名画鑑賞。   

観たいと思っていた「ボッティチェリ展」ヘ出かけてきました。
イタリア・ルネサンス期を代表する巨匠、サンドロ・ボッティチェリの日本初の本格的な回顧展ということで、イタリア政府が全面的にサポート。
フィレンツェを中心に世界各地から貴重な作品20点以上が東京に集うということで、だいぶ前から楽しみにしていました。
平日というのに、すごい人混み。。。少し前にBSで特集番組が放送されたこともあって大変な混雑ぶりです。

「聖母子」(書物の聖母)(ミラノ・ボルディ・ベッツォーリ美術館蔵)をはじめ、「東方三博士の礼拝」(フィレンツェ・ウフィツィ美術館蔵)、
「美しきシモネッタの肖像」(丸紅株式会社蔵)等々、圧倒的な存在感で観る者を魅了してくれます。
その一方で同じウフィツィ美術館にある彼の傑作「ビーナスの誕生」や「プリマヴェーラ」が来ていなかったのは、やはり運んでくるのが困難
だったからなのでしょう。。。まぁ、その分、「書物の聖母」と「東方三博士」(他の作品も)を堪能したから良いことにしましょう。

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場内はもちろん撮影禁止なのですが、出口のところに「ボッティチェリと写真を撮ろう!」コーナーが設けられています。

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この「」ボッティチェリ」は「東方三博士の礼拝」の中に描かれている「ボッティチェリ自身の肖像画」とも言われていて
それをそのまま切り抜きにしたものらしく。。。
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此方は今回の展覧会の一番のウリの一つ「聖母子」(書物の聖母)です。何とも慈愛に満ちた優しい表情をしていますよね。
このブルーの色を出すのが、当時はとても大変で高価なものだったそうです(受け売りですが・汗)。

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公開は4月3日までだそうです。金曜日は8時閉館なので、お勤め帰りの方も頑張れば観られるかも。オススメです。。。


そして美術展つながりで「レオナルド・ダヴィンチ展@江戸東京博物館」まで足を伸ばしてみることにしました。

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此方も混んでいましたが、個人的にはちょっと期待外れ。というのも、ミラノにある「レオナルド・ダヴィンチ国立科学技術博物館」の協賛
だと思っていたら、ダヴィンチの生まれ故郷のヴィンチ市にある「レオナルド・ダヴィンチ理想博物館」の特別協力なのだそうです。
道理で、ダヴィンチの手稿や素描は展示されているのですが、いささか地味目(汗)。。。いや、日本初公開ではあるのですが、
昔、ミラノで感激しながら眺めた展示物とはちょっと、いや、だいぶスケール感が違って感じられました。まぁ、個人的な感想ですが。。。
が、彼の直筆による素描と、「鳥の飛翔」に関する手稿、そして人体の骨の絵は迫力あるものでした。


まぁ、此方の展覧会の「ウリ」は、門外不出の至宝とうたわれる「糸巻きの聖母」な訳で。。。
背景が後世の画家たちによって加筆されたとか書き直されたと言われている超有名な作品ですが、実際に拝むまでが長蛇の列(爆)。。。
空いていると言われていた割には20分ほど並んだでしょうか。。。
まさに「謁見」という感じで、実際に絵の前にいるのは30秒もありません(汗)。肉眼では書き足した部分はよくわかりませんでしたが。。。
でも、あのダヴィンチがこのような優しさに満ちた慈悲深い作品を描くとは、やはり天才と言われる所以なのでしょう。
そしてこの後、彼はあの世界的な名作「モナ・リザ」を生み出していくことになるのです。


此方は4月10日までとのことです。此方は土曜日のみ7時半(入場は7時まで)までオープンしているそうです。
両者共に、その生涯を紹介するビデオ上映がされていますが、それを観てから鑑賞するとよりわかりやすいように思うのは私だけではない
と思うのですが。。。


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江戸東京博物館からは「東京スカイツリー」がとても近いようです。


by forestkoro1015 | 2016-02-24 23:22 | 美術館・展覧会・LIVE | Trackback | Comments(0)

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