
食べてみたかった「ホテル特製バニラアイスクリーム」(単品だと700円もする)が
コースに含まれているので即決!!本当は「シャリアピンステーキ」に興味津々
だったのだけれど(笑)。
日本特有のステーキ料理の一つでもある「シャリアピンステーキ」は、
ロシアのオペラ歌手、フュードル・シャリアピンの求めによって、
帝国ホテルで初めて作られたお料理なのだそうだ。まずは「コーンスープ」。1971年のデビュー以来、札幌グランドホテルの「顔」(の一つ) としてホテルスープ缶詰のパイオニアとしての地位を築きあげてきた「コーンスープ」は、
北海道で収穫されたとうもろこしと北海道産の乳製品を使用し、小麦粉をバターで炒める
バタールー作りから缶詰に充填するまでの全て手作業で行うスープ缶詰なのだそうだ。
此方では同じ製法で作られたその「伝統の味」をレストランで直接味わうことができる。
お味はかなり濃厚かつマイルドでクリーミー。缶詰でいただくコーンスープよりも
柔らかいように感じる。。。そしてとても温かい(すでに6月も半ばというのに当夜は14度しかなかった・汗)。そして「シャリアピンステーキ」がやってきた。見た感じはかなりレトロ。 喩えは悪いが、「わらじステーキ」(大変に失礼!)のような不格好な形をしている。
「熱いですからお気をつけください!」というソースポットにはバターを溶かしたような
ソースがたっぷり!!このソースをかけると和風テイストがさらに増して、旨味が増す感じだ。
何でも「すりおろした玉葱とニンニクを牛肉の上にのせ、数時間マリネし、
じっくりと火を入れて焼き上げた」お品なのだそうだ。
通常のステーキよりもかなり和風のレトロモダンなお味がする。 お肉もしんなりとしてそこそこに柔らかい。
お値段がお安いので最初はドキドキしてしまったのだけれど、予想に反してなかなかおいしい。
「いにしえメニュー」という通り、昨今はあまりいただかないお料理というのも
あるのかもしれないが、玉葱の甘みとニンニクの香りがバターの風味と合わさって
独特の味わいを醸し出している。横に添えられた野菜も含めてキッチリと完食。
あまり好きではない脂身までが愛おしく感じられる(笑)。
「食べたことある?」と母に尋ねてみたところ、「うーん、どうだったかしら?」と
記憶は曖昧(笑)。が、珍しく完食していたので彼女にとってはきっと「懐かしい味」
だったのだろう。丸くて柔らかな昆布パンも美味しかったのだけれど、パリパリ感が弾け飛ぶバゲットの おいしさが印象に残った。そしてお待ちかねの「札幌グランドホテル特製バニラアイスクリーム」だ。 北海道の新鮮な牛乳と玉子をたっぷり使用したというバニラ風味のアイスクリームは
限りなく濃厚でなめらか。。。甘すぎずくどすぎない。それでいて「気品」に満ちたお味だ。。。
「お取り寄せできるのかしらん?」と検索してみたところ、そのお値段をみて
ぶっ飛んでしまった(笑)。たかがアイス、されどアイス。。。
誰かお中元でくれないかなぁ(笑)。
この日はコーヒーをいただいて〆。ノンアルビールが700円と少しお高かったようだが、 サービスも完璧で悪くなかった。母は大層気に入った様子で、「帰京する前にもう一度来たい!」
とのこと。。。
一瞬、「えっ?」と思ったが、二日後の夜には再びまた此方の店内に座っていた(呆)。
この日は車ではなかったので「泡」からスタート。チリ発の「Valdivieso Brut」(600円)は 爽やかな味わい。マンスリーメニューの「ノーザンテラスダイナーディナーコース」
(2,700円・3,300円)でも良かったのだけれど、やはり「もう一度食べてみたい!」ということで
「シャリアピンステーキコース」をお願いする(笑)。この日は「8のつく日=サンクスデー」(80周年にちなんで色々とお得なサービスがある日) だったこともあったのだろう。2日前に比べると味もサービスもぎこちない。
前回感動した「コーンスープ」はあまりパッとしないし、肝心の「シャリアピンステーキ」は
前回より脂身は少ないのだけれど異様に塩気が強い。
もしかして2回(?)という疑問も頭の中でチラホラ(笑)。
おまけに「パン」をお願いしたのに「ライス」をもってくるし。。。グラスワインは数種類の中から選べます。
そんな中で「特製バニラアイスクリーム」は唯一、期待を裏切らないお味だった(嬉)。 お水のグラスがオシャレ!
トドメはお会計。。。「SANTA RITA HEROES Cabernet Sauvignon」をグラス(700円)でいただいたのに、ボトルでお願いしたことになっているし(笑)。。。
が、最大のショックは、「サンクスデー」のスペシャルメニューを見逃していたこと(汗)。
「8のつく日」は通常7,000円の「和牛ヒレ肉ステーキコース」が4,000円(!)で
いただくことができた(!)らしいのだ。。。
はるばると札幌まで出かけていたのに、食べられなかったのは相当に悔しい。
「本日は『サンクスデー』でございます!」とせめて一言、あれば嬉しかったけれど
皆に勧めていたらお店としても成り立たないのだろう。。。
「北の迎賓館」として札幌の地で80年の歴史を紡いできた「札幌グランドホテル」には、
他のホテルにはない「独特の優雅な時間」が流れていたように思う。
機会があったら次回は宿泊してバーなども利用してみたいかな。
「コーンスープ」と「ホテル特製バニラアイスクリーム」は個人的にかなりオススメ!!
一日目の会計レシートに「ラッキー8」(末尾が8円!)が出たということで
ごちそうさまでした☆
※【■14年6月中旬訪問】
●ノーザンテラスダイナー (【旧店名】ノード43° )
北海道札幌市中央区北1条西4丁目 札幌グランドホテル 東館 1F
050-5872-4379 (予約専用番号)
011-261-3376 (お問い合わせ専用番号)
6:30~10:30 L.O(朝食バイキングのみラストオーダー10:00)
11:30~22:30 L.O
※24時間オンライン予約はこちら
年中無休
http://www.grand1934.com/rest/terrace/
2013年6月16日オープン